鷺の足湯
数年前にGoogleマップで見つけた、夙川の川の中に湧くささやかな温泉「夙川内温泉」。最近はマップで見つけられなくなってしまった。
(夙川は兵庫県西宮市を流れる、六甲山を水源とし、大阪湾(兵庫県)に注ぐ二級河川。)

近辺に用事があり、行ってみる事にした。




夙川の起点にある銀水橋から川沿いに下る。


右岸(西詰め)の道を選択したからか、暫くは繁みの向こうの深い谷を流れる川の音しか聞こえない。左岸(東詰め)を歩くべきだったかと思っていたら、住宅街の隙間に細く長い階段を見つける。階段を降りると、滾々と流れる夙川があった。


ネットで見た情報だと湧出場所は、川の中央にブロックで囲まれた箇所があり、そこに続く飛び石があるようだった。

飛び石は何箇所か見つけたが、水に沈んでいたり、土砂に埋もれていたりして、なかなか確認し難い。所々で川を触ってみたが、どこも水だった。
改めてネットの情報を確認すると、最初に降りた所で合っている気がする。
戻ってみたものの、やはり土砂で埋まっている。
地元の方に聞いてみる。温泉の事はご存知ないとの事だった。ただ、直ぐに土砂が溜まってしまい、市も頻繁に草刈りなどをしているが追いついていない状況だそう。埋もれてしまったのでは、と仰っていた。

残念に思いつつも諦めて帰る頃、白鷺が足を浸していた。

愛媛県の道後温泉を見つけたのは、白鷺だった。
白鷺は水中で足をふるわせて漁る。邪推かもしれないが、湯もみをしているようにも見える気がする。
帰宅して、冒頭に立ち寄った越木岩神社で入手した地域情報誌を捲る。
すると何たる事か、夙川の中の温泉の話が載っているではないか…!
「獅子ヶ口鉱泉」を再確認!
かつて、夙川上流の川床から「獅子ヶ口鉱泉」が湧き出しており、鉱泉を利用した獅子ヶ口町の温泉施設には、多くの客が訪れていました。
しかし、昭和13(1938)年の阪神大水害で鉱泉は埋没。その後は堤防の管から出る細々とした流れだけになり、やがてその管も見えなくなっていました。
昨年末、夙川の清掃で管が現れ、市・教育委員会の足立年樹さんや苦楽園中学校の地域探訪に関心のある生徒たち、獅子ヶ口町の宮崎清さんが一緒に調査して、鉱泉を確認しました。
今年2月の調査では、鉱泉としての成分などは検出できませんでしたが、水温は16度(その時の川は8度)で温泉の名残りを留めていました。
調べてみると、つい先日ニュースが出たばかり。
検索するとこの辺の地名を冠した幾つかの鉱泉が出る為、「◯◯鉱泉」の情報が一致しているのか分からないが、情報は出るようになった。
次回行くのであれば、長靴と水温計を持参して白鷺の居た所を探ろう。
もう一箇所の湧出地もあるようで、そこは地元の方と「草が繁茂している」とお話をしながら通り過ぎた所だった。温かい水のお陰で、特に草が繁っていたらしい。
なんと、両方ちゃんと見ていた…。見つけてはいなかったが。
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