クリスマスの忘れられない贈り物
妻と付き合った当初は、遠距離恋愛だった。付き合い始めたその日から遠距離恋愛がスタート。会えるのは1カ月に1度くらい。
そんな中迎えた、付き合って初めての12月。「クリスマスプレゼントを贈り合うとかは無しにしよう」と事前に約束していた。クリスマス当日は会えない予定だったし。
12月の上旬に、恋人の自宅に訪れていた。家のソファでくつろいでいると、恋人が何やら大きな袋を持ってきた。
「クリスマスはプレゼントを贈り合わない約束だったけど、私がプレゼントしたくなったから用意しちゃった!」
大きな袋の中には、小包がたくさん入っていた。
「袋に日にちが書いてあるから、1日ずつ開けてね!」
どうやらアドベンドカレンダーをイメージしたプレゼントらしい。中にはお菓子だったり、小物だったり、色々入っている。


このプレゼントを貰って、私は「この人と結婚しよう」と決めた。付き合っていたときも、結婚を全く考えていなかったわけではない。しかし、結婚の意志が固まった瞬間は、間違いなくこの瞬間だった。それくらい、このプレゼントは嬉しかった。
一つ一つは小物とはいえ、20個近くも買い集めて、それらを一つ一つ袋に包むのは、かなりの手間がかかる。小物を被らないように選ぶのも一苦労だ。自分のために、こんなに手間をかけてプレゼントを用意してくれたのは、たまらなく嬉しかった。
クリスマスに向けて、毎日1つずつプレゼントを開ける。当時は仕事が忙しくてメンタルが死んでいたけど、このプレゼントが毎日の楽しみだった。
翌年は私から恋人に、同じようなアドベントカレンダー風プレゼントを贈った。恋人は予想外だったらしい。やったぜ。
1日で急いで準備したので、大変だった。けれど、物凄く楽しかった。大切な人に贈るプレゼントを考える時間は、至福の時間だ。
プレゼントを贈る相手がいるというのは、尊いことだ。それだけ、大切な人がいるということだから。浅い関係の人にプレゼントを贈ることは憚れる。プレゼントを贈りたくても、贈れないこともある。
プレゼントは、高価であれば良いものでも、手間をかければ良いものでもないだろう。全員が全員、お金に余裕があったり、暇な時間があったりするわけではない。相手を想う気持ちが全てだ。その気持ちをプレゼントに載せて贈れば、きっと相手に伝わるはず。そう信じている。
この記事は「noteの街をみんなで灯す企画」の参加作品です。
追記
企画主催者の分析ママさんに、素晴らしい動画を作成していただきました。企画に参加した方々のアイコンが、キャラクターとして登場しています。
https://x.com/bunsekimama/status/1994361320473522526


