ヴァルナネス・クロニクル 設定資料(Ver.20260415)
こちらは、TALESから「創作大賞2026 ファンタジー小説部門」に応募、連載中のヴァルナネス・クロニクルの設定資料になります。
新たに「プロローグ」で世界観をおおまかに語る回を入れておりますが、読みながら「これは……?」と思われたところがあれば、目次から探してみて下さい。
また、こちらの記事は「参加型」となっております。不明点があればコメントにてご質問くだされば、可能な限り随時更新させていただきます!
ライフワークとも言える超大作でございまして、全体量が膨大なので、第一部で登場するものをメインに抜粋してあります。
第二部「カリランド編(仮題)」、第三部「コルダー編(仮題)」第四部「カプリス編(仮題)」、第五部「ハイペル編(仮題)」など、公表するごとに、更新していきます。
それでは「ヴァルナネス」の世界を、存分にお楽しみください!
世界

王道ファンタジーのそれと思っていただいて結構です。
「指輪物語」「ロードス島戦記」「ドラゴンランスシリーズ」のような。
D&DやソードワールドRPGの雰囲気を出せたら、最高だな、と思います。
舞台は、「ヴァルナネス」と呼ばれる大陸です。
中央に見える「王都ハイペル」が、「大暗黒戦争」に勝利を納め、中央集権体制を引いて約300年の時が流れています。
その下に見える星型の跡が「大地孔」と呼ばれ、「大暗黒戦争」の時代に最終決戦の場になった、大穴です。
「大暗黒戦争」は、異世界から現れた「魔王ラスファタール」とその軍勢がヴァルナネスに侵攻してきた際、人間族、エルフ族、ドワーフ族を中心にヴァルナネスの生きとし生ける全ての者が力を結集し、最終的に「大地孔」にラスファタールを追い落として封印した、と言い伝えられています。
それから300年が経過した今でも、「大地孔」及び大地孔から続く地面のひび割れから、「闇の者たち」と呼ばれるトロル、オーク、ゴブリンなどが姿を現し、駐留ハイペル軍が都度これを駆逐してはいますが、その監視の目をすり抜けた「闇の者たち」が大陸各地に蠢いているという状態です。
「大地孔」の東側にある森林地帯がエルフの里、北の一番高く見える山がドワーフの国、その手前がノストールです。
トンカはハイペルの西、「ハイペル周辺集落」の一つの町です。アルウェンは西の端、南の海にも近い集落となります。エーテルはこの地図には記載がない、東の海の果てです。
ヴァルナネスに生きる種族
人間
ヴァルナネス全土に広く分布。総人口の7割が人間。
適応力に優れ、好奇心が旺盛。
エルフ
尖った耳を持つ妖精族の末裔。
精霊力と弓の扱いに長ける。永遠の命を持つとも言われ、ヴァルナネスには多くの伝説が「おとぎ話」として語られる。
東のエルフの里から外界に出てくることは滅多にない、と言われているが、大きな街では普通に見掛けることのできる存在。
ドワーフ
頑健な肉体に頑固気質、平時は優秀な職人、戦時は勇猛な戦士。
人間の二倍の寿命を持つとされている。
ドワーフも妖精族の末裔と言われているが、より人間に近く、閉鎖的なエルフとは違い、人間界にも関わりが深い。
スマッシェル
外見は人間の子供に見えるが、手と足が不釣り合いに大きいことで見分けがつく。また、特徴的な長い鼻を持っている。
非常にすばしっこく、跳躍力がずば抜けていて、生まれながらのレンジャー(野外生活者)であり、定住の概念がない。
非常に陽気で、音楽と踊りを愛し、常に楽天的に物事を捉える性質を持っている。
暗黒族
ゴブリン、ホブゴブリン(大型ゴブリン)、オーク、トロル、グールなど、「大暗黒戦争」時に、ラスファタール側に与した種族を言う。
「闇の種族」とも呼ばれる、基本的には「人型」の魔物の総称。
