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#11 (本編第二部: 第4章): 偏った確率を採用した僕のレバナス TQQQシミュレーションモデル、ABC-K6モデルの算数式…”γ”と”δ”の解説

前回までの記事(#9, #10)では、K6モデルにおいて、
• 一定期間内の値動きの方向と大きさを決める
α(幸運/不運の偏り)
• 同一方向のαが続いたときに発動する
β(偶然の連鎖)

について紹介してきました。

今回の記事では、K6モデルの中でも、少し性質の異なる
**「運の質的階層」**に該当するパラメータ、
• γ(ガンマ)
• δ(デルタ)


について紹介します。


◯ 性質の異なる「運の質的階層」
K6モデルの基本構造を、もう一度整理すると次の形になります。

未来 = [今]
           × [幸運/不運の偏り]
           × [偶然の連鎖]
           × [運の質的階層]

未来 = {今 × j1 × ( α × β × γ ) × j2 × δ }× ε

ここまでに紹介してきた α と β は、
α:その期間に上がったか/下がったか
β:同じ方向が続いてしまったこと

という、「値動きの流れ」に直接結びついたパラメータでした。

一方で γ δ は、同じ「運」でも性質の異なる階層を表しています。

K6では、この2種類の「運」を意図的に分離して設計しています。


◯ γ δ の役割の違い
                           (直感的な整理)

最初に、γ と δ の違いを直感的に整理します。
⭐︎ γ(ガンマ)
→ 流れの中で起きる運
→ α の連鎖に「随伴」して発動する
⭐︎ δ(デルタ)
→ 流れの外から割り込む運
→ α の連鎖とは独立して発動する

どちらもボーナスやペナルティとして作用しますが、**「いつ・なぜ発動するか」**が決定的に異なります。


γ : αの連鎖に”随伴”する「運の質的階層」

◯ γとは何か?

γ
は、**同一方向に続いていた α の連鎖が「切れた瞬間」**に随伴して発動するパラメータです。

β
が「連鎖そのもの」を指数的に増幅するのに対し、γ は 連鎖が終わる境界面で作用します。

この役割にちなみ、γ には2つの呼称を与えています。
◯ Rescue γ(レスキュー:救助)
• マイナス成長方向(▼α)の連鎖をプラス成長方向(△α)が切断したときに発動
下落が続いたあとに訪れる「思ったより早い反発」、「救われた感覚」を表現

Rescue γ
は、マイナス方向に指数的に膨らみかけた β の影響を緩和する
ボーナス的なパラメータになります。

◯ Resistance γ(レジスタンス:抵抗)
• プラス成長方向(△α)の連鎖をマイナス成長方向(▼α)が切断したときに発動
• 上昇が続いたあとに訪れる「重たい反落」、「壁にぶつかった感覚」を表現

Resistance γ
は、
プラス方向に過熱しかけた β を抑制するペナルティ的なパラメータです。

γが担っている役割

Rescue / Resistance の γ は、どちらも共通して、
β による指数的な暴走を抑制する
• モデル全体が上振れ・下振れに偏りすぎるのを防ぐ
• トレンド反転の「土台」を作る
という役割を担っています。
β が「勢い」だとすれば、γ は その勢いが途切れる瞬間に働くブレーキ兼クッションです。


δ : αの連鎖とは”独立”した「運の質的階層」

◯δとは何か?
δ
γと全く異なる性質を持ちます。

δ は、
α の連鎖とは独立
• 毎回、確率的に出現
• 所定条件を満たしたときに
ボーナスまたはペナルティを与える、という設計です。

僕は δ を”Big Event “パラメータと呼んでいます。

◯ δが表現しているもの

δ は、実際の株式市場で言えば、
• 決算発表
• 経済指標
• 金融政策
• 地政学リスク
• 想定外のニュース
など、
それまでの流れとは無関係に割り込んでくるイベントをイメージしています。トレンドが良くても、悪くても、
「来るときは来る」
その非連続性を、K6では δ として切り分けています。


◯ γとδを分けた理由

K6モデルでは、
• β:連鎖が続くことによる内的増幅
• γ:連鎖が切れる瞬間に生じる随伴的な運
• δ:連鎖と無関係に起きる外生的な運

これらを、あえて別々のパラメータとして扱っています。

これは、株式市場の不確実性には
「流れの中で起きるもの」と
「流れの外から割り込むもの」がある

という直感を、算数式の中に落とし込んだものです。


◯ まとめ
γ は、αの連鎖に随伴して発動する「境界の運」
δ は、αの連鎖と独立して発動する「外部イベントの運」
βγδ を分離することで、
 K6は「勢い」「反転」「突発事象」を同時に扱える数式構造になっています。


次回 #12 では、数式全体を確率的に独立して揺らすパラメータj1j2、およびインデックス投資では必須の経費•コストを担うεについて紹介します。


(追記)
本記事は、特定の金融商品の推奨や投資判断を目的としたものではありません。
数式やモデルは、あくまで僕自身の主観・直感・比喩に基づく思考モデルです。

「未来をどう見るか」「リスクをどう捉えるか」
そのための 姿見鏡として読んでもらえたら嬉しいです。

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