記憶をつなぐモニュメントの下へ
中之島は、アートに溢れた場所で
中之島美術館を後にし、隣に建つもう一つの美術館へ。
それはステンレスの大きなパイプが,竹林のように
しなやかに組み合わされ、船の帆のようにも見える
モニュメントとなる。それはかつて万博跡地に建って
いた国立国際美術館が、中之島へと場所を移したもの。

大阪中之島美術館の道を挟んで隣に建つのは

ガラス張りのエントランスホールを持つ美術館で

その周囲にはステンレス製の大きなパイプが張り巡らされ

巨大なモニュメントのようにしてそびえ立つ

ステンレスのパイプは竹が地面から生えるかのように

絡み合いながら空へと伸びる

そのしなやかさは、津山の旅で出会った竹のアートのように
竹の記憶が編み込まれたような造形に

また空へ伸び、広がる形は、帆のようなイメージも持ち、中之島

という水の都にふさわしく、浮かぶ船のようにも見えてくる

それは、まだ大阪中之島美術館が建つ前からここで

美術館としてアートのうつわとなり今に至る

建物の向いには見覚えのある赤く大きな
清水九兵衞のオブジェも、旅の記憶をつなげるもの

また、そのうねるような造形のモニュメントを見上げれば

かつて、躍動感のある造形に目を見はったことも思い出す

その造形は角度を変えるほどに、様々な姿となり

内部の空間はさらに複雑に部材が絡まり合うようにして

ステンレスのパイプは、地面からぐんぐんと伸びる竹のように

動きのある内部空間の要素にもなる

ガラス張りのエントランスホールは地上から、時の層を

超えるように、地下に広がる大きな空間へとつながっていく

国立国際美術館は、世界的にも珍しいという地下型の美術館で

特徴的な彫刻作品は、その空間に深みももたらして
1977年に開館した国立国際美術館は、元は1970年の

大阪万博の際に建てられた万国博美術館が活用された

その建物は、2004年の中之島へ移転後にその役目を終えて
記憶の中へ。当初の建物の設計は川崎清によるもので

それは1970年大阪万博の活気を伝えるもの。隣に建っていた

金の文字が輝くエキスポホールも同じ2005年に解体に
そして2025年に、1970年から55年の時を経て開催
される大阪万博でエキスポホールは、シャインハット
の愛称で、金色のイメージをほのかにつないでいる
美術館のモニュメントの竹が伸びるようなイメージは
かつての万博記念公園の竹林が広がる丘陵地の記憶も
つなぐ。その記憶は内包された作品と共に地下空間へ
地下に埋まる国立国際美術館の地上のモニュメント。
隣には楕円形のシルエットの科学館が建ち、キューブ
の中之島美術館と合わせ、三者三様のデザインの建物
が中之島に建っている。そこは以前から何度か訪れた
ことのある場所。地上で躍動するようなモニュメント
が懐かしい記憶を思い起こさせる。次はエントランス
からエスカレーターで地下へ降りる。そこにある時間
の層をくぐるように、作品が記憶がつなぐ展示空間へ。
