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自分自身を不幸にする人たち

嘘のような信じられない話だが、自分の生年月日を正確に言えない相談者がいた。別に記憶喪失というわけでもなさそうだったが、受付時に生年月日を尋ねたところ、登録データと異なる内容を答えたため検索ができなかった。

西暦で聞いたのがよくなかったのかと思い、「平成では何年ですか?」と尋ねると、「平成で考えたことがない」と返されてしまった。何とかフルネームでそれらしいデータを見つけたが、住所と電話番号を確認し、同一人物であると判断した。

結果として、生まれ年は1年違い、月は合っていたものの、日は数日違っていた。そこで、以前の登録時に誤りがあったのかと思い確認したのだが、以前のデータの方が正しいという。

自分の携帯電話番号や住所の番地をど忘れするくらいなら理解できるが、生年月日を間違えるというのはどういうことなのだろうか。

その人は10代だったが、このような人も学校を卒業し、会社勤めをしている令和の時代を思うと、何とも言えない気分になった。話し方にも、どことなくぼんやりした印象があったことは否めない。

一方で、投資詐欺に遭ったという相談者もいた。自己破産の手続きをしたいが、破産すると現在使っているカードが利用できなくなるのは困ると言う。日常の決済の多くをカードに依存しているようで、その中にはAIセミナーの定期受講料も含まれているとのことだった。

そんなセミナーを受講しているから詐欺に遭うのではないか、と一瞬思ったが、あえて口には出さなかった。

また、市民活動を17年間続けてきた女性が、些細なことを理由に活動を辞めた。それも、立つ鳥跡を濁さずではなく、まるで「ちゃぶ台返し」をするかのような辞め方だった。

今でも正社員として仕事をしている、年齢は70歳近い人である。何をそこまで苛立ち、何にそれほど怒りを感じていたのかは計り知れないが、とても成熟した大人の行動には思えなかった。

生きづらさの原因が、自分自身の認知の歪みや生活態度にあることに気づけない人が、以前よりも増えているように思う。
誰も幸せにならない行動を平然と取ってしまう人も少なくない。

せめて誰かの幸せのために、あえて泥をかぶるのであれば理解できなくもない。しかし、誰も幸せにならないことを、まるで正義であるかのように意気揚々と行ってしまうのである。

これは一体、どのような状態なのだろうか。
決して、多様性で片付けてはイケナイ、社会現象だと思うのだ。
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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