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犬の日向ぼっこは極上エステ!狼の生存戦略を受け継ぐ犬の知恵で、指間炎から解放された経験談

我が家の白柴ののは、3歳半。
彼は今年から、庭やベランダと家の中を自由に行き来している。温まったりクールダウンして水分補給したりと、自分で体温調節して満足するまで日向ぼっこを楽しんでいる。

やっと私が犬にとっての日光浴の大切さを理解し、日影のわが家のサッシを開放にしたからだ。それまでは午前中の散歩時しか日に当たっていなかった。

☀️
愛犬が自由に日向ぼっこするようになってから、長年繰り返していた彼の「指間炎」(指の間の皮膚が赤く炎症を起こす皮膚病)が劇的に改善。魔法のような変化をもたらして彼を救ってくれた。

足先や肉球の間をなめ続け、真っ赤になってしまう。

今回私は、犬の日光浴には 人間とは全く違う驚きのメカニズムがあることを学んだ。狼から受け継いだ合理的な〈生存戦略〉と、白柴ののが身をもって教えてくれた〈日光浴エステ〉の秘密を書き留めておきたい。

🌞1. 狼から受け継いだ〈生存戦略〉
犬は日光でビタミンDを作らない!?

人間は、紫外線により皮膚の(7-デヒドロ)コレステロールという物質から、ビタミンDを合成することができます。犬の皮膚にはこの(7-デヒドロ)コレステロールが少ないため、ビタミンD合成には限界があります。
そのため犬はビタミンDを、食事から摂る必要があります。

🔗1(最後の「資料編」にリンクあり)「犬の日光浴」獣医師のドッグフード研究コラム/PERORI

日光浴=ビタミンD補給というのは、人間の常識にすぎなかった。犬には犬の事情があるんだね。人間目線での思い込みで、犬の行動を制限したり疑問視しないように気をつけたいと思う。(ちなみに、紫外線によりビタミンDを合成する生き物は、多くの爬虫類、鳥類、短毛系哺乳類、一部の昆虫や魚類etc. 多くの脊椎動物)

犬や猫、狼etc. 多くの肉食動物は、食事からビタミンDを摂取する
身体を覆う分厚い毛皮で紫外線が皮膚まで届きにくいため、ビタミンD合成が効率的ではない。それなら太陽光を別のことに使おう!

→日光で体を温めることで、自身の代謝エネルギーを使って体温維持する必要がなくなる。節約したカロリーを、体力が必要な狩りに利用する。
体温調節、エネルギー節約、健康維持

これらは、冬でも狩りをする肉食獣が選んだ生存戦略だったんだ。すごい!
(ビタミンDの必要性や採りすぎによる中毒については今回省略)

では、白柴ののはなぜそんなに日向ぼっこを渇望したのか?調べるまでは、温まるためだけだと思っていた・・・


🌞2. 目撃!
日光がもたらした「3つの天然治療」

愛犬ののは、2年前から指間炎を患ってきた。処方されたステロイド外用薬は効くものの、常用することに不安があり、どうにか卒業したいと願う日々。そんな中、私は驚きの出来事を目撃する。

寒風のベランダで15分ほど日向ぼっこしていた愛犬。
彼の真っ赤だった足先の炎症が、みるみるうちに消えたのだ!偶然かと思ったけど、その後も赤味が消えるのを私は何回か目撃し、今は炎症を起こさなくなった。

これは最初の目撃時。驚いて写真に撮った。

どうやら日光による「3つの効果」が関係したようだ。

① 「天然の殺菌・消毒作用」で皮膚バリア強化

日光 (紫外線)には、細菌やウイルスのDNAを破壊し増殖能力を奪う自然の殺菌・抗菌作用がある。
ステロイド外用薬は炎症を抑える対処療法にすぎないけど、紫外線には菌を死滅させる力があるという。愛犬の場合は、体の健康状態と相まって良い結果を得ることができたのかもしれない。
(過度な日光浴は日焼けや皮膚がんなどのリスクに。特に短頭種は注意)

② 指間の「強制乾燥」

指間炎の天敵は湿気。庭やベランダを歩き、太陽の熱を浴びることで、蒸れやすい指の間が日光や風で乾燥し、菌が繁殖できない環境になった。
今思い返すと、赤く炎症がひどい時は、足指を太陽に向けていた気がする。

ベランダの床は岩盤浴のようにじんわりポカポカ

③ 心を整える幸せホルモン「セロトニン」の魔法

犬も人間と同じように、太陽光(特に朝の光)が目から入ることで脳内で神経伝達物質のセロトニンが生成される。犬は理論で知っているわけではないけど、光を浴びると気分が良くなると経験的に学習しているのだろう。
心が安定したことで、ストレスによる「足の舐め壊し」という自傷行為が止まり、炎症が治まっていったのかもしれない。

幸せセロトニンのせいか、日向ぼっこ中の愛犬を見に行くとやけにニコニコしてくる。


🌞3. 人間にはサプリ、犬には「極上エステ」

人間にとっての日光浴が「栄養補給(ビタミンDサプリメント)」なら、犬にとっては全身のメンテナンス(極上エステ)となる。

  • 松果体へのルート: 犬も人間と同じように日光の情報が脳の松果体へ伝わり、体内時計を調整する。

  • 蓄熱の魔法: 狼と同じくダブルコートの柴犬の被毛は、日光の熱を溜め込む「魔法瓶」。一度温まると非常に長く持続し、内臓のポカポカまで持続する。(これも狼の生存戦略)

  • お日様の匂い: 太陽を浴びた後のあの独特の香りは、皮膚の血流が良くなり、日光で温まった健やかな皮脂が毛並みをコーティングした「健康の証」。ちょっとこんがりとした様ないい匂いだよね~

太陽というプロフェッショナルと
「最高の健康法」を自らチョイスする白柴のの

犬にとっての日向ぼっこは、単なる昼寝ではないようだ。それは、野生の記憶を呼び覚まし、自らの皮膚バリアを磨き上げる『極上のセルフケア』の時間。愛犬ののが満足げに目を細めている時、彼の体の中では、太陽という名のプロフェッショナルによる極上のエステが行われている。

散歩中、日の当たる窓辺でくつろいでいる犬たちをよく見かける。羨ましく思う。
気の向くままに日光を浴びれる環境は、愛犬に贈れる最高のプレゼントなのかもしれない。



資料編ー記事の中で引用させていただいたリンクはこちら↓


🔗1 太陽光や犬の日光浴について、獣医師が分かりやすく解説


🔗2 記事内では触れませんでしたが
犬には紫外線が見えているかもしれない」という興味深いものもありました。

人間は水晶体で紫外線をブロックしますが、犬の水晶体は紫外線を通すようにできていることが研究で分かりました。紫外線がどのような色で見えているかは分かっていませんが、紫外線と他の色を見分けることができている可能性があると考えられるようになりました。

🔗2「犬の紫外線対策」より/ひだまり動物病院


🔗3 参考に、いろいろな動物の日光浴について書かれていて面白い。「太陽が出たら外温動物が活躍」/サンディエゴ動物園のHP


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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