主な交通手段
徒歩
普通はこれ。
馬、馬車
貴族、兵士、その他身分の高い者が使用。
馬車は富裕商人が輸送手段として使うこともある。
飛竜(ワイバーン)
前足が翼の龍族の亜種。ハイペル軍が軍事利用するのみ。
船
大航海時代辺りを準拠。大型はガレー船や帆船から、小舟まで。
エルフの宙船
精霊力を使用して飛行する船だが、大暗黒戦争以降、使用されていない。
理由は精霊を極限(死ぬまで)まで使役する必要があるため。
通貨単位
単位は「デル(銅貨)」「デテイク(銀貨)」「トンデイク(金貨)」
1トンデイクは100デテイク、1デテイクは100デル
1デルが1000円くらい。
ハイペルでは、1デルでまともな食事が酒付きで楽しめる。
一般的な冒険者の宿では、夜朝食付きで4デルくらい。
一般民衆用に、デルの下の単位「デ(紙貨)」もあるが、この物語ではあまり登場しない。ちなみに1デルは100デ(1デ10円くらい)。
ヴァルナネス(ハイペル)の労働事情
一般民衆(農業、工業、商業)・・・50デル~2デテイク/月
公務員(文官)・・・2~3デテイク/月
一般兵士(武官)・・・3~4デテイク/月
魔術学校教師・・・5~7デテイク/月
騎士・・・7~10デテイク/月
ハイペル以外の町について
ハイペルのレベルを100とした場合の数字。
(人口は約120,000人、この数には近隣の集落を含む)
トンカ・・・10(町)
アルウェン・・・5(村)
ノストール・・・50(市)
エーテル・・・1(集落)
登場人物(主人公格)
※イメージ画像は予告なく変更される場合があります
マール・ワング・ジェンター

人間族・男・28歳・発明家(?)
本作の主人公。小太り。
体力はないが、頭の良さと手先の器用さで勝負。
トンカの名家「ジェンター家」の末裔であるが、祖父の頃には落ちぶれ、今では「ジェンター」を名乗ることは滅多にない。
カイル・アルウェナー

人間族・男・17歳・農夫(ウォーリアー)
苗字はなく、「アルウェンの人、カイル」という意味。
アルウェンの農夫。農作業中、弟を庇う形で「雷獣」を殺めてしまい、その身に呪いを受ける。
気は優しくて力持ち。素直。いい子。
幼い頃に父を亡くし、母と姉、弟をアルウェンに残して旅に出ている。
エアリア・エーテル

人間族?・女?・20歳?・神官(アドベンター)
遥か東方の島国、エーテル出身の神官。すでに母からエーテルの神殿を引き継いでいるため、「エーテル」を名乗っている。
ノストールに隠棲すると言われているエーテルの神官に「秘儀」を授けてもらうべく、旅に出ている。
ガルダン

ドワーフ族・男・85歳(40歳くらい)・鍛冶細工師(ウォーリアー)
アルウェンで農機具や生活用品の鍛冶師・細工師として生計を立てつつ、付近の問題ごと(ゴブリン討伐や農産品輸送)を解決している冒険者でもある。
小さい頃から親交のあるカイルが雷獣に呪われ、呪いを解く旅に出ることになったため、冒険者(戦士)として指導をしながら付き添うこととなった。
表向き「ノストールに用事がある」ことになっているが、実のところカイルが心配なだけ。
アルウェンに「ノマ」という奥さんがいるが、子宝に恵まれず、父のいないカイルの父親代わりを(陰ながら勝手に)努めている。
余談だが、ノマは優秀なレンジャーで、ハイペル主催の「鹿狩り大会」で優勝した経歴を持っている。
アルル(アーエルール)

エルフ族・女・190歳(19歳)・冒険者(シャーマン/レンジャー)
森のエルフ。カッコ内はエルフ名。呼びにくい(人が)ので「アルル」と名乗ることにしている。
エルフの成人の儀式として与えられた課題が、「エアリアの守護」である。
