映画🎬「さらば、わが愛 覇王別姫」、その比類なき哀しい美しさ
映画🎬「さらば、わが愛 覇王別姫」(以下、覇王別姫)を、神保町に新しくできた映画館「シネマリス」で鑑賞(〜1/15終了)。この映画🎬写真集は、復刊ドットコムで大いに売りまくった写真集。用美社という葉山にある出版社だった。レスリー・チャンが「マンダリン・オリエンタル香港」から飛び降り自殺したことを受けて、復刊リクエストが爆発的に増えた。その現象に応えて復刊したので、火がついたように売れた。だから自分には、無理してでも観る義務があると思った。
この映画は🎬「国宝」を彷彿とさせる。というか「覇王別姫」は30年以上前にできた映画だから「国宝」が「覇王別姫」(漢に追い詰められた楚王・項羽と寵姫の悲恋)を下敷きにしたとしても不思議でない。それどころか、女形、化粧の仕方、声色の出し方など、京劇が歌舞伎に影響を及ぼしたのかとさえ思った。ただ歌舞伎の方が京劇よりも歴史が200年早いそうだ。ストーリーは「国宝」がライバル物語であったのに対して、「覇王別姫」はBL片想い。とにかくレスリー・チャン扮する程蝶衣の、ため息が出るほど美しいこと。そして京劇を目指す少年たちの修練の厳しさは「国宝」の比ではない。また中国が繰り返してきた政変によって、いかに京劇が痛ましい歴史の洗礼を受けてきたか。その不当な仕打ちは、舞台である香港🇭🇰が、現在置かれた状況を思わせる。

◼️以下、公式解説
2人の京劇俳優の波乱に満ちた生きざまを描き、中国語映画として初めてカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した一大叙事詩。京劇の古典「覇王別姫」を演じる2人の京劇役者の愛憎と人生を、国民党政権下の1925年から、文化大革命時代を経た70年代末までの50年にわたる中国の動乱の歴史とともに描いた。デビュー作「黄色い大地」で注目され、本作の成功によって中国第5世代を代表する監督となったチェン・カイコーがメガホンをとった。
1925年の北京。遊女である母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆子。いじめられる彼を弟のようにかばい、つらく厳しい修行の中で常に強い助けとなる石頭。やがて成長した2人は京劇界の大スターとなっていくが……。
時代に翻弄されながらも愛を貫こうとする女形の程蝶衣(チェン・ディエイー)をレスリー・チャンが、対となる男役を段小楼(ドァン・シャオロウ)をチャン・フォンイーが、恋敵の高級娼婦役・菊仙(ジューシェン)をコン・リーが出演した。製作から30周年、レスリー・チャンの没後20年の節目となる2023年に、4K版が公開。
