オリーブと海の風景がつなぐ旅
旅はいつも新しい視点を与えてくれて
またいつかの記憶を思い起こさせる。小豆島への
旅は今回で3回目のことで、前回は2015年、そして
最初は2010年の瀬戸内国際芸術祭が始まった年。
その時は高松からフェリーを乗り継いで小豆島へ。

旭屋旅館の懐かしい佇まい。2010年の瀬戸内への旅は

女木島、男木島、そして小豆島へとフェリーを乗り継ぎ

小豆島の土庄港の側に建つ旭屋旅館に宿泊し

またフェリーに揺られ、豊島へと向かう旅

オリーブの先の旭屋旅館。当時の記憶を思い起こしながら

新たに目に映る、愛の文字の上の彫刻は
今回の旅でたどった大西金次郎によるものの一つ

オリーブの木々と彫刻をたどり、側にはオリーブの女神や

小豆島バスを興し、島の発展に尽くした堀本文次の像

そして小豆島といえば、二十四の瞳の像が立つ場所で
今年で戦後80年。平和への祈りが込められた像を

ふと見上げ、記憶は2010年へ。柔らかな光に包まれた旅は

幼かった長男の手を引き、フェリーを乗り継ぎ土庄港へ

きらきらとしたオリーブの葉と実にも目を輝かせていた

オリーブと海の風景がつなぐ旅

フェリーから望む広がる海と、やがて消えゆく引き波と

記憶の中の穏やかな海が、また眼の前に広がっている

ここはオリーブと海の風景に、アートが重なる地でもあり

2013年にはチェ・ジョンファ氏による太陽の贈り物が

設置され、輝くオリーブの葉の先に小豆島の海が広がる
円を描く作品に、子供たちの声がそっと重なって
アートはこころの中にある。氏のこの作品には

今を生きる子供たちの海へのメッセージが刻まれる

海への切なる願いがオリーブの葉に託されて

その作品には海への感謝の言葉があふれている

オリーブの葉が重なる作品に、見えないものを感じながら

太陽の恵みがめぐりめぐって生み出す風景に

燦々と輝く太陽の下、見渡す空に浮かぶ雲を見渡し

海と空の隙間にたたずんでいたアートの記憶をたどる
それは国東半島に散りばめられた作品の一つで

チェ・ジョンファが手掛ける色色色。本当は

ひまわりの黄金に輝く時期に訪れたかったけど
旅は不在に存在を感じるものでもある
心の中にある九州の旅の風景。そして

海とオリーブが旅の風景をつないでくれる
小豆島に設置されたチェ・ジョンファのオリーブ
をモチーフとした作品の太陽の贈り物。2010年の
旅では、まだ設置されておらず、九州で文章を綴り
始めてから、ずっと気になっていた存在でようやく
会いにこれた。オリーブと海の風景がつなぐ旅。
旅の記憶を重ねながら、旅の風景をつむいでいく。
