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山小屋暮らしの矜持と知惠 「山に棲む霊」

京都は風水学的に見ると「四神相応」の土地であり歴史がある分、幽霊のお話の類はたくさんある。
特に平安京の時には、安倍晴明(あべのはるあきら)などの陰陽師が活躍しなければならないほど、京は魔界の世界であったようだ。夜中に牛車(ぎっしゃ)を走らせ足蹴良く通った女性の館の道すがら、魑魅魍魉(ちみもうりょう)の世界に迷い込んでしまうことはしばしあったそうだ。

今 日のインバウンドで賑わう京都でも、知らぬが仏の外国のお客様を横目ですり抜け、日常の散歩を通じて歷史の痕跡や面影を想像できるところが京都の魅力かもしれない。
・鬼門を守る御所北東「猿ヶ辻」
・坂上田村麻呂が眠る「将軍塚」
・空海開基「釘抜地蔵」
・悪魔前町「千本えんま堂」
・北大路堀川下る西「紫式部&小野篁墓所」
・千本九条「羅生門跡地」
・唐橋西寺町「西寺跡地」
・鞍馬街道静市「小野小町寺」
・十二坊町上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)「土蜘蛛塚」
・丑の刻参り「貴船(きふね)神 社」
・堀川下之町「一条戻橋」
・船岡山「露岩」···などなど。

そんな昔の京にタイムスリップするには、皆が寝静まるうしみつ時に街を一望できる京見峠、 船岡山などで瞑想することがお奨めだ。
満天の星空の下、眼下にはそれこそ真っ暗な平安京の街の中、堤燈をかかげた牛車の列の後ろからノシノシと闊歩する魑魅魍魉の輩の行列が見えてくる。

大文字山から見下ろす京都市内

「昔、京の町を闊歩していた輩たち、どこに行ったのやら・・・」
「いい質問や。今も成仏できずにまだうろうろしてはるよ。でも、今の京の町は棲みずらいようで一年に一回しか下りて来んよ」
「それはいつや」
「五山の送り火だよ。奥深い里山から出てくるんよ」
「そうなんだぁ。山越えの途中の峠に祠が祀られていたけど、あそこに棲んでいるんか」
「う〜ん、ちょつと違うけどそんな処やなぁ」
 

昔から神も仏も、そしてご先祖様の霊なども共存できる社会が日本人の共通の意識、心の中にあったし、とても身近の処にあった。昨今はどうも違う方向へと進んでしまった気がしてとても残念な気がしている。

大地震や津波などの大規模な災害で多くの同胞、仲間たちの唯一無二の命が失われていった。このとても深い悲しみを共有し、先霊たちの霊を弔うためにも、静寂な闇夜は必要と思う。

新月の今夜はどんなご先祖様に会えるのかとても楽しみだ。「消災妙吉祥陀羅尼」を唱え早めに床に就くことにした。(合唱)
その前に相棒を連れ添って用足した。

to 京都@山小屋の住人

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山小屋の住人 「いのちの繋がり」のための源流水の維持に向け山道と広葉樹の森の整備などに活用させていただきたく思います。