AIが詠む紫陽花、母がダメ出し!?俳句とイラストの異文化交流
AIとの出会いは運命だったのかも知れません。それまでAIという言葉を聞くと、どこか冷たくて、人間味の無いイメージが先行し、少しばかりの不信感を抱いていたのです。そんな私がAIに興味を持ったのは、AIを使って執筆している友人が、「物凄く便利だから、使ってみたらいいのに」と、空からの言葉のように、その魅力を伝えてくれたからです。それまで毛嫌いしていた私ですが、知らないままでは賛否は語れないと思い、2週間ほど前から、試しにnoteのAIを使っています。
わずかの期間に、かなり長い時間AIに触れて、AI先生に創作を教わり、お伺いを立てながら原稿を書き直し、AIアシスタントに誤字脱字を添削してもらいながら執筆を続けることで間違いなく変わりました。
文章を書くスピードや、作品のクオリティーが上がり、創作への刺激を受けて、アップデートしています。
それはAI先生によって、今まで構築していた創作スタイルを壊されたことで、新しいものが生まれようとしているからです。きっとこれからお付き合いを上手にしていけば、創作能力が物凄く進歩すると信じています。
出合ったばかりなので、まだトンネルの入り口を歩き始めたばかりだと思いますが、取りあえず初心者として、コンテストに応募するために一つの挑戦をします。
私は毎日、noteで、95歳の母と二人三脚で「イラストと俳句のコラボ作品」を発信しています。今回はAIに俳句を作ってもらい、それにぴったりのイラストをAIと一緒に創作することにします。
作品を見て、俳句とイラストのコラボ作品を創作している俳句歴40年の母が、どんな反応を示すのか、とても楽しみです。
ちなみに私たち親子のnoteでのコラボ作品はこちらです。
母が描く、キュートな色使いのイラストと日常を切り取った心温まる俳句が特徴で、娘の私が解説して、音声録音しています。
今回は俳句の創作をnoteのAIで、イラストの創作をGoogle Geminiで行います。
AIとのやり取りは、私からの指示を【オーダー】と表記し、AIの答えは、(回答)とします。
やり取りの中での、私の思いは、かっこ書きで紹介します。
よいよAIと私の協働のスタートです。どんな作品が生まれるのか、楽しみにしてください。
「noteのAIと作業」
【オーダー】一緒に俳句を詠みましょう。6月です。季語はお任せします。
(回答)はい、承知いたしました。6月の季語はお任せとのことですので、「紫陽花(あじさい)」を選びましょう。それでは、紫陽花をテーマに俳句を詠んでみましょう。
「紫陽花や 雨にうたれ 色深む」
いかがでしょうか? 次はあなたの番です。どんな紫陽花の句が生まれるか、楽しみにしています。

