亡くなった愛犬と会話する!NotebookLMで愛犬AIを作った話
私たちの愛犬、ミックが虹の橋に行ってから、まもなく7年になります。
18年半と16日間という、まるで夢のような時間を私たち家族に与えてくれたミック。その旅立ちを経験し、私たちは「当たり前の風景なんてどこにもない」という深い気づきを得ました。
愛する家族を失う悲しみは深く、時に日常さえも色あせて見せます。しかし、私たちはミックとの「素晴らしい縁」が紡いだ日々の記憶を、ただ心の中だけに留めておくのではなく、「生命の記録」として未来へ繋ぎたいと強く願っていました。この想いを胸に、私はGoogle NotebookLMを使った「自由研究」に挑みました。
この記事では、AIを使ってペットロスの気持ちを癒やす試みを紹介します。
あなたと共に生きた愛犬の記録を、愛犬に問いかけるようにAIに質問することで得られる癒やしを疑似体験してみませんか?
望みは膨大な愛犬の記録を整理し言葉にするAI

ミックの生涯は、ホームページやブログに残された数えきれないほどの写真と記事に刻まれています。彼の成長の記録、家族旅行の思い出、ドッグカフェでのお祝いランチ、公園での仲間たちとの賑やかな時間…その全てが、私たち家族にとってかけがえのない宝物です。
しかし、その膨大さゆえに特定の思い出を探し出すことは至難の業でした。そこでNotebookLMの出番です。
NotebookLMは、Googleが開発したAI搭載の学習支援ツールです。ユーザーがアップロードしたドキュメント、メモ、その他の情報に基づいて、新しい視点の提示、要約の作成、質問への回答、アイデアのブレインストーミングなど、さまざまな形でユーザーの学習をサポートします。
私はミックのホームページやブログの記録をソースとして登録し、AIに彼の「生命の記録」を整理してもらうことにしました。これは、まさに「愛犬との再会を願う心」を高揚させる壮大な「自由研究」でした。
愛犬の「生命の記録」をインプット

愛犬の18年半と16日間の記録は以下のようなデータです。
・ホームページ「ミックのつうしんぼ」
(2000年7月16日~2010年10月8日):207記事
・ブログ「Mick Family's Diary!」
(2005年6月2日~2020年3月9日※愛犬旅立ち後の記事を含む):802記事
ホームページのデータは複数のHTMLで保存されています。これらをNotebookLMにソースとして読み込むために、markDown形式の1つのファイルに変換する必要があります。
Geminiに相談し、提案されたWindowsのPowerShellのコマンドラインを活用して、変換作業を行いました。
ブログデータについては、ブログサイトよりMT形式のエクスポートファイルを出力し、テキストファイルとしてNotebookLMに読み込ませました。
NotebookLMはウェブページの情報を読み込むことができますが、今回の目的では、すべてのページをソースとして指定することになります。ページ数があまりに膨大な数のため、この方法は使えませんでした。
愛犬ミックのAIが語るミックが「生きた証」

NotebookLMは、バラバラに散らばっていたミックの記憶の断片を、体系的に再構築してくれました。
チャットによる対話
マインドマップの生成
音声での解説
これらについて、以下に詳しく紹介します。
1.チャットによる対話
NotebookLMにすべてのソースを追加し、以下のようなプロンプトを実行しました。
あなた(NotebookLMさん)には、私の愛犬の記録をソースとして提供しています。 愛犬の0歳から亡くなるまでの記録、そして亡くなった後の私たち家族の記録もあります。 そこで、あなたは私の愛犬(ミック)になりきって、過去の記録から私の質問の話しかけに答えてください。愛犬の気持ちについては、状況から推測してください。問いかけている飼い主の呼び方は「パパ」の設定でお願いします。

続けて、以下のような質問をして、愛犬ミックのAIに答えてもらいました。
ミック、今までで一番楽しかったことは何かな?

