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取り入れたい。

どうやら私はもう定期的に何かを書かずにはいられなくなってしまったみたいだ。
数日前には書くと気が滅入ってしまうなどと宣っていたが、それは単に気分が良くなかったのと内省をしすぎたのが合わさって起こった現象でしかなかったと気づいた。
とはいえ、書くことが楽しいことに変わりはないが、前より新鮮味が減って少しつまらなくなってきたのは事実だと思う。
それに、書くことだけでは満足できないのも事実である。

何か別の新しいことに挑戦したいのだ。
今まで見たことのない世界を見たいし、そこに入って新鮮味を味わいたい。
できることならそんな世界を創りたい、そう思うことすらある。
私の生きるモチベーションはそれであり、それでしかない。
自分のやりたいことが、新しい世界を知って取り入れることであると気づいた途端、ネガティブな気分がスッとではないにせよ、引いていったから。
昨日までは自分が何をしたいのかもぼやけてしまっていたが、今日はっきりしてきたからこそ気分も改善されたように思える。
本当は自分自身の存在を新しく思えるなら良かったけれども、残念ながら欲深い私は到底そのような境地には至れなかったので、外部から新しさを調達してくるしかないわけだ。

そして、僕が知識を身につけスキルを磨きたいのも、そのためでしかない。
自分の将来なんてどうでもいいと思っているし、偉くなって出世したいなんて思ったことは未だかつてない。
将来より良い人生を送るために今努力するなんてことは絶対したくない。
そんな将来があるかどうかすら分からないし、努力しても報われないなんてよくあることだと思うので。
ただ、楽しくやり過ごしたいだけなのだ。
本当は時間を巻き戻して過去を遡り、己の起源を壊してなかったことにできれば良いのだが、この世界ではそんなことは到底出来そうにないので、仕方なく楽しくやっていくしかないわけである。
そして、私にとっての楽しさというのは新たな世界を取り入れること、ほぼそれだけだと思う。
新しささえあれば僕は満足だ。
暑さに焼き殺されようとも、獣に嚙み殺されようとも、雷に打たれ死のうとも、それらが今まで見たことのない景色を見せてくれるのであれば私は満足だし、それで死ぬことに未練はない。
まあ、現実的には肉体的な痛みを伴うしそもそも死にきれるかも怪しいので、何としてでも避けたいところではあるが。

問題は、知識やスキルを身に付けないと新たな世界を取り入れることができないし、それはしばしば精神的な痛みを伴うという点にある。
自分が今まで知らなかった世界であるわけだから、理解することにも労力を要するだろう。
そう簡単には身に付けることはできない。
何度か繰り返さないと取り入れることは叶わないわけだ。
途中で挫折したら、未知のまま終わってしまうだろう。

そして、完璧主義な私はしばしば挫折してしまう。
端から端まで全て理解し尽くしたい、そのような執着に囚われてしまうから。
それに囚われたらもう終わりだ。
今まで楽しかったものがつまらなくなっていくし、そのうち見たいとすら思えなくなってしまう。
そうなった暁には自分の挫折を決定的なものとして確信してしまう。
何事も継続できないお前はなんて駄目なんだ、そんな自分への嫌気に苦しめられてしまう。

新たな世界を取り入れたいならば、そんな執着は手放すことだな。
最初からその世界の全てを理解するなんて不可能だし、少しずつバラバラに理解していくしかないから。
やがてバラバラだったところがつながっていき、綺麗な形になっていくことを願いながら。
無理に分かろうとせず、興味が持てなかったらスルーしてしまって構わないのだ。
今分からずに困っていても、やがて分かるようになるか、忘れ去ってしまうかして、困らなくなるから。
これは、新しい世界を取り入れたい思いと、全てを理解し尽くしたい思いとの戦いである。
前者を叶えたいならば、後者は一旦手放さなければならない。
やがて大体理解できる日が来るということを、自分がそこまでたどり着けるということを信じて、新たな世界を取り入れるのだ。


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