職場で助け合いがなくなる5つの原因|個人任せになる前に確認したいこと
同じ職場で働いているのに、みんな自分の仕事で精いっぱい。
「ちょっと手伝ってほしい」と思っても、みんな忙しそうで声をかけにくい。
あなたの職場にも、そんなことはありませんか。
最近、職場を見ながらよく考えます。
昔はもう少し助け合っていたような気がする。
とはいえ、「昔の職場の方がよかった」と言いたいわけではありません。
昔は昔で、上司の言うことが絶対だったり、遅くまで働くことが当たり前だったりしました。
あの頃に戻りたいとは思いません。
ただ、今は今で、
「これは自分の仕事」
「そこから先はあなたの仕事」
という線が、以前よりはっきりしてきたように感じます。
もちろん、担当を決めることは必要です。
でも、その線が強くなりすぎると、隣の人が困っていても手を出しにくくなる。
困っている側も、「みんな忙しそうやし、自分で何とかしよう」となる。
気がつけば、同じ職場で働いているのに、一人ひとりが自分の仕事だけを抱えている。
これって、本当にチームで働いていると言えるんやろか。
僕自身、以前は「自分の仕事は自分で何とかするもの」と思っていました。
そして仕事を抱え込み、2度休職しました。
だから今は、助け合いがなくなるのを「最近の人は冷たくなった」で終わらせるのは違う気がしています。
人ではなく、仕事の回り方そのものに原因があるんじゃないか。
今回は、そんな目で職場を見ながら、5つに整理してみました。
誰に読んでほしいか
最近、
「みんな自分のことで精いっぱいやな」と感じることが増えた人。
困っている人がいても、自分の仕事があるから手を出せない人。
反対に、困っている人を見るとつい助けてしまい、自分の仕事が後回しになる人。
そして、
同じ職場にいるのに、一人で仕事をしているような気がする人。
そんな人に読んでもらえたらと思っています。
僕は何者か
僕は長く会社員として働いてきました。
その間、仕事を抱え込み、相談が遅れ、2度休職しています。
当時は、
「これくらい自分でやらないと」
「人に迷惑をかけたくない」
「任された仕事なんだから、最後まで自分でやる」
そんな考えが強かったと思います。
その頃の僕なら、周りから見ても、「何とかやっている人」に見えていたのかもしれません。
でも、自分の中では少しずつ仕事が重くなっていました。
今も働いています。
若い人たちと一緒に仕事をするなかで思うのは、
助けたくない人が増えたというより、助ける余裕がない人が増えているんちゃうかな
ということです。
この記事をどう役立ててほしいか
この記事を読んだからといって、明日から職場が急に変わるわけではありません。
僕にも、そんな方法は分かりません。
でも、「うちの職場、ここが危ないかも」と気づくことはできます。
助け合いがなくなってから、
「もっと協力しよう」
「声を掛け合おう」
と言っても、なかなか元には戻りません。
それよりも、
どこから個人任せになり始めているのか。
そこを早めに見つける。
この記事を、そのきっかけにしてもらえたらと思っています。
1.みんな自分の仕事で精いっぱいになっている
まず、これが一番大きい気がします。
朝から予定が詰まっている。
メールを返す。
資料を作る。
会議に出る。
期限の迫った仕事もある。
そんな状態で、隣の人が困っているのが分かっても、「ちょっと手伝おうか」とは、なかなか言えません。
手伝えば、自分の仕事が遅れるからです。
だからといって、その人が冷たいわけではない。
余裕がないだけかもしれません。
「もっと助け合おう」と言うのは簡単です。
でも、全員が自分の仕事で100%埋まっていたら、誰かを助ける余白はありません。
以前の僕なら、「仕事なんやから、それくらいやらないと」と思っていたかもしれません。
でも今は、助け合いにも余白がいると思っています。
2.「どうしたら進むか」より「誰の仕事か」が先に出る
仕事には担当があります。
これは必要です。
誰が責任を持つのか分からなければ、逆に仕事は回りません。
でも、何か困ったことが起きたとき、「それ、誰の仕事?」が最初に来ることがあります。
僕も担当をはっきりさせること自体は悪いと思いません。
ただ、担当を確認して、「僕の仕事じゃない」で終わったら、仕事はその場所で止まります。
最近は、「誰の仕事か」と「どうしたら仕事が前に進むか」は別なんちゃうかなと思うようになりました。
全部を代わりにやる必要はありません。
分かる人につなぐ。
一緒に確認する。
判断できる人に聞く。
それだけでも、仕事は前へ進むことがあります。
