バリキャリになれなかった私 | エッセイ|音楽 | AI音楽
先日こんなコメント欄をきのころさんが書いてくださっていた。
記事はこちら↓

きのころさんの音楽家マガジン貼っておきます。
長い間、私は自分で自分の記事に、いいねしちゃいけないと思ってた。
なんでだろう。
先に自分が認めたら、ズルをしているみたいで、
少し恥ずかしい気もして。評価は、外からもらうもの。
そんなルールを、いつの間にか抱えていたのかもしれない。
でも、コメント欄で言われた。
「自分が、自分の創作の一番のファンでありたい、と思って、私は、自分の記事に、真っ先にスキをつけています。笑」
この一文が、
私にとっては結構な衝撃波のあるコメントだった。
え?と思って読み返して、
あ、そういうことか、と気づいて、
それからしばらくの間、いろいろ考えていた。
私は、あまりやったことがなかった。
むしろ間違えて押してしまったら、
消していたくらい。
Instagram、X、スタエフ、YouTubeショートなど、
いろんなところで発信しているけれど、
どの媒体でも、誰かの評価を待って、
良し悪しをどこかで判断していたように思う。
自分で自分の記事を最初に認める、ということ。
その一言がなかったら、
きっと私は、書いたのに、出したのに、
ここに置いたのに、
「まだまだ足りない」って、
ずっと自分にバツをつけ続けていたと思う。
少し話は変わりますが
AI音楽が、今ものすごく増えてきている。
私のフォロワーさんにもAI音楽の達人がたくさんいらっしゃる。
短時間で、あれだけのクオリティが仕上がる。
私も何度も無料版のSUNOなどはお世話になって
個人的にはすごく楽しませてもらっている。
本当に素晴らしいな、って思うし、
決して軽く扱うことはできないレベルにまできていると思っている。
でも私は、
AIで作った音楽とそうじゃない音楽との違いは
なんとなくわかってしまう。
(どっちも善し悪しがあるなという観点です。)
それは専門的な話じゃなくて。
コード進行がどうとかじゃなくて、
呼吸の置きどころや、
言葉の揺れ、言葉が少し遅れて出てくる感じとか。
その曲に人の温度があるかどうかで大体判別できる。
AIの音楽は、
つるっとしていてどれもとても滑らかで、
気持ちよく進む。
本当にすごいと思うし、
こんな曲創りたいな、って素直に思う時がある。
もう憧れの眼差し。
でも私は、なんとなく
誰かの心にひっかかるところを、
ついつい探してしまう。
うまくコトバは見つからないけど、
ざらついた感じを探してるのかもしれない。
立ち止まった気配、言い直した痕、声がちょっと揺れたり、かすれたりする瞬間。
私の中でAI音楽を人に例えるなら、
たぶん、バリバリのキャリアウーマン。
朝からスケジュール管理は完璧で、
タスクは色分け、
無駄な会議はしない。
短時間で成果を出して、安定のクオリティ。
一方の私はというと、
会議の前にコーヒーをこぼし、
「あとで直そう」とか言いながら直さない。
そしてそんなことを忘れて、
資料も一回作っては消して、翌日また開く。
歌創りも、そんな感じなんです。
実は私は、転職族。
ひとつの場所に長くいられたことはあまりなくて、
だいたい3年周期で終わる。
人間関係の距離感がわからなくなったり、
めちゃくちゃ頑張りすぎたり、
ある日突然、全部がしんどくなったりして、
それで辞めてしまう。
「続ける力がない」と思ったこともあるし、
「社会不適合なのかも」と思ったこともあった。
だから、
私が憧れる一つの会社に勤め切るようなバリキャリにはなれなかった。
でも最近、少しだけ見え方が変わってきた。
私は、辞めた場所の数だけ、
空気が変わる瞬間を見てきた。
言葉にできない違和感や、「ここ、無理かも」と身体が先に察知する感覚。それは履歴書には書けないけれど、歌を書くとき、確かに役に立っている。
そして最近は、思っている。
もう少し曲に、人の温度や揺れが残るものがあってもいいんじゃないかって。
音程がちょっとくらい外れてもいいし、
リズムがほんの少し走ってもいい。
言葉がきれいに収まっていなくてもいい。
昔は整えて、磨いて、「ちゃんとした曲」にしようとしていたけれど、
今は、その揺れの中に人がいる気がしている。
私が「AI音楽に負けないぞ」とどこか心で決めている感じと、「自分の記事にいいね!はしないぞ」決めてる感じってこの2つは、「ちゃんとしている自分」を装っていたかったのかもしれないなってすごく思った。
どちらも、技術の話でも、
便利かどうかの話でも、クオリティの話でもない。
その一方で、たぶん私は、音楽においては
先に整ってしまうことが少し怖い。
迷う前に完成すること、
揺れる前に答えが出ること。
その瞬間、自分がいなくなる気がして。
だから私は、遅い方をなるべく貫きたいなって。
もちろん、AIを要素たくさん使う曲も今後出てくると思うけど。
でも、
寄り道の跡が残る方をできる限り優先したい。
揺れたままの音を、私は奏でていきたいし、歌っていきたいなって。
だから先日から、
自分の記事にいいねを押している。
「よくできた」じゃなくて、「ここまで来た」。
その一行に、丸をつけようと思って。
きのころさんの一言がなかったら、
私はずっと、なんとなく毎日投稿しているのに、
ずっと自分にバツをつけ続けていたと思う。
でも今は、バツじゃなくて、丸をつけてみる。
それは、私が私を甘やかすためじゃない。
人の温度を信じて歌うための、
いちばん静かな準備。
歌になる前の言葉が、今日もここにある。
揺れたままの音が、いつか誰かの中で、
静かに残ってたら良いなって思ってます。
TOP画像は、ntさんの画像をお借りしました。
本日も素敵な一日をお過ごしくださいませ!
私もあなたも最強の運と笑顔で(^^♪
日々是好日。
2025年6月11日より、シンガーソングライターとして活動しています。
この話の中で、何かひとつ残るものがあれば嬉しいです。
日常のかけらが、歌になる前の言葉を集めたマガジンもあります。
よかったら、気が向いたときに。
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