見出し画像

明るさは才能ではなく“人へのサービス”

いま、TALATの取材でウドンターニーに来ています。
取材に同行しているのは、おなじみ、タイ人スタッフのオイルちゃんです。

オイルちゃんはアジグルの動画に何度も出演しているので知っている人も多いと思うのですが、彼女は裏表がない本当にあのまんまのキャラクター。
そして、とにかく明るい。

朝から晩まで移動して何軒も取材していると、当然ながら疲れてきますし、僕も次第に口数が減ってくる瞬間があります。

そんなときでも、彼女は動画の印象通り、いつも明るい。
よく笑い、よく喋り、僕が疲れていても普段と変わらないテンションで接してくれる。
場に一人「明るい人」がいるだけで、その場の空気は驚くほど軽くなるわけです。

オイルちゃんを見ながら、つくづく思いました。
やっぱり、明るいは正義やな、と。

明るさも、ひとつの仕事能力

仕事ができる人というと、知識が豊富とか、判断が早いとか、作業が正確といったスキルを思い浮かべがちです。
もちろんそういった能力も大切なんですが、チームで動くなら「その人がいるだけで場が明るくなる」というのも、立派な能力だと思います。

どんなときでも気持ちよく返事をしてくれる。
予定が狂っても不機嫌にならずに対応してくれる。
誰かが失敗しても、責めるより先に「大丈夫」と笑ってくれる。

こういう人が一人いるだけで、周りの精神的な消耗はガラッと減るんです。

ぶっちゃけ、僕は昔から「周りの雰囲気を読まずに、勝手に不機嫌になる人」がめちゃくちゃ苦手です。

以前、職場のスタッフにもそういうタイプがいたし、飲み会とかでも意味不明に機嫌が悪いおっさんが一人混ざっていると、「そんな態度なら帰ればいいのに」「出ていけよ」と本気で思ってしまう。

最近は「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」なんて言葉も出てきましたが、個人的には「よくぞ命名してくれた」と拍手しそうになったほど。
自分の不機嫌で周りを振り回すのは立派な迷惑行為だし、それがハラスメントだと可視化される流れは大歓迎です。

機嫌よくいること、明るく振る舞うこと。
それは単なる性格ではなく、周囲に無駄なエネルギーを使わせないための「最低限のマナー」であり、立派な仕事能力だと思います。

「暗い人がダメ」という話ではない

ただ、こう書くと「自分はもともと明るいタイプじゃないから無理だ」と思う人もいるかもしれません。
ここで言いたい「明るさ」は、ハイテンションになることでも、場を盛り上げるお笑い担当になることではなく、ましてや本当につらいときに無理をして元気なフリをすることでもない。

性格は静かなままでいいし、口数が少なくてもいい。
大切なのは、自分が周りに渡す「空気」をほんの少し選ぶことです。

性格は変えられなくても、振る舞いは選べます。

・朝会ったら、自分から挨拶をする
・名前を呼ばれたら、少し高めのトーンで返事をする
・何かをしてもらったら、ちゃんと「ありがとうございます」と伝える
・自分の疲れやイライラを、そのまま周りにぶつけない

これだけで十分。
生まれ持った性質を変えるのは難しいけれど、今日の挨拶や返事なら今すぐ変えられる。
そしてこちらの振る舞いが変わると、相手の反応も柔らかくなるし、その小さな循環で、自分の気分まで少し上向いていくことがあります。

明るさは、人へのちょっとしたギフト

オイルちゃんがどこまで意識して明るくしているのかは分かりませんが、たぶん、素の性格によるところが大きいのでしょう。
けれど、一緒に働いている僕は、その明るさに間違いなく救われています。

彼女が特別な対応をしてくれたわけではなく、いつも通り機嫌よくそこにいてくれただけで、救われる瞬間がある。

そう考えると、明るさとは「自分が楽しく過ごすため」だけのものではなく、周囲へのささやかな思いやり(サービス)なのかもしれません。

機嫌よく挨拶をする。
感謝をちゃんと言葉にする。
自分の不機嫌を周りに処理させない。

誰でも、小さな振る舞いひとつで、その場の空気を少しだけ良くすることができる。
ウドンターニーの取材現場でオイルちゃんと働きながら、そんなことを考えました。

いいなと思ったら応援しよう!