3.助ける人ばかりが忙しくなる
これも、職場ではよく起きることだと思います。
困っている人がいる。
すると、面倒見のいい人が声をかける。
仕事の早い人が手伝う。
頼まれると断れない人が引き受ける。
最初は、それで仕事が回ります。
でも、その状態が続くと、「あの人に頼めば何とかしてくれる」となる。
すると今度は、その人の仕事がたまっていきます。
僕も以前、人から頼まれた仕事をそのまま引き受けて、自分の仕事が苦しくなったことがあります。
助けること自体は悪くない。
でも、助けた人だけがしんどくなるなら、それは長く続かない。
そのうち、「手を出したら自分が損する」となってしまいます。
助け合いを続けたいなら、助けられた側だけでなく、助けた側の仕事がどうなったかも見ないといけないんじゃないでしょうか。
4.困っている人ほど「助けて」と言わない
これは、僕自身のことでもあります。
仕事が増える。
うまく進まない。
分からないところが出てくる。
本当なら、その時点で相談すればいい。
でも僕は、「もう少しやってみよう」と考えていました。
そして誰かに、「大丈夫?」と聞かれても、「大丈夫です」と答える。
大丈夫ではないのにです。
今になって思うと、不思議です。
でも当時は、それが普通でした。
「みんな忙しい」
「これくらい自分でやらないと」
「助けてもらうのは申し訳ない」
そんなことばかり考えていました。
だから、「困ったら言ってね」だけでは、言えない人には届きません。
むしろ、抱え込んでいる人ほど静かになることがあります。
僕は今、助け合いのある職場というのは、
「助けて」と言った人を助けるだけではなく、
言えなくなっている人にも気づける職場
なんじゃないかと思っています。
5.仕事が終わっているから「問題なし」になってしまう
これが一番見えにくいかもしれません。
期限には間に合っている。
大きなトラブルもない。
上司から見れば、「ちゃんと仕事は回っている」ように見える。
でも、その裏で、
残業している。
休憩時間も仕事をしている。
家に帰ってからも仕事のことを考えている。
分からないことを一人で調べ続けている。
そんなこともあります。
僕自身、仕事を抱えていた頃も、できる間は何とか仕事を終わらせていました。
だから周りから見れば、「大丈夫なんやろ」だったのかもしれません。
でも、仕事が回っていることと、無理なく回っていることは同じではありません。
誰か一人の頑張りで回っている仕事は、その人が止まれば一緒に止まります。
「あの人に任せておけば大丈夫」という言葉も、見方を変えれば危ない。
僕自身がそれに気づいたのは、ずいぶん後になってからでした。
助け合いがなくなったのは、人が冷たくなったからなのか
「最近は人間関係が薄くなった」
「昔の方が助け合っていた」
僕も、そう思うことがあります。
でも今回あらためて考えてみると、それだけではない気がします。
みんな自分の仕事でいっぱいになっている。
担当の境目が強くなっている。
助ける人だけに仕事が寄る。
困っている人は「大丈夫」と言ってしまう。
それでも仕事が終わっているから、周りは問題に気づかない。
こういうことが少しずつ重なって、助けたくても助けられない職場になっていく。
だとしたら、「もっと助け合おう」と呼びかけるだけでは、何も変わらないのかもしれません。
人の気持ちだけに頼らず、仕事がどう回っているのかを見る必要がある。
最近、僕はそんなふうに考えています。
明日、1つだけ見てみる
この記事を読んだあと、何か大きなことをする必要はありません。
明日、職場で1つだけ見てみてください。
「誰かのところで、仕事が止まっていないか。」
すぐ助けなくてもいいと思います。
まず見るだけです。
「最近、この仕事ずっと止まってるな」
「また同じ人が助けに入ってるな」
「前は質問していた人が、最近何も聞かなくなったな」
そんな小さな変化があれば、それは個人任せになり始めているサインかもしれません。
僕自身も、以前はそこまで周りを見ていませんでした。
自分の仕事を終わらせることで精いっぱいだったからです。
でも今は、誰かが「助けて」と言ってからでは遅いこともある。
そう思っています。
助け合いは、誰かの優しさだけで続くものではない。
仕事の回し方や、上司の関わり方も含めて考えないと、また誰かが一人で抱えることになる。
その話は、もう少し先の記事で、僕自身の経験も交えながら掘り下げてみたいと思っています。
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