【わかってきたぞ】種族/大種族に関する備忘録11:樹霊族・精霊族【悟り・気づき】
おれだ。前回の続きだ。今回は大種族のうち樹霊族と精霊族についてざっくり見ていこう。あまり多くないが興味深い連中だ。
◆樹◆
◆木◆
樹霊族/Vegetation
樹霊とは草木、植物の精霊だ。植物は動物に負けず劣らず多種多様で、地球上の様々な環境に適応して生きている。動物ほど激しく動くものは少ないが、光合成などによって酸素や有機物を生産し、無数の動物を養ってきた。植物なくして他の生命は生存できないため、古くから生命の象徴とされ、世界を支える存在(世界樹)、世界そのものとして崇められてきた。大種族の英語名Vegatationとは「植生」を意味し、その陸地を覆う植物被覆のことを指す。植物は自然環境を作り出し、環境そのものとなるのだ。
身近にある草木にも霊が宿っており、大地から精気を吸って成長し、地霊や妖精となって現れることがある。『偽典・女神転生』ではこうした連中を樹精という種族としたが、他の女神転生シリーズや派生作品では見られないため、邪悪なものは妖樹、神聖なものは神樹、邪悪とも神聖ともいえないものは地霊や妖精などに振り分けられている。コダマ(木霊)などは文字通り樹木の霊だから、こっちに来てもよさそうだが。
樹霊族は水と大地を司る龍族や地母神とも近く、獣族や鳥族も樹霊族には一目置く。四大元素のうちには木は含まれないが、東洋の五行思想では木行があり、東方や風に結びつく。風の精霊シルフも「森」の意味だし関係がありそうだ。相性的に火には弱いので気をつけろ。五行思想だと木生火であって火に弱いわけではなく、金剋木で金属での攻撃に弱いことになるが。
なお樹霊族が初めて登場したのは『真・女神転生2』で、この時は妖樹しかいなかった。『真・女神転生 デビルサマナー』で神樹が登場し、LIGHTとDARKの両種族が揃うこととなった。樹精が復活すればNEUTRALも埋まってちょうどいいのだが。また妖樹は当初はD-Nだったが、デビルサマナー以後はD-Lになっている。LNC属性はL寄りのNというところだろう。龍族が流動する水や地脈を体現するのに対して、樹霊族は一応大地に根を張って動かない存在であるから、保守的で秩序を重んじるLAWというわけだろうか。
神樹/Tree:LIGHT-LAW
"神聖な力を源として生え出でた樹木。穏やかな性格を持ち、他者に恩寵をもたらす、大地の恵みを象徴する存在である。"
樹霊族の中でも善(ポジティブ)な側面を代表し、神々として崇められていることもある存在だ。ダフネやナルキッソスは神というほどでもないから樹精でもよさそうだし、ナルキッソスを地霊とする作品もあるが、植物と密接に結びついているから樹霊族ではあろう(Treeではなく草花だが)。
妖樹/Wood:DARK-LAW/NEUTRAL
"植物の姿をした悪魔たちだが、邪悪な力を秘めている。放射能の影響で動き出したのか、あるいは大地の変容が植物に作用したのか。物言わぬ植物だけに、彼女たちがなぜ動き出したのかは不明である。"
樹霊族の中でも邪悪(ネガティブ)な側面を代表し、妖怪や魔物として恐れられてきた存在だ。『真・女神転生2』で初めて登場するが、当時は神樹も樹精もいなかったので、世界樹イグドラシルが妖樹とされるなど妙なことになっている(本体は巨大すぎるので分霊だろうが)。
チャイナ
サンショウ
中近東
ザックーム
欧州
マンドレイク、アルラウネ、イグドラシル、スクーグスロー、アールキング
その他
ジュボッコ、オードリー、ふくちゅうか、エス、オムパロス、ダークウィロー
精霊族/Elementals
精霊族は「精霊」と「御魂」の2種族から構成され、ともに属性はL-Nで、基本的には悪魔合体によってしか仲魔にすることができない。『真・女神転生』以後は「ラグの店」というところで宝石2-3個の組み合わせと引き換えに精霊を売ってくれることもある。
