【3分間小説】あの夜に置いてきた言葉|NAO ― HY
この作品はフィクションです。特定の曲や歌詞にインスピレーションを得て執筆していますが、実在の人物・出来事とは関係ありません。音楽をきっかけに生まれた短い小説としてお楽しみください。
一目惚れでした。
背が高くて、クールで、少し照れた笑い方をする人。
初めは見た目がタイプで気になったけど、話してみるとおもしろくて、ちょっと意味不明で(笑)
すっかり先輩の沼にハマっちゃいました!
卒業したらもう会えないと思っていました。
まさかバンドを組んでライブに呼んでくれるなんて。
すっごく嬉しかったです!
夜の公園で、ライブチケットを渡すって口実で会う。短い時間でも、それが幸せでした。距離を縮められて、本当に嬉しかった。
会う度にまた惹かれてく事知ってて会いに行く
それでもいいの 心が叫ぶ
あなたに会いたいと
「好きです」
『ありがとう』
冷たい夜風が、静かに吹いた。
ツーンと鼻の奥が痛くなる。
言葉ひとつそれだけでいいのに
どちらとも言わないあなたを
離したくはない離れたくもない
他の誰かいても
先輩に彼女がいることは知っていました。
こうやって会っている間にも、彼女いたんだよね。
あなたが好きなあの娘になって聞いてみたい
「好き」と言われることがどんなに幸せか感じたい
それでも、嫌いになれなかった。
あの公園で話している時間が幸せだったから。
でも気づいていた。私と先輩の距離は、これ以上縮まらない。
あなたに惹かれあなたに恋して
好きだから好きのまま走って
でもね、あなたは遠くなるばかり
私の気持ち知ってて
何度も諦めようとしたよ?私に彼氏もできた。
でも、別れたことを知ってか知らずか、連絡をくれたよね。
喜ばせないでよ。嬉しかったよ。
悔しいくらい好きだったんだ。
諦めたくなっても あなたまたホラ、優しくするでしょう
同じ気持ちじゃないなら そんな言葉や態度なんていらない
近くにいるのに遠い。
私は先輩の好みを知らない。ずっと一方的に大好きだった。
この片思いは、絶対に叶わない恋だった。
この5年間は、楽しい思い出ばかりじゃなかった。
でもたぶん——この恋の続きを、まだ夢に見てしまうのかもしれない。
あれから何度恋をしても、あんなにまっすぐな“大きな片思い”は、もうできない気がする。
沢山の涙は あなたを想う切ない恋心
「好き」というたったそれだけの
気持ちで動いた 大きな片思い
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チップありがとうございます!
大変はげみになります。