【ファジサポ日誌】142. プレビュー ~第1節 ファジアーノ岡山 vs 京都サンガ ~
普段、プレビューは書いていませんので、この1回限りで終わる可能性もありますが、記念すべきJ1での初戦ですので、簡単に筆者の見どころを皆さまにご紹介したいと思います。
まずはスタメンからいきましょう。

岡山も京都も昨シーズンからのシステムを継続、新戦力を加えてパワーアップしています。
岡山に関しては前回の記事でもメンバー予想を披露しましたが、そこから若干手を加えています。
ここへ来て新戦力(50)加藤聖の存在感が急激に増しているように感じましたのでLWBのスタメンと予想。そして括弧書きではありますが、古巣対戦となる(22)一美和成の状態も上がってきている様子から先発の可能性も考えてみました。
一方、京都については昨シーズン中盤~終盤の主力を中心にしながらも(4)パトリックウィリアムや(6)ジョアンペドロを新たに加えた布陣を予想してみました。ドイツから約10年ぶりに帰還したMF(29)奥川雅也がメンバー入りするのかも注目点です。
システムこそ違いはありますが、ハイプレスを生命線に縦に速く、強いサッカーを指向する両チームの対戦であり、お互いの最終ラインが相手の圧力に屈しないか、プレス回避の蹴り合いの中でも前線により有効な配球が出来るのかが勝負を決するポイントになるという点は、おそらく多くのサポーターも想像するところでしょう。
この点以外の部分として筆者がみどころと感じている点を2つ紹介します。
1.京都の攻撃、岡山の守備

京都の攻撃は基本的には前線へのロングボールが中心になると思います。
その中でも警戒したいのがRWG(11)M.トゥーリオの右サイドに流れ、幅をとる動きです。
筆者が観た試合では、京都は守備時に前線3枚が次の攻撃に備えて、比較的前に残っていることが多く、中盤3枚との間に広いスペースがあったように見えました。
こうした陣形をとれる理由は、前線へボールを送ってからの後方の押し上げが非常に速いからです。この押し上げを支えているのが、昨シーズンの「J1スプリント王」RSB(2)福田心之介、今シーズンの主将RIH(7)川﨑颯太です。
※ある試合での(11)M.トゥーリオのヒートマップ。極端に右に起点をつくっている様子がよくわかる。
対する岡山の守備は、両WBが最終ラインに吸収される5-4-1のローブロックで対抗します。これも昨シーズンと同様です。
右サイドで幅をとるM.トゥーリオと、その内外をスプリントする(2)福田や(7)川﨑を岡山の左サイドが如何に抑えるのか?
まずこの点がこの試合の個人的みどころです。
岡山はここに(50)加藤か(17)末吉を配置するものと予想しますが、(50)加藤は若干守備に課題があるとも言われてきました。
岡山としては試合結果に直結する攻防になると読みます。
それは単に岡山の守備面のみに影響することではないのです。
岡山サポであれば、ピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。
これは昨シーズンのプレーオフ決勝、仙台戦での岡山のボール運びですが、特に前半はLCB(43)鈴木喜丈が攻撃の起点になっていることがよく分かります。
つまり、京都に岡山左サイドを制圧されるということは、極論すれば岡山が攻撃の起点を失うことにもなるのです。
逆に言えば、この左サイドで京都からボールを奪えれば、裏返すことが出来れば(43)鈴木得意の持ち上がり、「ロール」により岡山は一点攻撃に転じることも可能となるのです。
では、2つ目の筆者注目ポイントである岡山の攻撃局面についてみてみます。
2.岡山の攻撃、京都の守備

前述しましたように、京都の守備時は最終ラインと中盤は4-3のコンパクトなブロックを形成、前線3枚は攻撃移行に備える形に見えました。
開幕戦も実際にこの形になるなら、岡山のボランチは比較的ボールは持てると思います。
しかし、パスの出し所が非常にタイトになっている訳です。
ここでボール保持者が躊躇する素振りを見せると、京都のIHはここぞとばかりに襲い掛かります。特に(7)川﨑の出足の鋭さには岡山は警戒したいところです。
一方で、IH単騎のプレスという傾向も感じる部分はあり、アンカーの(10)福岡慎平やCBに関しては、リスク管理を優先しており、(7)川﨑らに連動して前に出てくることはあまりないのかなと予想します。
となりますと、(7)川﨑が前に出た時に(10)福岡の脇にスペースが出来ます。いわゆる「アンカー脇のスペース」です。
岡山としては(8)江坂任らシャドーが下りてこのスペースを使い、CBを引き出すことが出来れば、CFが最終ラインの裏を取れるという場面も出てくるかもしれません。
そういう意味では右のシャドーにこの手の動きを得意とする(19)岩渕弘人を先発起用するのも一手であるとも考えるのです。
以上、簡単ではありましたが、ここまであまり言われていない個人的注目ポイントを中心に開幕京都戦をプレビューしました。
まとめますと、①岡山の自陣左サイドでの攻防が勝敗を分ける、②京都のアンカー脇を突きたいということです。
面白いゲームになると思います。
今回もお読みいただき、ありがとうございました!
※敬称略
【自己紹介】
雉球応援人(きじたまおうえんびと)
J1ファジアーノ岡山、J3ギラヴァンツ北九州レビュアー
レビュー作成が趣味を超えてライフワークになりつつある。
昨シーズンは岡山悲願のJ1初昇格のゲームを記すことが出来た。
今シーズンも初のJ1の舞台となる岡山、念願のJ2復帰へ向けて勝負に撃って出る北九州の戦いぶりを追っていく。
日々勉強、分析、解析、解釈、更に磨いていきたい。
岡山在住の開業社労士。今年も日常に追われる。
鉄道ファンでもあるが、最近は鉄分不足が続く。
