覚悟を持つこと。
こんにちは。矢野倫太朗です。
オフシーズンは時間がゆったり流れる中で、
よく考え事をする時間でもあります。
毎年選手をしている中で沢山の学びがありますが、
今日は自分がとても大切にしている「覚悟」の価値観について記したいと思います。
覚悟を持つこと。 言葉にするのはシンプルですが、具体的に言語化すると、僕はこう考えています。
• 自分が何のためにそれをやるのか、確固とした意義を持っていること。
• 未来の保証がなくても、何があってもそれをやり切ると決めること。
• その結果がどうであれすべての言い訳を捨て、責任は自分が背負うと受け入れること。
昨シーズンを終え、プロとして6年が経ちました。
決して長いキャリアではないし、順風満帆なキャリアではなかったと思っています。
思い通りにいかなかった時間の方が圧倒的に多かった。
プロに入るまで、大した実績があったわけでもない僕が、
ここまでアジアリーグの舞台でプレーし続けられている理由は一つだと思っています。
大学卒業後、一度は一般企業に進み、そこからもう一度氷上に戻ると決めた日。
横浜グリッツでプロの世界に飛び込んだあの瞬間に、自分の中で一つの覚悟を決めました。
「アイスホッケー選手として生きる。その選択を自分で正解にする。」
この覚悟が、今の自分を繋ぎ止めてくれています。
仕事とアイスホッケーの両立に苦しみながらも、どちらでも一流を目指した横浜グリッツでの日々。
ここで結果を残せなければ終わる、そう自分に言い聞かせ続けた東北フリーブレイズでの時間。
思うようにいかない中、もがき戦い続けたアイスバックスでの毎日。
スクラッチされて、一睡もできなかった夜。
ベンチに入っても1シフトしか出られず、試合後に倒れるまで走った夜。
来季の契約が見えない中でも、プレーできる未来を信じてトレーニングを続けた日々。
先が見えない時間は、何度もありました。
「アイスホッケーをしていなければ、こんな苦しさを感じなくて済むのではないか」
そう思ったことも何度もありました。
暗闇の中で立ち止まりそうになるたびに、最後に自分を前に進ませてくれたのは、誰かの言葉でも環境でもなく、自分自身と交わした「覚悟」だったと思っています。
覚悟がないまま何かに取り組むと、人は簡単に逃げ道を探してしまうと考えています。
うまくいかない理由を環境や運に求めたり、どこかで自分を守ろうとする。
僕自身も、いまだにそう思ってしまいそうになる瞬間はあります。
でも、強い覚悟を持った人間は違う。
他責にせず、常に自分にベクトルを向けて戦い続けることができる。
新規参入初年度という難しい環境も、不本意な怪我も、
すべてを「自分の現在地」として受け入れることができれば、どれだけ強い逆風の中でも足元はブレない。
言い訳を捨てたその覚悟が最後に道を切り開く。
昨シーズン、アジアリーグに新たに参入したスターズ神戸で戦った日々を通して、そう実感しました。
勝負の世界は、どれだけ努力しても、どれだけ覚悟を持って戦っても、
報われない時間の方が圧倒的に多いと思っています。
僕自身、「報われた」と心から思えた瞬間は、これまでのアイスホッケーキャリアの中で1%あるかどうかです。
残りの99%は、苦しく、悔しく、不甲斐ない自分が嫌になるような時間でした。
それでも、自分の決断に責任を持ち、すべてを懸けて挑んだ日々には後悔はありません。
その日々は、
自分の人生を、自分自身で本気で生きているという、確かな実感を与えてくれます。
その実感がある限り、どんな結果であっても前を向くことができる。
だから僕は、これからも覚悟を持ってアイスホッケーに向き合い続けます。
アイスホッケーを続ける限り、厳しい戦いや苦しい時期は必ずやってくると思っています。
ただ、そのすべてを受け止める準備はできています。
まだまだ未熟な覚悟かもしれませんが、
それを確固たるものにしていけるよう戦っていきます。
僕が大切にしているこの価値観が、少しでも誰かのヒントになればと思い文章にしました。
僕自身もここまで言語化するのに時間がかかりました。
そして今も、覚悟を磨き続けている途中です。
共に覚悟を持って戦い、素晴らしい人生を歩んでいきましょう。
読んでくださりありがとうございました。
矢野倫太朗