基本的に他人との接触や町が嫌いなアルルにとっては最悪の課題となったが、祖父でもある長老からの課題ということもあり、渋々従っている。
つんけんしているようで、きちんと気配りのできる子。
エルフの例に漏れず、精霊魔法と弓が得意。小さい頃は巫女を務めており、歌と踊りもかなりの腕前。守護精霊は水鳥リザ。
クロエ・ピプロー

人間・女・24歳・スクーラー(メイジ)
ジャンの異母兄妹。ジャンの父、エイデン・ピプローがカリランド解放戦に赴いた際に帯同した、秘書に産ませた子供。6歳まで実の母の元で暮らしていたが、その母の死後、マダム・ピプローの強い要望でピプロー家に迎え入れられる。ジャンは、母を裏切った行為の末にできた妹を良しとせず、最後まで反対していた。そのせいか、兄妹仲はかなりギクシャクしている。
反抗的で奔放な性格だが、性根は心優しく勤勉な女性で、マダム・ピプローの薫陶を受け、女傑としての道を歩み始めている。
エアリアが出発前にマダム・ピプローから説明を受けているが、一行にはその素性を明かしていない。
ヴァルナネスの世界観
単位と距離
長さはメートル、重さはグラム、容積はリットル、温度は摂氏。
時間は秒~年で1年は12か月。一日は24時間。
距離感については、以下のとおり(ハイペルからの距離)
トンカ・・・30km(徒歩で1~2日の距離)
アルウェン・・・900km(徒歩で25~40日の距離)
「大地孔」・・・150km(徒歩で6~10日の距離)
ノストール・・・400km(徒歩で18日~30日の距離)
エルフの森(東)・・・450km(徒歩で12日~20日の距離)
それぞれ、メインの街道を進んだ場合。
ノストールはエルフの森より距離的には近いが、湿地や森、険路もあるため余分に時間が掛かる。
逆にアルウェンは遠いが、ほぼ平坦な道のりなので距離の割には早く着く。
気候
大陸自体が赤道よりも緯度が高く、極点の方が近いため、乾燥帯~寒帯までとなります。
大陸の一番南で、日本で言えば東海近畿あたりの気候、一番北では樺太・サハリンあたりの気候となります。
雨季と乾季に分かれており、概ね年の半々。4月~9月が雨季。
基本的に常に「偏東風」が吹いており、雨季は若干南寄りになります。
人種について
ヴァルナネスでは白人~黄色人種まで。
(大陸間の移動はごく稀で、「偶然」の範囲で行き着くことがある程度。)
種族ごとの人口比は、
人間:エルフ:ドワーフ:スマッシェルで7:0.5:2:0.5。
「ハーフエルフ」「ヒュワーフ(ハーフドワーフ)」は存在しているが、エルフ×ドワーフ(スマッシェル)、人間×スマッシェルは存在しない。
つまり、スマッシェルは純血種しか存在しない。
エルフには、より精霊に近い存在である「エルダー」がおり、ドワーフにも「モソールド」と呼ばれる上位種が存在する。それぞれの種族で神のごとく扱われる、超希少種。普段はこの世界におらず、それぞれ別の世界で暮らしている。
言語
公用語は「ヴァルナネス語」。地域により訛りや方言なども存在する。
人間の「種族語」とも言える共通言語。
種族語
エルフ、ドワーフ、スマッシェルなど、人間も一部習得できる言語。町に出ることのある各種族は、ヴァルナネス語とのバイリンガルであるが、それぞれの本拠地から動かない者には種族語しか通じないのが一般的。
その他、ゴブリン語、竜族語、蛇族語、ダークワードなども種族語と言える。
魔法語
「精霊語」「魔術語」「神聖語」など、魔法に関する言語。
ロストワード
「古代語」「古代魔術語」「神代語」など、一部の人間を除いて読解が困難な言語。口語は残されていない(とされている)。
冒険者について
冒険者の処遇
ヴァルナネスにおいて、「冒険者」は職業として認められている。
多くの若者が一度は冒険者に憧れる、と言えるほど。
