死別の悲しみとの向き合い方
先週からジム通いを復活させました。
そこでジム仲間のメリーアンと立ち話をしました。
「久しぶりね。どう? 元気にしてた?」とメリーアン
「うーん。わたしの体は元気だったけど、夫がコロナ禍でステージ4の癌を宣告されて、7ヶ月の闘病の末に亡くなったのよ。人生でいちばん辛かったわ。まだまだ突然涙が溢れてきちゃうんだけど、家に籠もっていてもしょうがないのでエクササイズを復活させたところなの。あなたは?」
すると、メリーアンは何も言わずに、強くハグしてきました。
そして、わたしの耳元で
「わかる。あなたの悲しみが死ぬほどわかる」
すると彼女も自分のことを話し出しました。
「わたしも最近夫を亡くしたの。それもわたしが殺したのも同然。わたしが友だちのパーティーでコロナに感染し、それを持ち帰って夫に移して夫は亡くなったのよ。失った悲しみだけじゃなくて、罪悪感が半端なくてね」
エクササイズが終わったあとも、没イチ同士でしばらく話し込んでしまいました。
わたしの夫は10月、彼女は11月だったそうです。
彼女も、必死に悲しみと罪悪感から抜け出ようとがんばっているようです。
夫婦で暮らしていた家に独りでいると苦しくて辛くてどうしようもないからと、なるべく外に出て身を忙しくし、いろんな活動に参加しはじめているそうです。
加えて、
精神的に辛すぎるから、今月から新しいボーイフレンドと住みだしたと言います。😲
早、早い!!😂
独りでいることが辛いというのは、よくわかりますが、だから新しいボーイフレンドみつけて同居ってのにはさすがのわたしもびっくりです。
「喪失感とともに独りで暮らすことの危うさ」を理解しているのでしょう。そういえば、先日書いた⬆こちらの記事で紹介したように、Aちゃんのパパは妻を癌で亡くし喪失感に絶えきれずに自死したぐらいです。
愛する人を失った悲しみというのは、それはそれは体験してみなければわからないことを今、わたしは痛感しています。関係が長ければ長いほど、そして愛情が深いほど。
メリーアンは続けました。
「自分が立ち直るための一環で“グリーフシェア”の活動をはじめたの。よかったらあなたも来ない? 毎週月曜の午前9時に悲しみを分かち合うミーティングを開いているの。まずは一度顔だしてみて、気に入ればずっと来たらいい」
さて、グリーフって言葉を知っていますか?
最近は日本でも「グリーフケア」という言葉が自然に使われているようです。身近な人の死別によって悲嘆にくれている人々の心のケアや、喪失感で心身の健康を壊している方々への幅広い支援活動のことです。
……とそんな成り行きで、グリーフシェアの会に顔を出してきました。
ミーティングには15人ぐらいの米国人男女が集まっていました。それぞれが配偶者や兄弟など、近い親族を亡くされています。自己紹介で簡単な状況を話してくれました。
夫に死なれて自分の居場所がどこにも無くなってしまい、どうしていいかわからないと泣き出す女性。
夫が亡くなってから、二人で暮らしていた家に居ることができなくなり、家をそのままにし、アパートを借りている女性。
死別により、他の家族関係が壊れてより孤立し困っている女性。
亡くなって7年もたつけど未だ悲しみから立ち直れない女性。
妻を乳がんで亡くし、妻のいない毎日が苦しくて生きているのが辛いという男性。
それぞれの「悲しみのシェア」のあとで、悲しみとどう付き合うといいのかというカウンセリングビデオを見てから勉強会に移行しました。
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わかります。みんなの気持ちはほんとうにわかります。
でも、こんな悲しい話をたくさん聞かされると、ますますわたしの気持ちは落ち込みます。
メリーアンがわたしを誘ってくれて、わたしだけじゃないということはわかったのですが、正直いうと、たぶん次からもこのグリーフシェアに参加したいとは思えませんでした。
だって、生きたくても生きられなかった夫のことを想うと、わたしが生かされている貴重な時間を、人の悲しみストーリーを聞くために使い、自分まで落ち込んではもったいないです。本末転倒!!
わたしも当事者なので悲しみをわかってほしいという気持ちはわかります。
だけど幸運なことに、わたしの場合は今すぐボーイフレンドを作らなくても、息子夫婦といっしょにウィン・ウィンで暮らせています。それも、夫がわたしのために設計してくれた新築ハイテク新居でです。
悲しみが襲ったときには、広大な空を見上げられる。思い切り爆音で音楽を奏でることもできるし、気持ちはnoteに吐き出せばいい。英語で他人の悲しみストーリーを聞いている暇があるなら、日本語で自分の思い出をまとめる作業に時間を使いたい。
メリーアン、誘ってくれてありがとう。
参加してみてわたしなりのグリーフケアに気づくことができました。
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