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幸せの香りは、煙に乗って。

母の日やったし、奮発しておばあちゃんとオカンを連れて鰻食べてきた時の話なんやけどさ

正直、最近思うねん。お花とかバッグとか「形に残る物」を贈るんももちろん素敵やけど、結局は一緒に笑って「あぁ、美味しかったなぁ」って言い合える「思い出」が、一番の宝物になるんちゃうかなって。

今回選んだんは、都会の喧騒を離れた場所に
ある、昔からある鰻屋さん。

暖簾をくぐった瞬間に、炭火で焼かれた香ばしい、あのたまらん香りがふわ〜っと漂ってきてな。「あ、ここ選んで大正解やわ」って確信したわ。

通してもらったんは、手入れの行き届いた中庭が見える離れの座敷。新緑が目に優しくて、聞こえてくるのは鹿威しの「カコーン」って音だけ。

おばあちゃんも、この落ち着いた雰囲気には
「ええとこやねぇ」って目を細めて喜んでくれたわ。

鰻って、注文してから焼き上がるまで結構時間かかるやん? でも、あの「待ってる時間」こそが
贅沢なひとときやねんな。

おばあちゃんが魚の豆知識の話を始めたり、オカンが「あんた、小さい頃はタレのついたご飯ばっかり食べてたわ」って私の黒歴史を暴露したり。

普段、家やとみんなテレビ見たりスマホ触ったりしがちやけど、こういう場所やと不思議と会話が止まらへんねん。

ようやく運ばれてきた重箱。蓋を開けた瞬間の、あのキラッキラに輝く鰻!

「うわぁ、見事なもんやねぇ!」って、おばあちゃんとオカンの声がハモったんは笑ったわ。

外はカリッと香ばしい焼き加減。
中はフワッと驚くほど柔らかい身。
そこに絡む、甘すぎん絶妙な秘伝のタレ。

一口食べたおばあちゃんが「あと10年は長生きせなあかんね!」って大袈裟に笑うから、みんなで大爆笑。最後は出汁をかけて、ひつまぶし風にサラサラッと。最後の一粒まで、しっかり堪能させてもらったわ。


帰りにふと、お母さんのためやと思うんやけど
お花を選んでる子供たちを見かけたんやけど、
その姿を見ててちょっと思ったことがあんねん。

もし、その子たちが一生懸命選んだ花が「菊」やったとしてもさ、それでええやんって。

そもそも「仏花」として咲いてる花なんて、この世に一つもあらへん。どのお花もみんな、一生懸命に綺麗に咲いてるだけ。それを勝手に「仏さんの花」とか決めてるのは、全部人間の都合やんか。

花はどの花も「花」。一番大事なんは、その子が「お母さんに」って思って選んだ、その真っ直ぐな気持ち。それだけで、もう十分すぎるほど嬉しいもんやんね。


お腹も心もパンパンに満たされて、帰り道は車の中で二人とも気持ちよさそうにウトウト。バックミラー越しにその寝顔を見てたら、「物もええけど、この時間をプレゼントできて良かったな」って、しみじみ思ったわ。

「また来年も、こうやってみんなで笑って食べに来ような」

そんな約束を1人でこっそりして、最高の母の日になったわ。

それでは🍡

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