彼らは探検家であり、兵士であり、学者であり、成功した冒険者は優れた統治者となり、勇猛な騎士となり、博識な学者となり得る。
その裏で、多くの冒険者が人知れずこの世を去っているのも事実。
「冒険者」を名乗るには、「冒険者ギルド」への加入・登録が必要となり、冒険者でいる間は定期的にギルドの依頼をこなすか、それに代わる「寄付」を行わなければならない。
冒険者ギルドでは、冒険者の育成、仕事・情報・人材の斡旋、報酬の仲介、冒険者の救難や保護、身分保障、共済制度(家族手当)など、幅広いサービスを提供する。
冒険者が冒険に出る(依頼を受ける)場合、大抵は自らが持たないスキルを持つ他の冒険者と「パーティー」を組み、冒険に出掛ける。一人働きの者同士が、特定の依頼でパーティーを組むこともあれば、気の合う者同士で長期間パーティーを組むこともある。
多くの場合は「リーダー」が存在し、冒険中のパーティーの指揮を執り、報酬の分配を行う。基本的に4~6名のパーティーが一般的だが、大規模な討伐任務や一時的な「戦力」として傭兵のように働く場合などはこの限りではなく、何十名もの冒険者が一つのパーティーを組むこともある。
冒険者スキル
冒険者として活動していくために、必須とも言える能力や技術を「冒険者スキル」と呼び、熟練度や戦果に応じたレベル分けがされている。ここでは一般的な冒険者スキルを紹介する。
ウォリアー
物理的な攻撃力、防御力を行使するスキル。
剣、槍、斧、弓、盾などを幅広く使いこなす。
パーティーに1人はいないとお話にならないほど、重要なスキル。
メイジ
魔法的な攻撃力、防御力を行使するスキル。
主に「魔術」を使い冒険に寄与する人々の総称でもある。
物理攻撃の効かない敵や、魔動機の処理、また広範な知識を使用して様々な場面で活躍する。
シャーマン
精霊及び精霊力の理解者。
ヴァルナネス世界においては、精霊への理解なくして生活は成り立たない。
攻撃、防御、精霊交渉、その他日常的な習慣、儀式までを管轄することがある。
レンジャー
野外生活のスペシャリスト。
野営、生存技術、登攀、渡河、狩猟採集など、およそ屋外で起こることであれば彼らの出番となる。
武器種の中では弓を始めとした遠距離武器の能力が高い。
スカウター
情報収集のスペシャリスト。
交渉事や取引、各土地での風習やしきたりに詳しい。
「情報収集」の中には、大っぴらにできない秘密の情報も含まれており、鍵開けや偵察などの隠密行動も得意とする。
町場のほか、遺跡や地下迷宮などでも活躍。
プリースト
神々に仕え、神語魔法を行使する、パーティの癒し手。
信仰の伝播、聖遺物の探索、邪悪の駆逐、その目的は個人により様々だが、傷つくことの多い冒険者のパーティーには不可欠な戦力である。
以上がいわゆる「メジャースキル」と呼ばれる代表的な冒険者のスキルとなります。
その他のスキル
この他、「スカラー(学者)」「バード(吟遊詩人)」「パフォーマー(旅芸人)」「ダンサー(踊り子)」など、メジャーではないが「冒険者スキル」と呼べるものもある。
その他、特定の個人のみが持つスキルや、失われたスキルなど、「レアスキル」もある。
地勢情報
コルダー(都市レベル 70/ハイペル)
ハイペルから東に位置する都市。
漁業と宝石加工が盛んで、特にサファイアは「コルダーブルー」と呼ばれ珍重されている。
カリランド(都市レベル 50/ハイペル)
ハイペルから北西に位置する都市。
林業と鉱業が主な産業だが、牧羊や畜産も盛んに行われており、良質な馬の産地としても有名。
ノスハイ(都市レベル 30/ハイペル)
ハイペルの北に位置する町。
ハイペルからノストール、コルダー、カリランドを結ぶ街道の交差点に位置し、交易を中心に、商業が盛んである。
