前時代的だとは思うが、事実なのだから仕方がない
いま、本業の仕事においては、営業のようなことをしている(会社の肩書きとしては、営業という職種ではないが)。
もともとあまり「営業職」という仕事にいいイメージがなかったのだが、サラリーマンとしてはおそらく最もメジャーな職種といえるだろう。最近は自分は自分なりにやっていけばいいんだろう、ということで少し割り切れるようになってきたため、それなりに営業っぽい動きはできている(と思う)。出世(?)して、チームリーダー的なポジションにもなった。
しかし、自分はタイプ的にあんまり世間一般でイメージされるような「営業っぽさ」はないんだろうな、という感じはする。そこまで愛想のいい人間ではない。
営業の仕事のいいところは、結果を問われる分、プロセスは自分なりのやり方でいいというところだ。どういう形でも成果さえ出ればいいので、自分としては気楽である。
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コロナが猛威をふるっていた頃は、やたらとリモートワークだったり、リモート会議というのがもてはやされた。その甲斐あって、「リモートで打ち合わせができる人」は格段に増えたように思う。
社内ではリモート会議がスタンダードみたいになっていて、特別な事情がなければデフォルトでリモート会議だし、対面でやる場合はあえて「対面で」などとつけたりする必要がある。そもそも会社だと会議室の数が限られていることもあり、全員が出社しているのにリモートで会議したりすることもある。
しかし、客先に訪問したりする出張はいまのところなくなる気配はないな、と感じる。むしろ、普段の仕事は電話やメール、ウェブで事足りてしまうからこそ、意図的に出張を組んで「訪問する」重要性が増しているように思える。その一手間が大事というか。
ウェブや電話ではうまくいかなかった商談が、対面でやると不思議とスムーズに進んだりする。そんなの思い込みだろうと思うのだが、実際のところ、数字の結果としてもほぼ検証できている。
前時代的かもしれないが、電話やウェブで済む要件も、実際に対面でやることによって成果に結びつく、ということが起きるのだ。どういう原理なのだろう、とは思う。
国家首脳がわざわざ外遊したり、サミットで一堂に会したりするのも、きっと意味のあることなのだろう。ただ交渉ごとをするだけなら、リモートで事足りるはずなのに。
いまのウェブ会議システムなどがいかに発達したとしても、実際に対面でやるほうがラグもなく、情報量も多い、というのが背景にあるのだろう。しかし、どうもそれだけではないような気がする。
仕事では、都市部だけではなく田舎のほうにも結構行く。なかには、車を相当走らせないとたどり着かないようなところにも。
そういったところに行くと、行っただけでも有意義な商談になることが多いのだが、やはり「遠いところをはるばる来てくれた」的な部分で、人に刺さるところがあるのだろうか。それとも、同じ空気を共有することで共鳴する部分があるのか。
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実際に誰かと会うとき、本当に重要なのは主題ではなく、もっと些細なことだったりする。たとえば、ちょっとした文句を言われるとか、噂話を聞くとか、軽口をたたくとか。
ちょっとした不満も、実際に会っていると言いやすいが、メールで書くと仰々しくなってしまって書きにくい、ということがある。表情による補正がきかないのも問題だ。営業活動にとって、相手の不満を多く掬うのは重要なことだ。それがビジネスのタネになることもあるし、早期な対策が打てるからである。
どれだけネットでよく知っているような人でも、「会ったことがあるかどうか」でかなり違うよな、と思う。実際に会うと思っていたイメージと違うことも多々あるし。
そういう意味で、どれだけテクノロジーが進歩しても「人と人が会う」というところは残り続けるんだろうな、とは思う。前時代的だとは思うが、事実なのだから仕方がない。
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