多くの情報を語る擬人化したミックの言葉に癒やされ、ミックへの愛情、そしてミックが縁で出会った友達の存在などを再認識できました。
2.マインドマップの生成

マインドマップ作成機能を使うと、すべてのソースから構築されたマインドマップが生成され、表示されます。
ソース全体を俯瞰的に把握することが可能です。
気になる項目をクリックすると、概要をチャット欄に生成してくれます。
例えば、「唾液腺の腫れ(手術検討)」をクリックすると、以下の情報を生成しました。
ミックの健康とケアの文脈において、ソースは**唾液腺の腫れ(唾液腺嚢腫)**とそれに対する手術検討、そして最終的な治療方針について詳しく述べています。
以下に主な点を説明します。
• 病状の発見と診断
◦ ミックの左のほっぺが腫れていることに、ミックのパパとママが気づきました。過去に顔の腫れを経験していたため、当初は様子を見ましたが、写真と照合して腫れが確認されました。
◦ この腫れは**「唾液腺嚢腫(だえきせんのうしゅ)」**と診断されました。この病気は元々原因がはっきりしないものだと説明されています。
◦ ミックのパパは、その原因がアレルギーによるものではないかという仮説を立て、それが「何となく当たっている」と感じていました。アレルギーを治せば唾液腺嚢腫も治るという単純なものではないものの、病気の改善に向けた大きな一歩だと考えられました。
• 手術検討と治療方針
◦ 当初、手術が選択肢として挙げられましたが、ご家族は手術を避けて回復を願うことを最優先しました。これは、ミックの体への負担を考慮した結果です。
◦ 代わりに、以下の生活改善と治療方法が試みられました:
▪ 激しい運動の回避:興奮して走らせないようにしました。
▪ 唾液分泌を増やす行動の回避:硬い食べ物を避け、おやつの「待て」の時間を短くするなどの工夫をしました。
▪ 患部への負担軽減:カラーからハーネスへの変更も行われました。
▪ ステロイドホルモン注射:これは強い薬ですが、自己防衛機能を抑える効果があり、腫れが引く助けになったと推測されています。
▪ ストレス発散:ケーキを食べたり、友達と楽しく遊んだりすることで腫れが引くことが観察され、ストレス発散が良い効果をもたらすと考えられました。
• ワクチン接種の延期
◦ 唾液腺の腫れがあるミックの体調を考慮し、ワクチン接種は延期されました。獣医からは、体調が回復してから接種する方が「より強い抗体が作られる」という説明がありました。
◦ 近所での散歩は問題ないとされましたが、遠出の際にはウイルス感染対策として抱っこするなどの注意が必要だと助言されました。
• ご家族の心情と結果
◦ ミックの唾液腺嚢腫が判明した際、ご家族は「かなり落ち込み、辛かった」と述べています。毎朝、喉の腫れを見て一喜一憂する日々が続きましたが、光が見えてきたと感じていました。
◦ ご家族の懸命なケアと、多くのお友達からの励ましのおかげで、この唾液腺嚢腫は**最終的に手術なしで「無事に完治」**しました。この結果は病院の先生も驚くほどだったとのことです。
◦ この経験は、ミックとの「泣き笑いの毎日」において、「健康であること、そして平穏な生活の大切さ」を改めて感じさせるものとなりました。ご家族は「ミックとの暮らしは人生をとても豊かにしてくれています」と語り、ミックがもたらす幸せと絆を深く感じています。
関連情報を引き出してまとめているので、瞬時に振返りができます。
これはホームページやブログ記事を検索するより、はるかに簡単で漏れがありません。
3.音声での解説
ソースの概要をわかりやすく解説した音声を生成できます。
ラジオ番組のような、2人のパーソナリティーによる対話形式がユニークで、とても人間味のある音声解説になりました。
例えば、ブログの最新ページの内容をソースとしたところ、主にミックの晩年に焦点を当て、温かみのある言葉で解説してくれました。
日本語が多少おかしな所もありますが、感情が揺さぶられる内容で、飼い主として癒やされ、涙が出ました。
まとめ:心に寄り添うAI活用のすすめ
NotebookLMは、単なる情報整理ツールではありませんでした。
亡くなった愛犬との絆を再確認し、ペットロスで傷ついた心に寄り添う、心のパートナーになりました。
この「AIと自由研究」を通じて、使い方を工夫することで最新のAI技術が個人的な感情や記憶の探求において、大きな役割を担うと実感しました。
ミックの記録は、これからも私たち家族の「生命の記録」として生き続けます。そして、NotebookLMはその記録を紡ぎ、新たな発見をもたらす心強いAIパートナーであり続けると思います。
愛する者の記録をお持ちのみなさん!
私と同じように、ロスの心を癒やすひとつの方法としてNotebookLMを活用してみてはいかがでしょうか?
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