オルスク(都市レベル 20/ハイペル)
ハイペルの北に位置する町。
温泉と鱒料理が有名な保養地。町の規模は大きくないが、寒さの厳しくなる時期には最盛期を迎え、町の住民の2倍近い客で賑わう。
ノストール(都市レベル 50/ハイペル)
ヴァルナネス大陸でもっとも歴史のある都市。
「神々の聖地」として知られ、聖四柱ほか、多くの神々の基幹施設が置かれており、修行の場ともなっている。
また、周辺に多くの古代遺跡が点在しており、冒険者も多く集まる。
ハイペルで流通する硬貨を製造しており、これといった産業がないにも関わらず、内所は裕福である。
エーテル(過去・都市レベル 30/ハイペル)
ヴァルナネス大陸から東のはるか沖合に浮かぶ、東西100km、南北90km程度の島に、独自に発達した文化、および住民の住む国、および島名。
採集と農耕が中心の、平和を愛する種族が居住している。
全員が女神エーテルの敬虔な信徒であり、エーテルの子供であることを自負している。
ミンスク(都市レベル 5/ハイペル)
ノストール街道の途中に存在する集落。
元々は「秘湯」とされた温泉地に人が住み着き、小さな集落となったもの。
観光やヤギの畜産で細々と生計を立てている人間がほとんど。
オルスクと違い、より家庭的な雰囲気が楽しめる、として常連客も多い。
魔法
精霊魔法
ヴァルナネスでは、科学技術よりも魔法技術が進歩しています。
自然に存在する各元素(地水火風など)ごとに精霊が存在し、初歩的な精霊魔法はハイペルでは生活の基本となっていて、ある程度の教育を受けている人間は「種族語」の他に「精霊語」を扱えます。
精霊魔法は、すなわち「精霊に語り掛け、その力を借りる」、というものですが、扱う側の精霊語のレベル、精霊との親密度、交渉技術や交渉材料によって効果はまちまちとなります。
エルフのみが使用できる「上位精霊魔法」「複合精霊魔法」もあります。
操気魔術
精霊の力の元ともなっていて、目には見えませんが、ヴァルナネス全土を守護している、と言われている「アイル(エアともいう)」すなわち「気」を効率的に取り出し、様々な力を発揮する「魔術」も積極的に研究されており、それらの体系が「呪文」として扱われています。
魔術にはそれぞれ流派があり、体現できる効果の得手不得手があったり、触媒として使用する物(杖や宝石など)が異なったりしており、流派ごとに切磋琢磨している状態です。
習得に時間が掛かり、「ハイペル魔術庁」がマスターレベルと認めれば、多くの人の尊敬と莫大な富を勝ち取ることができます。それらの人物は、「塔持ち」と呼ばれ、その塔で自分の流派を生み出すことも認められています。
そのため、「ハイペル魔術学校」には毎年入学志願者が多数訪れますが、競争率は100倍とも言われ、さらにそこから卒業までたどり着ける人間は「1,000人に1人」と言われているほどの難関です。
「魔法」ではなく「魔術」と呼ばれるのは、印を結んだり、陣を構築したりという、特定の術式を必要とする場合があるためです。
魔術階層について(操気魔術)
精霊魔法や神語魔法と違い、「操気魔術」は学問として習得できる技術であるため、その習得段階を「魔術階層」というもので表し、その人間の魔術に対する素養と能力を端的に判別する指標となっています。
階層は全部で七階層に分かれており、第三階層を修了するとハイペル魔術学院では「マスターレベル」と認められ、無階層~第二階層までの者について、魔術を指導することができるようになります。
また、第三階層修得者は「魔術師」という呼称が使用できるように(それ以前の段階は「魔術使い」と呼ばれる)なり、支援者を募り、自らの流派を開くことも可能です。
