キングダム79、秦趙大戦は「弓矢🏹合戦」で一騎打ち
原泰久「キングダム79」(集英社ヤングジャンプコミックス)。電子書籍版はこちら↓
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ついに火蓋が切られた、秦による趙完全攻略戦。秦軍の全方位攻撃により幕を開けた未曾有の広域戦は、序盤から山の民軍・楊端和とダントが、中華十弓・青華雲の矢に射抜かれる波乱の展開に。その勢いは止まる事なく、次なる標的は飛信隊・李信へ。青華雲の猛威を食い止めるのは…!?(以上、公式あらすじ)。
なかなか読み応えのあった第79巻。秦趙大戦が序盤の佳境を迎える。先ず前半は十弓🏹の頂きである青華雲🟦に、秦の弓矢🏹名人である蒼仁・蒼淡の兄弟が挑む「弓矢🏹合戦」。鬼気迫る一騎打ちに固唾を飲む。白影、風結い、先読み、霞、そして神韻。道を極めた名人の技は深遠。ただ青華雲⛈️が李牧に問い糺したように、中華統一による平和を目指す嬴政と、秦を阻止するだけが目的の李牧の差が「弓矢🏹合戦」にも出た。そして弓矢🏹部隊を編成・指揮できる蒼兄弟は、孤高の単独峰である青華雲より明らかに存在価値が高かった。
後半は秦趙両軍の布陣における作戦のダイナミズム。挟撃、後方支援、奇襲など、ありとあらゆる組み合わせで、戦況を操る。将軍たちの駆け引き、そして士気を鼓舞するリーダーシップ。今回の主役は玉鳳隊率いる王賁(おうほん)。若手将校が成長してきた秦軍。それに加えて併合した韓の武将や兵も加わっている。これに対して、隣国や辺境国にも声をかけて軍勢を揃える趙軍に若干の焦りを感じる。稀代のビジネス書でもある「キングダム」は、ますます物語を分厚くしている。
それにしても最近はバトルロワイヤルの連続で、嬴政の出番がちっともない。そして史実で伝えられている李信(飛信)の対楚戦の敗北が心配。
