「考える力」を育む10のワード
今回は書籍「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?」(石田勝紀 著)の要約をしていきます。気になる方はぜひ購入をご検討ください。
同じように勉強をしても、同じ時間だけ勉強をしても、勉強ができる子と勉強があまりできない子がいる。それはなぜだろうか?
まず、3つのカテゴリーに分けてみる。
1:授業を受けていても学んでいない子
実はこのような子は全体の70%いると言われている。先生の話を聞いているだけで理解しようとはせず、音として処理しているだけで「聞く耳スイッチ」が入っていない。また、黒板に書いていることを書き写す「作業」が目的であり、見た感じは学んでいるように思えるが実は考えていない。
2:授業だけが学びの子
全体の24%いるらしい。成績上位の子。授業の内容を「ふむふむ」と理解しようとし、家や塾など勉強する時間はしっかりと学んでいる。勉強と遊びを分断し、「両立」という視点で物事を考えている。 「気合い」「根性」「努力」というワードを大切にしている。意図的学習(勉強しようと思って勉強している)のみしている。
3:寝ているとき以外、日常全てが学びの子
全体の6%いるらしい。5段階評価で余裕で5を取る子。いかなるときも感じ、考え、自分の意見を持つ習慣がある。「気づく楽しさ」「知る楽しさ」「考える楽しさ」を知っている。意図的学習と偶発的学習(出来事からも学んでいる)の両方の学習をしている。
授業を受けても学んでいない子は受動的で「考えること」を放棄している。読解力がないというのも、実は理由はシンプルで考えている子なら「意味を理解しながら読む」読み方をするが、考えていない子は「字面だけを追っている」読み方をしてしまっている。
したがって、勉強のできる・できないの間にある大きな要因は「考えているか否か」にある。そこで、「考える力」を高める10のワードを子どもに投げかけていこう。土台となる頭のOSを更新していくイメージだ。ウインドウズ95でワード2019を処理できないのと同じように、「考える力」の更新をせずに、教科学習をしても内容を処理できないからだ。
1.原因分析力=「なぜだろう?」
「なぜ?」と問うことで人を強制的に「考える」状態にさせる。
2.自己表現力=「どう思う?」
「どう思う?」と問うことで人を強制的に言語で表現させる。
3.問題解決力=「どうしたらいい?」
「どうしたらいい?」と問うことで人に強制的に解決策を考えさせる。
4.抽象化思考力=「要するに?」「簡単に言えば?」「共通点は?」
「要するに?」と問うことで人に強制的に「ざっくり」まとめさせる(帰納的思考)。
5.具体化思考力=「例えば?」「どういうこと?」
「例えば?」と問うことで人に強制的に具体的事例を引き出させる(演繹的思考)。
6.積極思考力=「楽しむには?」
「楽しむには?」と問うことで人がやる気を引き出す方法を考えさせる。
7.目的意識力=「何のため?」
「何のため?」と問うことで人にその行為の目的意識を考えさせる。
8.原点回帰力=「そもそもどういうこと?」
「そもそもどういうこと?」と問うことで人を原点に立ち返らせ全体像を把握させる。
9.仮説構築力=「もし〜なら、どうする?」
「もし〜なら、どうする?」と問うことで人に仮説を立てさせる。
10.問題意識力=「本当だろうか?」
「本当だろうか?」と問うことで人に常識(当たり前のこと)を疑わせる。
子どもの「考える」を引き出すワードは問うだけで子どもは考えるので効果がある。したがって、答えがきちんと返ってこなくてもよく相手に完璧を求めてはいけない。また、何度も言わず、子どもに押し付けないようにする。
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