冒険者として旅に出るのは大半が「魔術使い」までの者であり、もしもパーティーに第三階層以降の「魔術師」を入れたいと思うならば、それなりのデルが必要(5デテイク/日、くらいが相場)となります。
最高位の第七階層まで修めた者は、ハイペルの歴史の中でも20人に満たないとされており、ハイペル魔術学院の長ですら第六階層止まりです。
神語魔法
特定の神と「盟約」を結び、与えられた「言葉」で神の力を顕現させる魔法です。ヴァルナネスでは「聖四柱」と呼ばれる4人の神を中心に、多くの神々が信仰されております。
神語魔法の習得を目指す者は、幼少の頃より神殿や寺院(神により異なる)において禁欲的な修行に励み、精神と肉体を鍛えます。それによってのみ、神との盟約を結ぶ資格が得られるのです。
それでも盟約が成るかどうかは、神次第。何十年修行に励んでも、ダメなものはダメ。逆に幼いうちに盟約を結べる場合もあります。
宗教
ヴァルナネスは基本的に多神教であり、多くの神々が信奉されています。
特に高名な神々(ヴァルナネスを創始したと言われる神々)を「聖四柱」と呼び、ヴァルナネスの人間のほとんどが、このうちの何らかの神を「主神」として祀りつつ、暮らしや仕事に応じた神々も同時に祀っている、というのが一般的です。
また、人間以外の種族については、ドワーフが神を信奉しています。
しかし、エルフは自然崇拝に近いため宗教はなく、スマッシェルは「現物」にしか興味がないため、形の見えない神を信じることはありません。
聖四柱
法神「メルス」
ヴァルナネスにおいて、もっとも信仰を集める神です。世の摂理と法を司ります。ハイペルの国教です。
豊穣神「マールダ」
農業と牧畜の女神。死と再生、成長も司ります。富の象徴神として、商人にも敬われています。
戦神「ゴール」
兵士や一部のドワーフ族を中心に信仰されている戦いの神。火や金属の神でもあります。
衆神「ボーディ」
全ての衆生を救う神、として広く民衆に愛されています。他の神と違い、教義が比較的緩やかで、多くの信仰を集めています。商業や工業など、生活に密着した事柄を守護する神として、広く一般的に祀られています。
邪教衆
魔王ラスファタール、邪竜ベルフレイ、悪魔メイルフィクなど、「悪の存在」を神として崇める集団の総称。
その他情報
リザードマン
「爬虫類×人間」の容姿を持つ、「獣人」の一種。
一般的なのものは、いわゆる「トカゲ人」だが、「ワニ人」「ヘビ人」も存在が囁かれている。
※ 本作における「リザードマン」は「トカゲタイプ」がメインです。
「二足歩行する爬虫類」であり、後ろ足で立ち、前足は手のように使用することができる。尾は、基本的に引きずることがなく、強烈な一撃を見舞う武器となる他、蹴りを入れる際に、尾の反動を用いることもある。
主に水辺で、家族単位の集落を形成して生活しており、基本的には外界(人間社会)に興味を持たない。過去には、リザードマンと物々交換をする人間もいたと言う。
主食は魚で、それぞれが巧みな漁師でもある。
網や釣りではなく、「銛」を使用しての漁をする(小魚は直接食べる)。
水中でも機敏に動くことができ、呼吸はできないものの、人間とは比べ物にならない水中活動時間を有している。
卵生で、成長には成人の介入が不可欠である。
成長スピードは速く、孵化しておよそ5年で完全な成人となり、150年~200年の寿命を持つと言われているが、正確には不明。
独自の極めて原始的な言語を持つ(人語を解する、と言う意見もある)ようだが、文字は使わないと思われる。生活文化レベルは、人間でいうところの新石器時代あたりで、基本的には洞窟や洞穴を住居とするが、木や草で簡素な小屋を作る場合もある、とされる。
稀に、人間用の武器や鎧を着用している個体もいるが、「拾った物をそのまま使用している」か「誰かに与えられた」かの二択である。
