見出し画像

関東から富山へ移住して気づいた、暮らし・環境の違い

関東と富山。
暮らしてみると「当たり前」がけっこう違います。

私は子どもが生まれる前に富山へ移住しました。
それ以前は群馬県高崎市、栃木県宇都宮市、埼玉県さいたま市と転々としながら、最終的には新宿まで毎日通勤する生活をしていました。
関東で働いて、暮らしていた側の人間です。

そんな私が、富山で暮らし始めてから気づいたことを、今回は正直に書いてみます。

関東で子育てをした経験はないので、あくまで「関東に住んでいたときの感覚」との比較になります。
地方移住や地域ごとの暮らしの違いに興味がある方の参考になればうれしいです。

人の雰囲気と距離感の違い

関東と富山では、人の雰囲気や距離感がけっこう違うと感じます。

関東は、他人に干渉しない空気感がありました。
群馬・栃木・埼玉・東京と住む場所や働く場所が変わっても、その感覚はどこも大きく変わりませんでした。
人が多い場所ならではの距離感で、それが心地よかった部分もあります。

ただ人が密集しているからか、どこか余裕がない人も多いように感じます。
普通に暮らしているだけなのに、電車や街中で少し嫌な思いをすることがありました。

たとえば、電車で座っていたら突然足を蹴られたり。スタバで席を立った瞬間に、後ろから鞄を置かれたり。エレベーターを譲っても、そのまま無言で通り過ぎていく人もいます。

余裕がない中での行動なのかもしれませんが、やはり良い気持ちはしませんでした。

一方で、富山に来てからは、穏やかでやさしい人が多いと感じます。
人が少なく混雑も少ないこともあって、普通に暮らしている中で、上記のような嫌な思いをすることはほとんどなくなりました。

ただ、自分の周囲の「当たり前」がとても強い人も、それなりにいる印象です。
地域や家庭によって違いそうなことでも、別の選択肢をなかなか想像できない、という感じです。

たとえば、「いつも家に車あるけど専業主婦?」「親が子どもに保険をかけるのは当たり前」「登校班がない小学校なんてあるわけない」といった反応をされることがあります。

悪意があるわけではないのですが、少し戸惑うことはあります。

どちらが良い悪いというより、人の雰囲気の種類が違う、という感じです。

富山の天気は想像以上に気まぐれ

富山に移住した当初、「富山はあんまり晴れないから鬱っぽくなる人が結構いるんだけど、大丈夫?」と言われました。
そのときは、天気だけでそんなに変わらないでしょ、と正直思っていました。でも、結構変わります。

とにかく晴れません。曇りや雨の日が多く、晴れていたと思ったら急に雨が降り出すこともよくあります。

晴れ?曇り?雨?よくわからない天気のことが多い。

富山に移住してから、天気予報を毎日確認する習慣がすっかり身につきました。子どもも毎日天気予報を気にしています。

天気がずっと悪い日が続くと、やっぱり気持ちが少し萎えます。
じわじわと心に影響があるのは確かだと思います。

あと、自転車通学の学生を見ていると、本当に大変だろうなと思います。
大人は基本的に車移動なので、天気に左右されにくいのは助かっています。

雪については、富山というと豪雪のイメージがあるかもしれませんが、市街地で暮らしている限り、思っていたほどではありませんでした。

とはいえ、年によっては大雪になることもあります。
でも、冬の間、毎日ずっと積もり続けるわけではありません。

積もった!と思っても、数日で溶けていくことが多い

もちろん雪かきなど大変なこともありますが、大きな道路には融雪装置がある場所も多く、移住前に覚悟していたほどではありませんでした。

融雪装置。水が出て雪を溶かしてくれる仕組み。

道路と用水路で気になること

富山に来て、道路や歩道の整備が少し気になるようになりました。

ガタガタした道路や、そもそも歩道がない道が意外とあります。
以前、高崎や宇都宮といった北関東の地方都市でも暮らしていましたが、そのときはあまり気になった記憶がありません。

もしかすると、富山特有の事情もあるのかもしれません。
雪が降る地域なので道路が傷みやすかったり、車社会で歩道の優先度が低かったりする、といった背景もありそうです。

普段は車移動が多いのでそこまで気にならないのですが、子どもと一緒に歩くと「少し危ないかも」と感じる場面があります。

特に気になるのが、用水路です。
富山の郊外に住んでいると、あちこちに用水路があります。
ただ、柵がない場所も多く、あってもかなり簡易的なものだったりします。
小さな子どもがいると、正直ヒヤッとする場面も。

