ワールドカップ観戦を終えて
ブラジル戦が始まる前、私はいつものように散歩をしていた。
月が綺麗で、「日本が勝ちますように!」なんてふと思ってしまった自分に驚いた。
スポーツに関心なんてなかったはずなのに。
私が月に祈って勝てるほど、当然世界は甘くない。
森保監督の喜ぶ顔は見られなかったし、
上田絢世選手の茫然とした顔と、ずっと泣いている田中碧選手の姿が頭の中から消えないでいる。
そして私はこの二人の選手が好きだったのだということに気付く。
上田絢世選手はワールドカップ前の特番で紹介されており、安定したメンタルと佇まいに惹かれた。
田中碧選手については、サッカー関連の仕事をしている友人が彼のことを高く評価していたこともあって、注目していた。
ブラジル戦も出て欲しいなと思っていたら途中から出場してくれた。
それを月に頼んだつもりはなかったみたいだけれど、その願いは叶えてくれたようだ。
相手選手に粘り強く喰らい付く田中選手の姿が見られて嬉しかった。
けれど、試合後の選手たち、とくに私が好きな森保監督と上田選手、そして田中選手の表情を観て、夢を追うことをは強烈な痛みを伴うことだということを思い出した。
そして同時にものすごくぼんやりと生きている自分に気づいてしまった。
4年後、日本はより強くなっているだろう。
その時は私も、4年前より強くなったと思える自分でいたい。漠然とした目標だけれど。
とてもいい闘いを見せてもらったから。

