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水面心理相談室#3 「優しくされると、逆に不安になります」

朝倉
「それでは、本日のお便りです



最近、人から優しくされると不安になります。
親切にされるほど、
「何か裏があるのでは」
「あとで嫌われるのでは」
と思ってしまいます。

素直に受け取りたいのに、心が構えてしまって。
こんな自分が嫌になります。



朝倉
「優しさが怖い、ってことですかね…?」

相馬
「うん。これも、とても多い心の反応だよ。」




🧠 不安は“優しさ”に反応しているわけじゃない


相馬
「これもね、“優しくされたこと”に反応しているように見えるけど、本当は違う。」

朝倉
「また別のところなんですね。」

相馬
「反応しているのは
“安心したあとに失うかもしれない”という記憶の方なんだ。」

優しくされる

心が少し緩む

「でもこの安心は続かないかもしれない」

心の奥では、こんな流れが起きている。

だから不安が出るのは、疑り深いからでも、性格がひねくれているからでもない。

それは――
過去に「安心が続かなかった経験」を知っている心の動き。




❤️ 心は“慣れている感覚”に戻ろうとする

相馬
「人の心はね、“安心”より“慣れている状態”の方に戻ろうとすることがあるんだ。」

朝倉
「慣れている状態…?」

相馬
「例えば、
・期待して傷ついた経験が多い
・優しさが長続きしなかった
・急に関係が変わったことがある

そういう記憶があると、
心はこう考える。

“今の安心は、あとで痛みに変わるかもしれない”って。」

だから先に構える。
信じきらない。
心を一段引かせる。

これは防衛であって、欠点ではない。




🌊 でも、ここが大事なところ


相馬
「ただね、ここに小さな落とし穴がある。」

朝倉
「落とし穴?」


相馬
「優しさを疑い続けると、
“今この瞬間の安心”まで失ってしまうんだ。」

相手の気持ちは、相手の領域。
未来の出来事も、まだ起きていない。

でも今この瞬間の優しさだけは、
ちゃんと“今ここ”に存在している。



相馬は少し声を落とす。

「もし裏切られる日が来たとしても、
“今の優しさが嘘だった”ことにはならない。」




🌱 構えてしまうあなたは、弱くない


相馬
「優しさに構えてしまうのはね、
それだけ本気で傷ついたことがある人の反応なんだ。」

心は、もう一度同じ痛みを受けないように守っている。

朝倉
「じゃあ、無理に信じようとしなくてもいい?」

相馬
「うん。“少しずつ慣れていく”でいい。」

一気に信じなくていい。
でも、優しさを全部追い返さなくてもいい。




水面は、急に静かにはならない。
でも、波が来なかった時間のことも、
少しずつ覚えていく。

今日受け取った優しさを、
“まだ消えていない出来事”として
心の片隅に置いておくだけでいい。

それはきっと、次の波を小さくする。 🌊




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