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ちょっとした寄り道先としての図書館

 江戸川区南部をよく散歩している。緑道が整備されているし、公園も多く、足を延ばせば葛西臨海公園がある。真夏の日差しを避けることができれば、快適この上ない。
 ただ、ふと思ったのが、その辺りには、一休みしたり、ちょと子供が集まって屯(たむ)ろする場所がない。ちょっとした駄菓子屋やちょとしたおやつ的なものを対面で売ってくれるお店のようなところだ。そういう所で、買い食い(けっして「食べ歩き」ではない)ができると散歩も楽しかろうと思う。
 また、区内の図書館も、最も近所の図書館だけでなく、いろいろと利用させてもらっている。ある程度、設備も充実しているとは思うが、もっと読書席が増えるといいなと思わないではない。そうなれば、ちょっと10分程、寄り道という感じで図書館を訪れることができるようになるだろう。

「集まる場所が必要だ」という本がある。
出版社の内容紹介をこのような感じだ。

ここでは、誰にも居場所がある。 シニアがゲームに熱狂する図書館、
親どうしのつながりを育む学校、
子どもがスポーツを楽しむ警察署…
あらゆる人が受け入れられる「社会的インフラ」では
何が行われ、何が生まれているのか。


 この本の最初、第1章で主題となっているのが公共図書館だ。
 この本では、公共図書館をコミュニティー形成の核となる「社会インフラ」と位置づけ、その重要性を強調している。
 私が見聞きする図書館は、静かに落ち着いて読書や学習をする場所としては、キャパシティーの問題を脇に置けば、それなりの水準に達している感じもする。また、各種のイベントも熱心に開催しており、「おはなし会」「落語会」、各種セミナーなど目白押しとなっている。

 ただ、ちょっとの寄り道先、そして子どもや高齢者がふらっと集まれる場所としての機能性については、全体的に再考の余地があるかもしれない。
 ちなみに、篠崎図書館の図書館入り口前のロビー的な空間にテーブルと椅子が並べられており、小学生たちが勉強したりちょっと図工をしている様子は、本当に見ていて気持ちの良い風景であった。

 散歩道の途中でちょっと立ち止まって買い食いのできるような場所、借りる本を予約している訳ではないがちょっと立ち寄れる図書館、こういう場所が増えると、「多様性のある都市」となっていくのではなかろうか。

 船堀への区役所移転に伴う施設整備の中で、図書館空白地域である船堀への「図書館」の新設が区政において検討されているようだ。
 その新設される図書館が、子どもや高齢者が「ちょっと立ち寄れる」知的な空間でありつつ、ちょっとしたお店も併設されるような施設となってほしいと本当に思っている。