水面心理相談室#6 「大切にされると、なぜか逃げたくなる」|HSP|心理学|ショートショート
「大切にされると、なぜか逃げたくなる」
水面心理相談室テーマソング△
本文はココカラ
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朝倉
「それでは、本日のお便りです。」

“恋人はとても優しい人です。
大切にしてくれるし、
不安にさせることもない。
なのに私は、
距離を取りたくなります。
重いわけじゃない。
嫌いになったわけでもない。
でも、なぜか苦しくなるのです。”
朝倉
「大切にされているのに、逃げたくなる。」
相馬
「うん。これは珍しくない。」
🧠 問題は“相手”ではない
相馬
「まずね、相手が悪いわけじゃない。」
優しさが過剰でもない。
むしろ、
ちゃんと健全な関係。
なのに苦しくなる。
なぜか。

❤️ 期待は、光でもあり圧でもある
相馬
「大切にされるということはね。」
“期待される”ということでもある。
・裏切らないでほしい
・応えてほしい
・ずっと一緒にいてほしい
言葉にされなくても、
そこには静かな期待がある。
朝倉
「それが重い?」
相馬
「重いというより、怖い。」
⚖️ 自己価値が低いと、愛は圧になる

相馬
「自分に自信がない人ほど、
大切にされると不安になる。」
朝倉
「なぜです?」
相馬
「いつか“バレる”と思っているから。」
・こんな自分が愛され続けるはずがない
・期待に応えられなくなるかもしれない
・失望されたら終わる
だから、
失う前に距離を取る。
🌊 “壊れる前に壊す”心理
相馬
「これはね、防御なんだ。」
相手に壊される前に、
自分から少し壊しておく。
そのほうが、
傷が浅いと思ってしまう。
朝倉
「無意識に。」
相馬
「うん。」
🌱 逃げたくなる=愛せない、ではない
相馬
「大事なのはここ。」
逃げたくなる気持ちは、
愛がない証拠じゃない。
むしろ、
“失いたくない”から怖い。
大切にされるほど、
自分の弱さが見えてしまう。
それが苦しい。
朝倉
「では、どうすれば?」
相馬
「逃げる前に、一つだけ考える。」
いま怖いのは、
相手か。
それとも、
“期待に応えられない自分”か。
もし後者なら、
必要なのは距離じゃなく、
自己否定を少し緩めること。
大切にされることは、
本来、安心のはず。
でも、

自分を信じられないと、
安心は圧に変わる。
水面は、
外から揺れるのではなく、
自分の中の不安で、
静かに波立つことがある。
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