燻るNikonのAF問題、根本的原因は
最近、NikonのAFに関する検証動画を見た。
内容としては瞳AFでしっかり瞳を認識し、緑の合焦マークも出ている、撮影者側から見れば「ピントが合った」と判断出来る状態だ。
だが、実際にその状態でシャッターを押して撮れた写真を見ると微妙に目からピントがズレているという。
アマチュアなら許容出来る範囲かどうかは撮影者次第だがプロの現場で撮り直しがきかないシチュエーションとかならかなり厳しいだろうと思った。
もちろん自分はNikon機も愛用してるしアンチではないが信者でもない。
Z9やZ8は今でも非常に魅力的なカメラだと思っているし発売から4年半経過しながらも今なお幾多のファームアップを経てかなり完成度の高いカメラになってると思う。
ピントが合わない場面が最新のカメラより多いなら仕方ないが合焦してますってなってて撮ったら微妙にピントが来てないのはいただけないが、今回一番違和感を覚えたのは、検証内容そのものよりそれに対する一部ユーザーの反応だった。
「設定が悪い」
「使い方が悪い」
「AFエリア設定を見直せ」
そんな反応がかなり見られた。
でも今回の話って、そこじゃないと思う。
AFが迷っているとか、被写体を見失ったとか、別の場所に飛んだとかならまだわかる、難しい条件なら撮影者側も「これは厳しいな」と身構えられる。
繰り返しになるが今回の問題は“カメラ側が合焦したと表示している”のに実際撮った写真はピントが来てない、ここにある。
瞳を認識し、緑枠が表示され、撮影者はもちろん「成功カットだ」と判断してシャッターを切っている。
それなのに、後からデータを見ると微妙にズレている、これでは撮影者はどうしようもない。
これは単なる設定論ではなく、AFシステムそのものの信頼性の話だ。
特に今のミラーレスは、AFを大きな売りにしている。
「瞳を検出します」
「被写体を認識し追尾します」
「結果決定的瞬間を逃しません」
各社そうアピールしている時代だ。
だからユーザー側も“緑枠が出たならそこに合っている”事を期待する。
もちろん、どのメーカーでも100%完璧ではないが、今回検証してたのは動体撮影ではなく、止まっている人の目にピントを合わせた撮影だ。
問題なのは“外れた事が撮影時に分からない”事だ、更にはカメラの背面液晶ではわからないレベルのピンずれだから始末が悪い。
フラグシップ機に求められるのは、単なる性能表の数字ではなく“信頼性”だと思う。
「今のは合った」そう信じて押したシャッターの結果がズレていた時のストレスは大きい。
昔のレフ機のようなコントラストAFじゃなく像面位相差でズレようの無い仕組みなはず、メーカー側には「この表示を出した時は信用していい」という精度が求められる。
だからこういう検証は無意味ではない、むしろ必要だと思うし、問題を問題として指摘しメーカーに届けない限り、改善はされないと思う。
ユーザー側が全部「設定でなんとかなる」「使いこなせてないだけ」で片付けてしまったら、メーカー側は“現状で許容されている”と判断する。
だがNikon自身もこれまで何度もAF関連のファームウェアアップデートを重ねてきた。
つまりメーカー自身も、AFは継続的に改善するものだと認識している。
だからこそ、ユーザー側も盲目的に擁護するのではなく
「ここは良い」
「ここはまだ改善してほしい」
と冷静に言うべきなんじゃないかと思う。
好きなメーカーだから欠点を認めない。
ではなく好きなメーカーだからこそ、もっと良くなってほしい。
本来は、その視点の方が健全なんじゃないだろうか。
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