むかし書いた韓国コラム #716
日本の新聞や雑誌で経済関係の記事見出しを見ると、歴史に例えた表現が出てくる。「家電販売冬の陣」とか「コンビニ戦国時代」、あるいは外資系大手企業が進出すれば「黒船来航」という具合だ。ベタな表現ではあるがイメージはしやすい。
韓国でも同様に「戦国時代」が多用されるが、ほとんどが「春秋戦国時代」としている。これは韓国の歴史ではなく中国の歴史から借用した表現だ。長期にわたりなにかをするときには必ずのように「大長征」が出てくるが、これも中国の歴史だ。あるいは日本でも使っているが「三国志」も中国のもの。
韓国の歴史からの表現では、企業のお家騒動を「王子の乱」と例えたのが思いつくくらい。単にこちらの不勉強かもしれないが、新聞で頻出する「春秋戦国時代」と「大長征」を見るにつけ、韓国の歴史はどこにいったのかと首をかしげてしまう。
【解説】
歴史観の違いなどお構いなしに日本には「歴史を忘れた民族に未来はない」などと偉そうなことを言ってくれるが、安易に中国の歴史に例えた表現を多用するあなたたちの歴史はどうなってるんですかねぇ、といやみのひとつも言いたくなる。
(初出:The Daily Korea News 2009年10月28日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
