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NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺」に相撲ファン待望の演出

6/15(日)NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺」に相撲ファン待望の演出があった。

 それは宴席場面において蔦屋重三郎と力士たちが歓談するシーンだった。出演者は若元春関、遠藤関、錦木関の三力士。俄か役者なので、ほとんど台詞はなかったが、それぞれ大アップ。中でも遠藤関は「わしも買ったぞ」と最も長い台詞。蔦屋重三郎が刊行した黄表紙「壽鹽商婚禮(ことぶきしおあきないのこんれい)」。唐土の塩屋ゑんしうは息子に教養を学ばせる。しかし息子は遊廓で豪遊で身代を潰し、両親から勘当。筏で漂流中に、住吉大明神に説教されて真人間になる物語。ちなみに黄表紙とは、江戸中期に刊行された草双紙で、絵入りの滑稽文学。

遠藤関
錦木関
若元春関


 遠藤関は、日頃のインタビューの仏頂面と大違いで、満面の笑み。稀勢の里関も現役時代は鳴戸親方に「笑うな、喋るな」と釘を刺されていたそうなので、遠藤関も同様かもしれない。ちなみに錦木関は「これが〜」、若元春関は「蔦重〜」と短いワンフレーズ。しかしいずれも表情豊かな🎬ほのぼのシーン。

NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺」ホームページのメインビジュアル


 ここまで23回の放映で、完結までは道半ばだが、感想としては『画期的かつ意欲的な大河革命』。
1️⃣信長・秀吉・家康の戦国時代、坂本龍馬・西郷隆盛の幕末維新以外でも大河ドラマって人気を博することがあるのだな。
2️⃣扱うテーマが「吉原」って『NHKは気が狂ったか?』と思った。よくぞこんな性的なテーマを取り扱ったものだ。
(「鬼滅の刃」で遊廓を扱った時もビックリしたけれど)
3️⃣蔦重演じる横浜流星🌠は、男が観ても爽やか。こんな前向きな野郎なら、誰もが惚れる。瀬川の小芝風花には涙。安田顕演じる平賀源内の狂気が見事。駿河屋の高橋克実の階段落としも乱暴でいい。
4️⃣内容は意外に難しい。吉原のしきたりや当時の出版事情も、歴史的事実を調べながら観ないと理解できない。視聴者に媚びないという点でも見上げたものだ。
5️⃣ジョン・グラムのテーマ曲は力強く美しい。江戸庶民文化の華やかさと活力を表しているようだ。指揮は下野竜也、演奏はN響。

6️⃣番組オープニングの浮世絵CGの見事なこと。実写と浮世絵が、紙芝居のように動く映像は見事也。大編成のチームで担っているようだ。
7️⃣ 出版社と書店が未分化で取次はない時代。現代の逼迫した出版業界としては、商売の原点として参考になることしきり。
8️⃣ 全体的に新しい大河ドラマの世界を目指した、これまでの常識を打破する姿勢は素晴らしい。賞賛に値する。
◆蔦屋を看板とするCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は、全社挙げての関連プロジェクトで大騒ぎだそうだ。蔦屋家紋を商標に獲得。これでバッチを作ったり。そもそも創業者である増田宗昭会長は、置き屋「蔦屋」の家系だから吉原遊廓話に二重に相通づる。

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