人が辞めない組織をつくる才能の見立て――タレントダイナミクスとは
ここまでの記事で、私は繰り返し問いを投げてきました。
なぜ優秀な人ほど辞めるのか。
なぜエンゲージメント施策だけでは足りないのか。
なぜ社員は管理職で疲弊していくのか。
どのテーマにも、共通する根っこがあります。
それは人をどう見ているかという問題です。
今日は、その土台となる考え方について、あらためてお伝えします。
人には自然とできてしまうことがある
どんな人にも、努力せずとも自然とできてしまうことがあります。
ある人は、ゼロからアイデアを生み出すことかもしれません。
別の人は人を巻き込み場を動かすことが得意かもしれませんし、
状況を読みタイミングをつかむことが自然とできる人もいます。
仕組みに落とし込み安定させることは簡単だと感じる人もいます。
本人にとっては当たり前。でも周囲から見ると「価値」になること。
これが、才能です。
言い換えれば、それぞれに得意があるということです。
しかし多くの会社では、足りないものに目が向きます。
もっと積極的に。
もっと論理的に。
もっとスピードを。
もちろん成長は大切です。
でもその前に大事にすべきことがあります。
この人が自然とできてしまうことは何か。
ここを見ずに評価や配置を決めると、組織は歪んでいきます。
“できる”と“自然とできてしまう”は違う
ある飲食店の話です。
店内でひときわ目立つスタッフがいました。
笑顔が自然で会話も上手。常連客からの指名も多い人でした。
オーナーは「うちのエースだ」と重宝していました。
ところがある日、彼女はこう言いました。
「ホールを離れたいと思っています」
接客はスタッフいちと言えるほどうまいのに。オーナーは戸惑いました。
しかし話を聞くと、見えてきたことがありました。
彼女は、
・新メニューのアイデアを考えること
・原価と売価のバランスを組み立てること
・季節ごとの企画を設計すること
が自然とできてしまう人だったのです。
接客は「できる」が、本当に得意なのはゼロから形にすることでした。
しかし、評価されるのは売上と接客満足度。
だから彼女は、無意識のうちに「接客を頑張る人」になっていきました。
評価されればされるほど、ズレていったのです。
見立てを変えた瞬間
オーナーは一部の時間を使い、彼女にメニュー開発を任せてみました。
すると、提案の質が明らかに違いました。
原価計算も緻密。
ストーリー性もあり、SNSでの反応も上々でした。
かくして新メニューはヒットしました。
その後、彼女はホール中心から商品企画とブランディング担当へ役割が変わりました。
彼女はこう言いました。「今は、頑張っている感覚がないんです」
結果、成果が伸び、優秀な人材の離職が防げました。
さらに店の強みも増えました。
変わったのは能力ではありません。見立てです。
タレントダイナミクスと才能経営®
私が活用しているタレントダイナミクスは、
「何ができるか」ではなく
何をしているときに、無理なく価値が出るかを見るフレームです。
ゼロから生み出す人。
人を巻き込む人。
流れを読む人。
仕組みを整える人。
どれも正解です。
問題は、ズレた配置です。
この考え方を土台にした経営を才能経営®と呼んでいます。
才能経営®とは、
人の自然とできてしまうこと(=才能)を前提に、組織と役割を設計する経営です。
足りない能力を補わせるのではなく、
才能を軸に配置を決め、評価を設計し、チームを組む。
つまり、「誰が、どの才能で価値を出すのか」を基準に経営を組み立てる。ここまで踏み込んで、初めて組織は変わります。
才能を軸に設計された組織は、努力で回る組織ではありません。
無理なく、自然に成果が出る組織になります。
スピードが上がる。
迷いが減る。
主体性が生まれる。
なぜなら、それは努力ではなく“才能”で動いているからです。
ここまで読んでくださった経営者の方へ。
もし、
・優秀な人が辞める理由を本気で止めたい
・評価制度を変えても何かが噛み合わないと感じている
・「人を活かす経営」に本気で取り組みたい
そう思われているなら、
次に必要なのは具体的な見立ての方法です。
誰の、どんな才能を、どう見抜くのか。どう役割に落とし込むのか。
どう配置を再設計するのか。
ここは独学では難しい。
だから私は、公式LINEで
・才能の見抜き方
・役割再設計の具体プロセス
・実際に定着率が改善した企業事例
・経営者が陥りやすい“見立ての誤り”
を、より具体的にお伝えしています。
noteでは書ききれない実践の部分です。
才能経営®は、理念ではありません。実行して初めて意味を持ちます。
人が辞めない組織は、偶然できません。
才能を軸に、経営を再設計する。
その一歩を、ぜひ一緒に踏み出しましょう。
▶︎ 公式LINEはこちらから
https://lin.ee/IAKXAFD