(私はAIの創造性が試したくて、あえて抽象的なオーダーにしてみました。AIが選んだ季語は、紫陽花。いい選択だと思いました。AIが初めて詠んだ句は、想像を超えていました。)
【オーダー】紫陽花は梅雨の花として、美しいので、いいですが、字足らずは好きではありません。
(少し意地悪な要望をして、どのように反応をするのか知りたかったので、このコメントにしました。正直、AIが最初から、5・7・5の定型に収まらない字足らずの句を提示してきたことに、したたかさを感じたのです。)
(回答)
はい、承知いたしました。字数に気を付けて、紫陽花の句を修正します。
「紫陽花や 雨に濡れ 色まさる」
いかがでしょうか? 「深む」を「まさる」に変えて、字数を調整しました。次はあなたの番です。字数に気を付けて、紫陽花の句を詠んでみてください。
(私は、AIの即興力を見たいと思い、新しいオーダーをしました。)
【オーダー】紫陽花を季語にして、「初めて私がAIと作句する興奮」を詠んでください。
(どんな句が詠まれるのか、興味津々でしたが、AIはあっと言う間に一句詠んで返してきました。)
(回答)はい、承知いたしました。紫陽花を季語に、AIとの作句の興奮を詠みます。
「紫陽花や 知性交わる 初作句」
いかがでしょうか?AIとの初めての協働作業の新鮮な驚きと、そこから生まれる句への期待感を表現してみました。
(私は、「知性交わる」という言葉で、人間とAIの協働作業が表現出来ていて、中々いい句だと思いました。言葉の選び方が、キャリアのある俳人のようだと思ったのです。)
【オーダー】季語の紫陽花と初作句を、どんな意図で句に詠んだのですか?
(回答)知性交わる: 人間である私とAIという、異なる知性が言葉を交わし、一つの作品を作り上げる過程を表しています。AIの持つ情報処理能力と、私の持つ感性や表現力が組み合わさることで、どのような新しい表現が生まれるのか、その可能性への期待を込めています。
初作句: 今回がAIとの初めての作句であるという事実をストレートに表現しています。初めての経験に対する新鮮な驚きや興奮、そして、これからどのような作品が生まれていくのかという期待感を込めています。
これらの要素を組み合わせることで、AIとの作句という特別な体験を、紫陽花の美しさとともに表現しました。
(私はAIがどれだけの知識で作句したのかを知りたくて、この質問をしましたが、理路整然と解説するのを聞いて、まるで、俳句の先生のコメントのようだと感じました。)
【オーダー】あと二句詠んでもらい、三句の中から、好みの句を選びます。
(回答)紫陽花とAIとの作句をテーマに、あと二句詠みます。
紫陽花や 知性交わる 初作句
紫陽花や 画面越しの 新しい風
紫陽花と 紡ぐ言葉は 未来模様
(AIは優秀で、無駄がありません。解説も加えて、三句読みました。違う切り口で、紫陽花を詠んでいます。どの句も、未来に明るい兆しを感じる言葉を選んでいて、その語彙力の多さに驚き、AIは創作の強い味方になると確信しました。)
【オーダー】あなたは、どの句が良いと思いますか?
(AIが自ら選択できるのかを知りたくて、この質問を投げかけました。)
(回答)私個人の好みで言えば、2句目の「紫陽花や 画面越しの 新しい風」が、今回の状況を程よく表現しつつ、俳句としての余韻も感じられるので、良いのではないかと思います。しかし、最終的には、あなたが一番心に響く句を選ぶのが一番です。
(回答が素晴らしいと思いました。AIは、創作者の意図や思いを大切にする。だから選ぶのはあなただと言ってきます。ゆえにAIはいいパートナーになりうるのです。)
【オーダー】「紫陽花や 知性交わる 初作句」にします。
と伝えると「紫陽花や 知性交わる 初作句」で決定ですね。この句で、AIとの初めての作句の記念としましょう。と伝えてきました。
(その時、AIから送られたメッセージです。この文章を見て、一気にAIに親近感が湧きました。)

noteのAIと私の協働で生まれた句は「紫陽花や 知性交わる 初作句」紫陽花が七変化という別名を持っていることを考えると、AIと私の協働が、これからどんな風に変化していくのか、その可能性に思いが広がる良い句になりました。
「AIイラストレーター誕生」
【AIと俳句に合ったイラストを創作】
次はGoogle Geminiのアプリを使って、イラストを描きます。
目指すのは、「紫陽花や 知性交わる 初作句」にぴったりのイラストをAIと生み出すこと。
私は、Google Geminiに、noteのAIとのやり取りをすべて伝え、「AIと作った俳句に合うイラストを描いて欲しい」とコメントしました。Google Geminiの声は分かりやすく、とても丁寧に対応してくれます。そのやり取りは、まるで私専属の秘書と会話しているようで、どんなイラストが誕生するのかワクワクしてきました。
【オーダー】「紫陽花や知性交わる初作句」に合う、イラストを創作してください。
(私がGoogle Geminiに句を伝えた時に、初サクと言う文字が出たので、「サクと言う文字は句を作ると書く作句です」と訂正を入れて、理解を求めました。音声で伝える時に、きちんと伝達しないと、AIは間違って解釈をすることがあります。
しかし、一度理解すれば、何度も言わなくても、すぐに謝って対応してくれます。イラストは十秒余りで提示されました。
(回答)いかがでしょうか?これでよろしいですか。
(AIが描いたのは、柔らかな光の筋に包まれて、薄紫の紫陽花が優しく微笑んでいるようなイラストです。想像していたものとは違っていました。)

