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原泰久「キングダム76」、韓王都・新鄭の宮廷に走る動揺

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 紀元前230年。韓の二大将軍である洛亜完と博王谷。王都・新鄭を侵略せんとする、騰将軍率いる秦軍。両軍は韓🇰🇷英呈平原で激突する。先ずは博王谷と副将・李信の一騎打ち。羌瘣の活躍もあって、戦況は秦軍に有利に展開する。問題は新鄭の朝廷に走る不安と不穏。負け戦の情報で、主戦論を張った張宰相の責任を問う重臣たち、他国に脱出しようとする王族一派、いつのまにか宮廷を鎮圧していた治安維持軍の夏侯龍将軍。そして何を指示していいかわからなくなってしまった韓王。王宮の動揺は民心にも伝播する。ピンチの時に、人の心はどう動くか。混乱を乗り越えるためには、どんな決断が必要なのか。そんな人間ドラマを第76巻は見せてくれる。おそらくこの先に韓の公女・寧は、秦将・騰から投げかけられた問い「国を取るか、民を取るか」の選択に迫られるのであろう。唐の詩人・杜甫「春望」に謳われた「国破れて山河在り」。期せずして、詩の意味するところとはやや違った意味で、韓の遭遇した歴史を振り返っているかもしれない。

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