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【3分間小説】センター街の無敵なウチら☆|STEADY ― SPEED

この作品はフィクションです。特定の曲や歌詞にインスピレーションを得て執筆していますが、実在の人物・出来事とは関係ありません。音楽をきっかけに生まれた短い小説としてお楽しみください。

マジで今年の夏暑くね?
7月の渋谷センター街、自慢のルーズソックスが肌に張り付いてチョベリバ〜〜

イラつくから自販機の陰で涼んでいると、ケータイの着メロが爆音で鳴った。

液晶画面に浮かび上がったのは、最近よく見る番号。そう、大好きなトモヤから!

彼女とケンカした時によく鳴る、ウチにとってのお決まりの呼び出しサイン。

「リカ〜〜〜聞いてよぉ〜〜」

人混みを掻き分けて走ってきたトモヤは、日焼けした肌に明るいメッシュ髪を揺らし、甘えた声を出しながらこっちに来た。

風に乗せて微かにウチの知らない甘ったるい香水の匂いが漂ってくる。

そこらの女ならここで傷つくか怒るのだろうけど、ウチ、ギャルだし?
むしろ、受けて立つ的な??
激しく燃え上がっちゃうよね。

最初に出逢ったあの瞬間から、ウチの頭の中はトモヤだけ。世界中をいくら探したって、トモヤ以上にウチを狂わせる男なんて絶対に見つからない!

「あんな退屈な女の、どこがいいわけ?」

トモヤの腕をグッと引っ張って、これでもかってくらいに身体を密着させた。

「……お前、マジで容赦ねーな」

トモヤはイタズラっぽい笑みを見せる。こうやってウチの勢いに押し切られて、手を握ってくる。

ウチの勝ち。

冷房の効いたカラオケボックスへと逃げ込んだ。
トモヤはソファにドカッと座り、

「アイツ、すぐ泣くからマジでだるい」

と彼女の愚痴をこぼし始める。
ウチはそんな退屈な言葉を1ミリも聞かないフリをして、トモヤの膝の上にまたがって彼のTシャツの襟元を思いっきり掴んで引き寄せた。

「ねえ、トモヤ。ウチがあの女みたいに、大人しく待ってるだけの女だと思ってる?」

至近距離で、トモヤの瞳をじっと見つめる。
「ウチだったらトモヤのこと幸せにしてあげるよ?あんたのNO.1、ウチが実力で秒で上書きしてあげるから」

トモヤはウチのパワーに圧倒されたように、言葉を失って目を丸くした。彼が流されやすくてずるい奴だってことくらい、ウチにだってわかっている。

わかった上で、絶対にウチだけのモノにするって決めたの。

ウチは何か言いそうになったトモヤの唇を強引に塞いだ。
重ねた唇から熱い衝動がなだれ込んできて、トモヤの理性が一瞬で溶けていくのが分かる。あの女には絶対にマネできない、すべてを焼き尽くすような無敵のエネルギー。

朝、部屋の照明がパッと点いて、カラオケボックスを出た。
スクランブル交差点を渡る、まだ熱気の残るアスファルト。ウチはトモヤの手を引いて、まわりの視線なんて無視して全力で走っていく。

トモヤの手を握るウチの指には、絶対に離さないという強固な意志がこもっていた。
終わりにする気なんて、マジで1ミリもない。

これから始まる最高の夏、ウチは絶対にトモヤの「正解」になってみせる。
ウチらは最強で無敵の、運命の二人だから。

Love revolution
あきらめない力 身につけたい!
Believe my soul!
Believe my love!
Believe your kiss 今は辛くても
だんだん良くなっていくよ
想い続けてれば きっと叶うから
そうだよね

STEADY|SPEED

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しおりん🫖🫧 チップありがとうございます! 大変はげみになります。