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ホームページ制作を、社員に託されたい経営者さまへ

ホームページ制作は、できれば経営者ご本人と一緒に進めたいと思っています。なぜなら、ホームページは単なる広告ではなく、その会社の想いや価値観、未来を言語化する作業だからです。

ただ、現実には「制作は社員に任せます」というケースも少なくありません。それ自体は悪いことではありませんし、むしろ素晴らしい選択だと思っています。

ただし、一つだけお願いがあります。

社員・担当者に任せるのであれば、最後まで信じてあげてください。

僕はこのテーマを、ホームページ制作の話としてだけではなく、人材育成や組織づくりの話としてもお伝えしたいと真剣に考えています。


社長が前に出るべきか、社員に任せるべきか

ホームページ制作は、社長自身が関わるのが理想です。経営者ほど会社のことを深く理解している人はいませんし、事業への想いを一番語れるのも経営者だからです。

一方で、信頼できる社員がいるのであれば、その人に託すという選択も十分に価値があります。むしろ私は、ホームページ制作を任せられる人がいるかどうかは、その会社の組織力を測る一つの指標だと思っています。

もし明日、自分が一週間入院したとしても。
もし数年後に事業承継を考えるとしたら。

その時に、「この人なら任せられる」と思える存在はいますか?

ホームページ制作を託せるかどうかという話は、実はその会社・事業の未来を託せる人がいるかどうかという話にも近いのです。だから僕は、信頼できる社員がいるのであれば、ぜひ託してほしいと思っています。


任せるなら「決定権」も一緒に渡してほしい

ただし、社員に任せるのであれば、ある程度の決定権(裁量)も一緒に渡してあげてほしいと思います。ホームページ制作では、小さな判断の積み重ねが続きます。

写真はどれを使うのか。
この表現で伝わるのか。
この導線でいいのか。

そのたびに社長の承認を待っていては、どうしても制作は前に進みません。

もちろん重要な判断は経営者が行うべきです。ただ、社員が考え、悩み、責任を持って出した答えについては、

「お前がそう言うなら信じてみよう」

と言ってあげてほしいのです。決定権とは、単なる権限ではありません。
僕は、信頼の証だと思っています。


完成間際の「ちゃぶ台返し」が一番つらい

制作現場で最も避けたいこと。それは完成間際の大きな方向転換です。
ホームページ制作を家づくりに例えるなら、設計図が完成し、基礎工事が終わり、壁も屋根もできている状態です。

そんな時に、

「平屋ではなく、やっぱり二階建てにしたい」

と言われるようなものです。

あるいは、もうすぐ編み終わるセーターを一度ほどいて、糸の状態に戻してから編み直すようなものです。当然、時間もコストもかかります。

しかし本当に大きいのは、社員の気持ちへの影響です。

社員(担当者)も制作側も、何度も話し合いを重ねながら、一つのゴールを目指して進んできています。ようやく完成が見えてきたタイミングで、それまで積み上げてきたものを、鶴の一声で否定されてしまう。

これは想像以上に苦しいことです。

場合によっては、社員が会社や経営者への信頼を失ってしまうことさえあります。


意見があるなら、最初から参加してほしい

完成間際の「ちゃぶ台返し」は困りますが、制作の初期段階(設計段階)での意見変更は大歓迎です。むしろ、そのために打ち合わせがあります。ぜひ打ち合わせにも積極的に同席をお願いします。

ホームページ制作は料理にも似ています。
例えば、定食屋さんの場合。

注文を聞く段階で、

「すみません、トンカツ定食じゃなくて唐揚げ定食に変更したいです!」

と言われれば対応できます。

しかし、すでにトンカツを揚げ始めている状態で、

「やっぱり唐揚げにして!」

と言われると困ってしまいますよね。

ホームページも同じです。

設計図の段階であれば、思い切った方向転換も間に合います。だからこそ、社長として伝えたいことがあるなら最初に参加してほしいのです。

完成したものを見て初めて意見を言うのではなく、最初の段階で方向性を共有していただけると、とてもスムーズに進みます。


社員がホームページを作る経験は会社の財産になる

僕はホームページ制作そのものが、人材育成の機会になると思っています。担当者は制作を通して、

「うちの会社の強みは何だろう?」
「お客様はなぜ選んでくださっているんだろう?」
「社長はどんな想いで事業を続けているんだろう?」

そんなことを考えるようになります。普段の業務だけでは見えなかった景色が見えてくるんです。

僕はこれを、

「経営者の視点を借りる経験」

だと思っています。

実際にこんなクライアントさまがいました。
社長が今後は女性向けサービスを強化したいと考え、女性社員にホームページ制作の担当者として託したケースがありました。

社長は途中で口を出さず、社員が考えたことを信じて任せました。その結果、ホームページが完成しただけでなく、担当者として役割を担った社員も大きく成長されたように感じました。

そして、社長と社員との間で、信頼関係がより深められた機会になったのが、僕自身とても嬉しい出来事となりました。

ホームページは完成して終わりではありません。社員の成長という形で、会社の中に財産が残ることもあるのです。


まとめ:任せるとは、「信じる」ということ

僕が一番伝えたいことは、「任せる」とは「信じる」ということです。仕事を押し付けることではありません。信頼を託すことです。

僕は、ホームページ制作を社員に託したいと申し出があった時、

「なぜ、この人に担当を託そうとされたのですか?」

と、ややトゲのある質問をすることがあります。その質問の裏には、

「その人を、あなたは信じていますか?」

という意味を含んでいるからです。

もし信じられないのであれば、経営者ご自身が担当した方がいい。もし信じられるのであれば、途中で否定するのではなく、最後まで見守ってあげてほしい。

そして無事にホームページが完成した時には、

「よくやってくれた」
「ありがとう」

と感謝と激励の言葉を伝えてあげてほしいです。

ホームページ制作は、会社の未来をつくる仕事です。
同時に、人を育て、信頼関係を育てる機会でもあります。

だから僕は今日も、

「任せるなら、最後まで信じてあげてください」

と経営者の皆さまにお伝えしたいと思っています😊

お読みくださりありがとうございます。
僕のホームページ屋さん【オフィス山家】のホームページです。
こちらもぜひご覧になってください😊

Illustration by Mika Yada

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