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若さは一瞬、若々しさは一生。

昔勤めていた会社の人に声をかけて、先週の土曜日に小さなOB会を開いた。

今回集まったのは、私が20代後半から5年ほど勤めていた広告代理店で出会った人たちで、元上司が2人、同僚1人、後輩2人と私の6人。
10年ひと昔という言葉があるけれど、それでいうと3昔以上前に関わりのあった人たちだ。

私の声かけに3昔、つまり30年以上前の同僚や上司らが応じてくれた。
(ちなみにこれを書いているyamepinこと私は、5月の誕生日がきたら66歳になります)

その広告代理店の営業部には若くて威勢のいい社員が多く、アフターファイブを派手に楽しむ者が多かった。
対してデザイナーやライターが所属していたクリエイティブ部門は、徹夜仕事が当たり前。プライベートを充実させるより睡眠時間確保の方が切実な、明かりの消えることのない不夜城だった。
同じ会社だというのに、そこにいる人間のタイプも仕事への取り組み方もまったくの別世界。相容れない部分も多かった。

そしてなぜかこの会社、超個性的な人が入社してくる傾向にあった。
特に何人かのクセ強マンが定期的にクセ強行動を起こすので、アクシデントは日常茶飯事。もつれた人間関係によるゴシップネタなどの話題に事欠かなかった。

営業がとってきた仕事の内容やスケジュールを巡って、デザイナーとの間に火花が散ることも少なくない。そのせいではないけれど、のちにクリエイティブ部門が独立して新たな会社を興すことになり、私はそのメンバーの1人となった。


自分を保てない人は跡形もなく溶かされてしまう、坩堝(るつぼ)のような会社。その元営業部長と、そこから独立したデザイン会社の元社長が、30数年を経てお洒落なレストランのテーブルを囲んでいる。
あのサバイバルゲームのような日々を、こうして微笑み合いながら懐かしむ日が来るとは、なんとも感慨深い。

口調といい、見解といい、皆んな昔のキャラのまま。年齢を経ても本質的な部分はあまり変わっていないようだ。
6人ともまだ現役で仕事をしていたり使命を抱えているせいか、口々に「変わらないねえ」という感想が行き交った。

そのレストランで間違いなく私たちは最高齢のグループだったけど、感覚は若かった。
それがうれしかった。




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