ほのぼの生きる 086_20230408
知られたくないという気持ち
先日、義母の検査結果が出た。悪性ではなかった。良かった。
ほっとした。
結果が出るまでは、みんな緊張していたのか、安堵感が違う。
午前中に結果を聞き、午後にはみんな生きる世界が違っていた。
その日の朝、夫が突然「今日もし「ガンだった」ってなったら、実家に泊まろう」と言った。
私も「そうだね」と同意した。
義母は、私たちに会った瞬間「今日はどっちに泊まるの?」と聞いた。
私は「できるだけアパートに帰りたいと思っている」と言った。
もしもガンだったらという想定は言わなかった。
義母は、普段は農作業をしている。この辺りは大規模農家が多く、会社経営しているところにお世話になっている。従業員として戦力になっていたわけだ。
手術しなければならなくなって、突然仕事をお休みした。
理由は言わなかったらしい。
義母は「絶対に言いたくない」と言い張った。
私たちは、でも(田舎の)近所だからすぐにバレるよ、と言ったが、入院をしなければならない、とか、手術をしなければならない、とか、何の病気なのか、などの情報は絶対に漏らしてはならぬ!!と我々にきつく頼んでいた。
そうはいっても田舎のこと。
すぐにバレる。
義母は一人暮らしをしているのだから、人の気配がないのがすぐにバレてしまう。
そこで私は毎日実家に通い、窓を開け、義母の車を動かし、さも人が住んでいるように見せかける努力をした。
しかし、人がいるいないの判断は夜間に行うものである。
私が実家で過ごすのは日中だけで、その間はみんな農作業して家にいないのはどこの家もそう。夜に帰ってきて、うちの家の明かりだけついていないのだから、当然、留守がバレてしまうわけだ。なんともマヌケな話。
さらには隣の隣に住んでいる夫の幼馴染のテツくん(仮称)が、雪道でスリップ事故に遭い、同じ時期に同じ病棟に入院した。
入院直後、義母は幼馴染のテツくんを頑張って避けていたようだが、それもすぐにバレてしまった。
あんなに、人に自分の事情を知られたくないと息巻いていた義母だったが、検査結果が出たとたんに、いろんなところに電話をしまくっていた。しかも、入院したことすら知らない人にまでわざわざ知らせる始末。
「私、今日はとーーーーってもいいこと、あったのよ🎵」
「どうされたんですか?」
「あのねー、おーきな手術したの。こっからここまで切ってね。こーんな大きな内臓をとっちゃったの。ガンかと思ってね、今日まであれこれ心配して、死支度をしてたんだけど、どうやら命がつながったわー。」
大きな闘いに挑んで勝利したという武勇伝を嬉しそうに語る義母を横目に、人っていうのは、自分が不利な場合には絶対に他人に知られたくなく、不利な状況から好転した場合には自ら進んで語りたくなるものなのだー
と、私は得意の人間観察(分析)をしていた。
私はどうだろう?
今、語りたくないもの。
進んで語ってみたいこと。
今は次に進むために、過去のことをあまり語りたくない。
「自分が何者か」を語るのに、無職ということで過去を語らなくては何者かが上手くつたわらない、が語りたくない。
語りたくないというよりは振り返りたくないという方が正しい気持ちかもしれない。
なんもなくて、しょーもない毎日だが、これから来るミライのために、しょーもないことをnoteに書いてみる。
自分が望むようなミライを掴み、自分自身に勝利したとき、この時間は私が歩んだキセキとして、将来笑顔でいろんな人に語ることができるだろうか。。。