知能レベルは決して高くはないが、筋力が高く、関節の可動域も大きいため、優秀な戦士となり得る。また、外皮が天然の鎧とも言えるほど固く、滑りやすいため、特に「切る」タイプの武器には高い防御力を示す。
また、口から粘性のある毒液(消化液説が濃厚)を吐き出す。
ライカンスロープ
「ワーウルフ(狼男)」に代表される、「獣への変身能力のある人間」である。
「どちらが標準」なのかは不明だが、普段は人間として生活している者がほとんどで、その場合は特殊な能力などはないことが普通。
何かのきっかけ(狼男であれば満月)で変身する者、自分の意思で変身する者、様々である。
どうして変身能力を得たのか、については諸説あり、遺伝的にそうなっている、という説、魔法や呪いのもたらしたものという説などが主流。
「ワーウルフ」の他に、「ワータイガー」「ワーベア」「ワーボア」などの存在が確認されているが、いずれもかなりの希少種である。
吸血鬼(ヴァンパイア)
「不死族」とする識者も多いほど、高い不死性、知能、戦闘能力のほか、多くの特殊能力を持つ存在。
人間の存在を「下等」と見做しながら、その「人間の生き血」を吸わないと活動停止状態(死、ではない)となると言う、矛盾した存在でもある。
高い能力の反面、「生きている人間の血」以外を食料とできず、日光や清水、十字架や臭いの強い食べ物(特にニンニク)などの弱点も多く、特に日光は浴びれば体が灰と化し、二度と復活できない。
また、「流れのある水」の上を通り抜けることができず、水を渡る場合にはコウモリや煙に変身するか、「自前の棺」に入った上で、船などで渡るほかない。
※ 特殊能力
・ 血を吸った人間をグール化することができる。
さらに、グール化する前の人間に自分の血を与えれば、吸血鬼を生み出
すことができる(その人間が吸血鬼となる)。
・ 高い治癒能力を持ち、浅い傷ならほぼ瞬時に回復する。
致命傷でも、「棺」に入り休息を取ることで回復する。
・ コウモリ、煙などに姿を変えることができる。
・ 異性の人間を魅了することができる。
・ コウモリの翼を生やし、人間形態での飛行が可能。
・ 爪や髪の毛を伸ばし、自在に操れる。
・ 瞬間移動と思われるほどに素早く動ける(テリトリー内に限る)
・ 幻覚を見せることができる
さらに個別の特殊な能力を持つ、「ヴァンパイアロード」と呼ばれる吸血鬼もいる(ヴァイロンがそれに当たる)。
竜族
ドラゴン
ファンタジー物、と言えば絶対に無視はできない、「魔物の王」とも言える伝説の生き物。竜とも形容される。
基本的には大きな体に長い首、翼と四本脚が見た目的な特徴で、その体の色や体格で区別されることが多い。
牙や爪もかなりの破壊力だが、なんといっても最大の特徴は「ドラゴンブレス」に尽きる。
その種によって、「炎」や「酸」、「毒液」「冷気」「砂」など、多くの種類がある。ニズヘイグは「炎」を吐き出すことができる。
ドラゴネート
「二足歩行をする小型ドラゴン」と考えて頂くとイメージがつきやすいかも知れない。
はるか昔、とあるドラゴンが身の回りの世話をさせるために生み出したと言われているが、個体数が少なく、生態は謎に包まれている。この逸話から、「竜族」ではなく「魔法生物」ではないか、という識者もいる。
大きさは2~3m程度で、知能は人間と同程度か僅かに低い。稀に、「竜語魔法」と言う独自の魔法を使う、極めて知能の高い個体も確認されている。
二足歩行を行い、両手を自在に使えるが、武器を使うことは稀。
基本的にはドラゴンなので、なまじ武器を持たない方が攻撃力が高い。
その鉤爪は岩肌を楽々削り、牙で噛みつけば岩を砕くレベルである。