精霊/Element:LIGHT-NEUTRAL
"世界を構成する四大元素、地水火風が実体化したもので、上位と下位に分かれている。あらゆるものにその特徴を見出すことができるが、特定の精霊と特定の種族が結びついた場合に、その種族の潜在力を引き出す能力を持っている。いずれもはかなく、実体が薄い。"
FC版/旧約から存在するが、古くは四大精霊のみならず様々な悪魔を含んでいた。初代だと四大精霊のうちサラマンダーしかいない。偽典・女神転生では第五元素としてホーリーエレメントもいる。キリスト教でいう「聖霊」はホーリースピリットなので別だ。上位精霊はそれぞれ固有の姿と自我を持つが、下位精霊は霊格が低く生体マグネタイトのもとになるエーテル体で構成されており、自我は希薄で命令された通りに動くという。
四大精霊
上位:ノーム、ウンディーネ、シルフ、サラマンダー
下位:アーシーズ/アーシースライム/テラエレメント、アクアンズ/アクワンスライム/アクアエレメント、エアロス/エアリースライム/エアロエレメント、フレイミーズ/フレイミスライム
その他
マレー:クタム(マレー語で蟹のこと)
インド:カワンチャ、ラケー
メソポタミア:パズス
ヘブライ:ヴェパール
欧州:ケルピー
他:トレント(D&Dより、指輪物語のエントにTreeをつけたもの)、ホーリーエレメント
精霊は通常、同じ種族の2つの悪魔を合体することで作成される。合体の組み合わせは作品によって様々だ。精霊を他の悪魔と合体させると、合体法則に対応していれば同じ種族の上位や下位の悪魔になる。精霊同士を合体させると、上位精霊や御魂になる。戦闘ではさほど役に立たないが、純粋な合体材料として活用できるのだ。また精霊を武器に宿らせることもできる。
御魂/Mitama:LIGHT-NEUTRAL
"古代の霊魂観に基づく、神や人間の霊を形作る魂。異なる性質を有する四種が存在し、一体化した者の能力を引き出し高める。"
『真・女神転生 デビルサマナー』で初めて登場した種族だ。精霊同士を合体させると、組み合わせによっては御魂になる。これは幕末の復古神道の一派が唱えた「一霊四魂」の思想によるものであり、物質的な四大元素よりも霊魂の働きやあり方をあらわしたものだ。『古事記』や『日本書紀』にも神々のあらわれとして荒魂[あらみたま]・和魂[にぎみたま]、幸魂[さきみたま]・奇魂[くしみたま]という言葉はある。荒々しい魂を荒魂と呼び、祀り鎮められて和魂となり、幸運や奇瑞をもたらすのを幸魂・奇魂と呼ぶようだ。
御魂:アラミタマ、ニギミタマ、サキミタマ、クシミタマ
一霊四魂思想によると、四魂は直霊(なほび)という一つの霊によって制御されている。荒魂は勇猛に前進する働き、和魂は平和・調和を重んじて親しみ交わる働き、幸魂は幸いをもたらして愛し育む働き、奇魂は物事を観察して分析する知恵の働きであるという。どれも必要ではあるが、どれかに偏り過ぎると魂のバランスが崩れ、時に悪行を行う禍霊(まがつひ)になる。神が祟りをなす時は、このバランスを回復させねばならないのだ。真3だとマガツヒが強化アイテムだし、真5ではナホビノが主人公だったりする。
宗教的な理論はさておいて、女神転生において「御魂」は精霊と同じく合体材料となる特殊な悪魔であり、合体させた悪魔の能力を伸ばしたりすることができる。精霊ともどもスキルを継承させることも同時に可能だ。姿形は勾玉でアイテムに近く、悪魔の精神的側面を抽出したような存在ではある。四大元素とは別だが、陰陽五行思想の影響を受けている可能性はあるな。そういや漫画『犬夜叉』に「四魂の玉」というのがあったが、主役が犬の妖怪だし『南総里見八犬伝』の「仁義八行の玉」からの発想なのだろう。
◆御◆
◆魂◆
【続く】
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