農業用水として昔から使われてきたものなので、地域の方にとっては見慣れた風景なのだと思いますし、維持管理の事情もあるのかもしれません。

ただ、移住者の目線から見ると、少し戸惑う部分ではあります。

道路に関してポジティブな面もあります。
立体交差のような複雑な構造が少なく、大きな道路は幅が広いので、運転はしやすいです。

ペーパードライバーだった私でも、思ったより走りやすかったです。

暮らしの選択肢が色々と少なめ

富山に来て感じることのひとつが、生活の中での選択肢の少なさです。

たとえば、出産する産院。
富山市内でも分娩できる医療機関はそれほど多くなく、数えるほどしかありません。
こだわって選ぶというより、実際には自宅からの距離で決める人が多いのではないかと思います。

学校も同様で、選択肢がかなり限られています。
私立の中学校は富山県内に1校のみ。公立一択になることがほとんどです。
全体的に高校の数も少ないので、教育方針や学校の特色を比較して選ぶ、という感覚は都市部ほど強くないように感じます。

仕事の種類も少ないと感じます。
私自身、富山で自分に合う仕事を探す中で、転職せずフリーランスになる選択肢にたどり着きました。
会社員として働く場合、業種や職種の幅が関東と比べてかなり狭まる印象です。

もちろん、選択肢が少ないこと自体が悪いわけではありません。
選択肢が多すぎない分、迷いにくいという面もあると思います。

ただ、「色々な中から選ぶ」という環境に慣れていた人にとっては、移住前に知っておいたほうがいいポイントのひとつかもしれません。

富山はとにかく食べ物がおいしい

富山に来て、食べることが好きになりました。
それまであまり食に興味がなかったのですが、富山の食べ物がおいしくて。

特に魚。
富山に来てからお寿司が大好きになりました。
ホタルイカも、富山に来るまでそんなに意識したことがなかったのですが、今では大好きです。

ホタルイカ。酢味噌で食べるのが好き!

スーパーの魚売り場が広くて、種類が豊富なのも嬉しいところ。

お米もおいしいです。
毎日のご飯がおいしいというのは、じわじわと生活の満足度に影響している気がします。

野菜については、北関東のスーパーの方が全体的に安い印象があります。
富山が特別高いわけではないのですが、高崎や宇都宮にいたころの方が安かったかな、という感覚です。

食べ物がおいしいというのは、富山の大きな魅力のひとつだと思います。

子育て環境と車社会について

子育て環境と車社会についても、少しだけ触れておきます。

富山は自然が多く、のびのびと子育てできる環境だと感じています。
公園や広い空間が身近にあって、子どもが外で思いきり遊べる場所には困りません。

子どもたちは雪が大好き!
夏は公園で水遊び。
動物と触れ合ったり
いちご狩りしたり🍓

車社会については、移住前は少し不安でしたが、慣れてしまえば生活しやすいと感じています。
子育て中の今は特に、車があってよかったと感じる場面が多い。

ただ、子どもが自分で移動できる範囲が限られるという点は、成長とともに少し気になってくるかもしれません。

富山での子育て環境や車社会については、「富山の子育て、正直どう?移住8年目フリーランスママが語る」に詳しく書いています。

関東と富山、どちらが良いかは人それぞれ

ここまで色々と書いてきましたが、関東と富山、どちらが良い悪いという話ではありません。

人の雰囲気、気候、インフラ、選択肢の少なさ。
気になる点として書いたことも、見方を変えれば「穏やかな環境」「雪国ならではの景色」「シンプルな暮らし」になります。

逆に、関東の便利さや選択肢の多さの良さも、富山に来てから改めて感じるようになりました。

結局のところ、自分がどんな暮らしを心地よいと感じるか、何を大切にしたいかによって、答えは変わるのだと思います。

私も、いまだに「これは関東のほうがよかったな」と思うこともありますし、「富山っていいな」と思う瞬間もあります。

この記事が、富山への移住を考えている方や、地方と都市部の暮らしの違いに興味がある方にとって、何かしらの参考になればうれしいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後もnoteマガジン「地方移住フリーランスの子育て記録」で、地方での働き方・暮らし方・子育てについての体験記を更新していきます。

よろしければスキ・フォローしていただけると嬉しいです!

いいなと思ったら応援しよう!

小花 絵里 eri obana 読んでくださることが何より励みですが、チップも大切に受け取っています。 いつもありがとうございます。

この記事が参加している募集