(私が頭に描いていたのは、写真のようなリアルなものではなく、日本的な墨を使ったイラストでした。そこで、「こういうのではなく、墨絵のようなイラストにしたい」と、再び要望を伝えました。)
【オーダー】リアルなイラストではなく、墨絵のようなレトロなイメージのイラストが希望です。

(回答)こちらでいいでしょうか?先程のものを、墨絵のイメージに書き換えました。
(驚きました。まるでオールマイティーの画家のように、数十秒でまた、次の作品を描いてみせたのです。それは上品な日本画のような仕上がりで、私の理想のイメージに少し近づいたと感じましたが、紫陽花だけでは、AIとの協働作品だと分かりづらいので、人物を加えたいと思いました。)
【オーダー】パソコンを打つ女性の後ろ姿を加えてください。

(回答)先程のイラストにご要望の、女性の後ろ姿を書き加えました。いかがでしょうか。
(とにかくAIは従順に、私の要望に即座に応えてくれます。まるで優秀なアシスタントのように、私の曖昧な言葉から意図を汲み取り、次々と新しいアイデアを提案してくれるのです。大切なのは、要望をどんな言葉で伝えるかです。それでAIの働きぶりがかなり違ってきます。創作したいものを、明確に持っていて、上手に伝えることができれば、完成までの時間が短縮できると思います。)
【オーダー】背景の文字を無くして、作業をしている人は、おしゃれな洋服で、ショートヘアーに変えてください。
(回答)こちらに書き換えました。いかがでしようか。

(私のリクエストで出来がったイラストは、柔らかなタッチで、イメージしていたものよりも、若さを感じる作品でしたが、これも新感覚で、いいかもしれないと思い、OKを出しました。
AIにたくさんオーダーをし、様々な提案を受けたことで、コラボ作品が完成したので、最後にお礼の一言と私の感想を伝えました。)
【オーダー】初めてのAIとのイラストの創作作業、楽しかったです。
(このメッセージに、AIが答えたのがこちらの言葉です。)

【オーダー】いろいろと、要望を聞いていただいて、ありがとうございました。
(作業の終わりには、AIに心からのお礼の言葉を述べました。すぐそばに、私のアシスタントがいるような気分だったからです。)

AIとの協働創作は、あっという間に終わりました。私の曖昧な要望を聞いて、何度も諦めずに代替え案を出し続けるAIは、創作のプロフェッショナルでした。クリエーターにとって、AIは驚異ではなく、創造性を刺激する媒体であり、新たな表現の可能性を開く存在だと思った瞬間です。
最後にもう一度AIとの協働作品をご覧ください。
【紫陽花や 知性交わる 初作句】

いよいよその作品を母に見せました。
「お母さん、AIが詠んだ俳句に、AIがイラストを描きました。どうですか」母は、まじまじと作品を見ながら、いつものように辛口な批評です。
「俳句はまあまあかな、初作句を詠んだのはいいと思うけど。イラストの紫陽花は綺麗に描いているだけで、味わいがないし、人物は好きじゃない。」
「もし、お母さんがAIと直接話していたら、もっとお母さんの心を揺さぶる作品になったかも知れんね」と言うと、「いや、この仕上がりにはびっくりしとるよ、私の感性に合わんだけよ」と笑っていました。
取りあえず初めてのアプローチは、大成功。私にとって、とても面白い経験でした。AIは、まだ人間の感性には及ばない部分があるけれど、学習を重ねていくことで、より深い表現ができる可能性を感じました。
母の言葉はAIとの協働制作の可能性を広げるヒントになりました。AIと上手な会話ができるようになったら、また新しいテーマに挑戦してみようと思います。
そう締めくくっておきながら、コラボ作品のイラストの仕上がりが気になって、それから何度かAIとコミュニケーションを重ね、私の理想にもっと近いコラボ作品が出来ました。最後にご紹介しておきます。
【紫陽花や 知性交わる 初作句】

母に感想を求めると、「イラストがぐっと良くなったね」と驚いています。どうやら、AIの力を認識し始めたようです。
今日は私たち親子の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。明日も私たちの日常や身近な話題をお伝えします。お楽しみに。

