上野の地下に隠れた名店「古家」―水冷麺が絶品の韓国家庭料理店
上野・アメ横の喧騒を抜けた“穴場グルメ”
東京・上野といえば、アメ横の立ち飲み文化や老舗の名店がひしめくグルメ激戦区である。その中で、観光客にも見過ごされがちな“地下”に存在する一軒の韓国家庭料理店が「古家(ゴガ)」である。場所は立ち飲み屋「肉の大山」と「大統領」のちょうど間。目印になる看板も控えめで、知らなければ通り過ぎてしまうほどの立地にある。

しかし、この店は知る人ぞ知る名店であり、上野を訪れる韓国料理好きの中では高評価を受けている。
メニューはどれも本格派、外れなし
「古家」の魅力は、何を注文しても安定した美味しさがある点にある。ビビンバやチヂミ、サムギョプサルといった定番料理はもちろん、ユッケジャンスープやチャプチェなど、韓国家庭の味を丁寧に再現した一品がそろう。日本人の舌にも合う優しい味つけでありながら、本場の風味を感じられる絶妙なバランスを保っている。

真夏でも真冬でも人気「水冷麺」の実力
中でも圧倒的な人気を誇るのが、水冷麺である。韓国の夏の定番メニューだが、「古家」の水冷麺は季節を問わず注文されており、寒い時期に訪れる常連客の間でもリピーターが多い。

その秘密は、まず麺の食感にある。細めの麺はツルツルとした喉ごしで、噛むとほんのりとした弾力が心地よい。そして特筆すべきはスープのバランスである。甘味・辛味・酸味がそれぞれ主張しすぎず、完璧に調和している。ほんのりとしたコクと旨みが後を引き、最後の一滴まで飲み干したくなる味わいである。

美味しさを引き立てる“食べ方のコツ”
「古家」の水冷麺をより美味しくいただくためのポイントは、提供されたらすぐによくかき混ぜることにある。麺とスープ、具材が均一に絡み合い、味がまとまりやすくなる。そして、辛さを加えたい方には、卓上のキムチを少量加えるのがおすすめだ。スープに溶け込むことで、辛味と発酵の旨みが絶妙に広がり、より深い味わいが楽しめる。

遠方からの来訪者も多い実力派
この店の水冷麺を求めて、わざわざ電車を乗り継いで訪れる人も少なくない。実際に筆者が訪れた際にも、地方から来たというグループ客が写真を撮りながら楽しんでいた光景が印象的であった。観光地・上野にありながらも、観光客向けではなく“本気の味”を提供していることが、多くのリピーターを惹きつける理由であろう。

