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コーヒー好きなら一度は訪れたい名店

東京を代表する名店のひとつとして知られる「カフェ・バッハ」に、初めて入ってみた。

いつも行列ができている店なので、「たかがコーヒーを飲むために並ぶのは・・・」と思っていた私は、これまで一度も入ったことがなかった。

南千住駅からコツ通りを進み、泪橋交差点を過ぎると吉野通りとなる。そのまましばらく歩いた先に、この有名店はある。

この日は仕事でそちら方面に行くことがあり、立ち寄ってみたが、幸運なことにも行列が出来ていなかったので入ってみることにした。

カフェ・バッハ

店内には自家焙煎のコーヒー豆が数多く並び、それぞれの個性が分かるよう丁寧に紹介されていた。

注文を受けてから豆を挽き、熟練のスタッフが一杯ずつハンドドリップで淹れてくれる。せっかくなので勧められた季節限定のダコワーズも注文した。

コーヒー豆

ダコワーズはフランス菓子で、アーモンドパウダーを使った軽やかなメレンゲ生地に、ピスタチオのバタークリームが挟まれた、この店の「夏限定」の一品だという。

ダコワーズ(ピスタチオクリーム)

これが予想をはるかに超える美味しさだった。コーヒーとの相性も抜群で、余計な説明は不要と思えるほど、「美味しい」という言葉以外に表現が見つからず満足した。

ケーキはこのほかにも、定番のチーズケーキやチョコレートケーキなどが用意されている。テイクアウトであれば、行列に並ばず購入できるだろうから、その利用方法もおすすめだろう。

店内は落ち着いた雰囲気で居心地が良く、スタッフの接客も非常に丁寧だった。人気店には人気店たる理由がある――そんなことを実感させてくれる一軒である。私もようやく、「並んででも訪れたい」と言われる理由に納得することができた。

さて、この店の向かい側、吉野通りを渡ったところで、興味深い案内パネルを見つけた。

イトーヨーカドー発祥の地

そこには、大正9年(1920年)にこの地で洋品店「羊華堂(ようかどう)」が創業し、それが後のイトーヨーカドーの礎となったことが記されていた。

何気なく歩いている街にも、このような歴史が息づいていることを知ると、街歩きはさらに楽しくなる。

羊華堂:ようかどう

梅雨の晴れ間に、美味しいコーヒーと歴史ある街並みに触れ、とても豊かな時間を過ごすことができた。

そしてまた一つ、東京で「再来したい」店が増えたのである。
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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