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法務部門の翻訳者になった、2年間の話──第1回

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Business Essay

法務部門の翻訳者になった、2年間の話

──第1回|中継ぎというポジション
なぜ法務部門の管理職になったのか

2026.06.28 法務 キャリア 組織

法務部門の管理職を2年間やっていた。

私のキャリアのほとんどは、商業施設のリーシング部門だった。
テナントと向き合い、出店交渉をまとめ、定期建物賃貸借契約の協議を何度も重ねてきた。契約の現場で揉まれてきたという自負はある。法学部出身でもあるから、契約書を読むこと自体に苦手意識はなかった。

それでも、法務部門の管理職は別の話だ。

異動の辞令が出たとき、正直に言えば「なんとかなるだろう」と思っていた。法律の基礎知識はある。定期建物賃貸借契約の交渉の実務も知っている。現場の感覚も持っている。ならば、法務部門を束ねることもそう難しくはないだろう──と。その楽観が静かに崩れていくまで、そう時間はかからなかった。

中継ぎというポジション

野球に「中継ぎ」というポジションがある。先発投手でも、試合を締めくくる抑えでもない。流れを切らさず、次につなぐ役割だ。着任してまもなく、自分がまさにそのポジションだと悟った。法務の専門家として先発で投げ切る力はない。かといって、長期的な法務戦略を描いて組織を仕上げていく抑えの役割でもない。与えられた期間を、きちんとつなぐ。それが自分の仕事だった。

優秀な部下と、門外漢の上司

着任して気づいたことがある。部下が、優秀だった。

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