また、防御力もリザードマンのそれとは比較にならないほどに固い外皮(鱗)を持ち、階層の低い魔法なら素で跳ね返す程度の「魔法防御力」すら持ち合わせている。
反面、羽はお飾り程度で、飛行能力はほぼ失っている。
そして、ドラゴネート最大の特徴が、「ブレス」である。
本家ドラゴンのブレス程ではないが、パーティーを一撃で全滅させるくらいのことはやってのける威力がある。
ブレスの種類は「炎」に限られると見られ、これはドラゴネートを生み出したドラゴンのブレスが「炎タイプ」だったからだ、とされている。
リザードマンを使役していることが多く、何らかの関係性があると思われるが、今のところ理由は不明である。「竜語魔法」の一つである、とする意見が信憑性が高い、とされている。
ドラゴンパピー
ドラゴンの幼生体ではないか? と目されている、大型犬から馬程度の大きさの、四足歩行の生物。
姿形はドラゴンに酷似しているが、鱗の代わりに体毛を有し、背中には小さな羽も生えている。
ヴァルナネスの歴史の中でも、数例しか目撃例がなく、全ては謎に包まれている。
ワイバーン
「飛竜」とも言われる。
ドラゴンは「四本足+羽根」なのに対し、ワイバーンは「前足が羽根」である。この特徴のため、遠くからでも見分けがつく。
知能は低いが、人間が飼い慣らすことができ、ハイペル軍が「竜騎兵」として利用している。
ドラゴンと違い、魔法やブレスは使えない。
後ろ脚が発達しており、馬一頭程度を輸送する能力もある。
魔法生物
ゴーレム
人型の造形物に、魔法による疑似生命を与え使役される生物。
素材により、「ストーンゴーレム」「ウッドゴーレム」「マッドゴーレム」などに区別される。
簡単な命令しか実行できないが、その分、魔法の効果は永続的なものであり、古代遺跡の守りとして、今も休眠状態のゴーレムが各地で眠りについている。
行動ができないレベルまで粉砕するか、操気魔術の「解除」で魔法自体を解除する以外に倒す方法がない。
スケルトン
「ボーンゴーレム」とも言われるが、こちらの呼び名の方が一般的である。
人間の骨だけでなく、あらゆる動物の骨が利用できる。
墓に埋まった骨をそのまま使うようなことはできず、一定の魔法措置を施した骨である必要がある点で、その他のゴーレムより手間が掛かるが、元々が生物であったからなのか、多少複雑な命令もこなすことができ、人間のスケルトンは武器や防具を使用することもある。
※ その他、グリフォン、ヒポグリフ、スフィンクスなどの「魔法生物」が存在するとされるが、現時点では割愛する。
不死族
グール
何らかの理由により魂を穢され、死体から抜け出ることのできなくなった魂が、そのまま死体を操り、生死を問わず人肉を求めて彷徨うようになった怪物。
その牙に噛まれると、些細な傷でも死に至り、やがてグールとなって蘇るため、放置すると無限に増える。
肉体そのものを動かなくなる程度まで損壊する(バラバラにする、燃やすなど)か、神官の「浄化の言葉」で魂の穢れを落とすしか退治する方法がない。
もっとも多いのは、吸血鬼に血を吸われて命を落とした人間がグール化したもの。
ゾンビ
ネクロマンサーにより、魂の抜けた死体に他の霊を入れて使役される死体の総称。すでに死んでいるため、不死族に分類される。
グールと違い、命令がなければ動かず、簡単な命令しか聞くことができない。
ゴースト
死者の霊体である。
大方がこの世に未練を残して亡くなったり、神官の言葉で送られることのなかった彷徨う魂である。
実体がないため、物理的な攻撃は一切通用しない。
いいなと思ったら応援しよう!
記事が「いいな」と思っていただけたら「心付け」よろしくお願いします!
犬や猫などの動物保護活動に使わせていただいております!
¥300でノミダニ忌避薬が1か月分買えます!
