小説|百奇夜行 本編039 二人〜世界が救われるまで、あと61話〜
『二人』
というか俺自身の声だった。
「もしかして『視線』に出てきたもう一人の崎山?」
「そうだ」
今、扉を挟んで二人の崎山が存在してるらしい。
「あんたは俺の物語、俺はあんたの物語を読んでたんだ」
「それが現実になると…ややこしすぎる!」
「とにかく扉を開けてくれ」
「いや、だってお前は『百奇』なんでしょ」
つまりは、敵である可能性が高い。
敵が俺を助ける理由が、ない。
「俺はあんたのファンなんだ」
だから他の誰よりもあんたのことを分かってる。
どんな時も、あんたは自分に正直だった。
世界よりも優先して、山本という友を救おうとした。
見て見ぬふりもできたはずの少女を助けた。
あらぬ冤罪をかけてきた男を許しその命を救った。
小林という友に殺されかけても、一切の傷を負わせなかった。
その素直さで、世界を救ってほしいんだ。
俺は、あんたが俺で誇らしいよ。もう一人の崎山。
「それが理由じゃいけないか」
最後の言葉で、俺を助けてくれた元『詐欺』師の姿が浮かんだ。
俺はそっと扉を開ける。
そして、二人の崎山は会合を果たした。
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登場人物/設定/題名
『小林』…ガチ部屋の創始者。
類い稀なる問題解決能力の持ち主。
とある講座で知り合った私の友人。
緑の点で正気を失い『』の中へ。
崎山…ガチ部屋のメンバー。
『一奇夜行』の読み手。
『十奇夜行』の書き手。
類い稀なる素直さといい声の持ち主。
とある講座で知り合った私の友人。
世界を救う為に神の使いを追う。
山本…ガチ部屋のメンバー。
『十奇夜行』の読み手。
『百奇夜行』の書き手。
類い稀なる??の持ち主。
ただの私。
行列から吊橋へ連行される。
あなた…この物語の読者。
想いを言葉にした時、『結末』は変わる。
ラスボス…??
世界を救う為に倒すべき存在。
神の使い…ラスボスに繋がる鍵を握る。
本編登場済:61/100 話
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