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『なんとなく』受けた裁判所事務官。 裁判所事務官って何をする仕事?受験前の僕に教えたかったこと

皆さん、本当にお疲れさまです。

5月に一次試験が固まっている人も多く、今は毎日しんどい時期だと思います。

朝起きても疲れが取れていない。
机に向かっても、昨日解けなかった問題が頭に残っている。
SNSを開けば、民間就活をしている友達が内定をもらっていたり、楽しそうに飲みに行っていたりする。

その一方で、自分は今日も、勉強・勉強・勉強・・・。

「自分は何をしているんだろう」
「この努力、本当に報われるのかな」
「全部落ちたらどうしよう」

そんなことを考えてしまう日もあると思います。

特に、20代・30代で公務員試験に挑んでいる人の中には、周りと比べて焦っている人もいるはずです。

サークルで遊んでいる友達。
旅行行っている友達。
色々なアルバイトをして、楽しそうにしている友達。
なのに自分は、今日も机に向かって、正解か不正解かも分からない未来に向かって勉強している。

でも、僕は思います。

それでも机に向かっている人は、めちゃくちゃ強いです。

今日は、そんな人に向けて、裁判所事務官という仕事についてお伝えします。

正直に言うと、僕自身、現役で受験していた頃は、裁判所事務官がどんな仕事なのか、そこまで深く分かっていませんでした。

「受かったら凄いらしい」
「法律系の公務員っぽくてかっこいい」
「なんとなく難しそう」

そのくらいの認識でした。

でも、今振り返ると、裁判所事務官は、ただの事務職ではありません。

人の人生の大事な場面を、裏側から支える仕事です。

そして、公務員試験を頑張っている人にとって、知れば知るほどモチベーションが上がる仕事でもあります。


目次



1. 裁判所事務官は「地味」だけど、社会の根っこを支える仕事

裁判所事務官と聞くと、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。

「法廷にいる人?」
「裁判官の補助?」
「窓口で手続きをする人?」
「正直、よく分からない」

たぶん、多くの人がこんな感じだと思います。

僕もそうでした。

公務員試験を受けていると、国家一般職、地方上級、市役所、国税専門官、労働基準監督官など、いろいろな試験種があります。

その中で、裁判所事務官は少し独特です。

なぜなら、働く場所が「裁判所」だからです。

裁判所という場所は、普段の生活ではあまり行く場所ではありません。

でも、そこでは毎日、誰かの人生に関わる問題が扱われています。

お金のトラブル。
家族の問題。
離婚や相続。
犯罪に関する事件。
少年事件。
会社同士の争い。
個人と個人の争い。

裁判所は、社会の中で起きたもめごとを、法に基づいて整理し、解決に向かわせる場所です。

そこには、感情があります。

怒りもある。
悲しみもある。
悔しさもある。
人生をやり直したいという思いもある。
誰かに分かってほしいという叫びもある。

裁判所事務官は、そういう現場を支える仕事です。

派手ではありません。

テレビドラマの主人公のように、法廷で劇的なセリフを言うわけではないかもしれません。

でも、裁判が正しく、早く、適切に進むためには、裁判所事務官の仕事が欠かせません。

公式にも、裁判所では裁判官、裁判所事務官、裁判所書記官、家庭裁判所調査官などが連携し、「適正・迅速な裁判」を実現していると説明されています。裁判所事務官は、裁判部や事務局に配置され、裁判事務や総務・人事・会計など幅広い事務に従事します。

つまり、裁判所事務官は、裁判所という大きな組織を動かすための土台です。

僕は、この「土台」という言葉が好きです。

なぜなら、土台は目立たないからです。

でも、土台が弱い建物は、どれだけ外観が立派でも崩れます。

裁判所事務官も同じです。

目立たない。
けれど、いないと困る。
誰かに拍手される仕事ではないかもしれない。
けれど、誰かの人生を支えている。

そういう仕事です。


2. 裁判所事務官の仕事は大きく分けて2つある

裁判所事務官の仕事は、大きく分けると、裁判部の仕事事務局の仕事があります。

裁判部の仕事

裁判部では、裁判所書記官のもとで、裁判に関する事務を担当します。

たとえば、事件記録に関する事務、書類の確認、当事者とのやり取り、手続が円滑に進むための準備などです。

ここで大事なのは、裁判所の仕事は「ミスが許されにくい」ということです。

もちろん、どんな仕事でもミスはよくありません。

でも、裁判所で扱う書類や手続は、誰かの権利や人生に関わります。

一つの期限。
一つの通知。
一つの記録。
一つの確認。

それが、当事者にとっては大きな意味を持つことがあります。

だからこそ、正確さが求められます。

そして、ただ正確なだけではなく、相手の状況を想像する力も必要です。

裁判所に来る人は、安心して来ている人ばかりではありません。

不安な人もいます。
怒っている人もいます。
何をどうしたらいいか分からず、緊張している人もいます。

そういう人に対して、冷たく事務的に対応するのではなく、制度の範囲内で、丁寧に、誠実に向き合う。

これができる人は強いです。

そして、こういう仕事は、実は「自分に自信がない人」にも向いている部分があります。

なぜなら、自信満々で前に出ることだけが仕事ではないからです。

人の話を聞く。
確認する。
間違えないように準備する。
周りと連携する。
派手な成果よりも、日々の積み重ねを大切にする。

こういう力が活きる仕事だからです。

事務局の仕事

もう一つが、事務局の仕事です。

裁判所の事務局では、総務、人事、会計など、組織を運営するための事務を担当します。

裁判所も一つの組織です。

職員が働くための環境が必要です。
予算の管理も必要です。
人事や研修も必要です。
庁舎の管理や物品の調整も必要です。

裁判という表舞台が円滑に進むためには、裏側で組織を支える人が必要です。

ここでも、裁判所事務官は重要な役割を担います。

「裁判所」と聞くと、どうしても法廷をイメージします。

でも、実際には法廷だけで裁判所は動きません。

人がいて、書類があり、予算があり、設備があり、ルールがあり、調整があります。

そこを支えるのが事務局の仕事です。

僕は、公務員の仕事の魅力は、この「見えないところで社会を支える」ところにあると思っています。

民間企業のように売上や利益で評価される世界とは違い、公務員の仕事は、目立たないけれど、社会の安心を守る仕事が多いです。

裁判所事務官も、まさにその一つです。


3. 裁判所書記官とは何か

裁判所事務官を調べると、必ず出てくる言葉があります。

それが、裁判所書記官です。

裁判所書記官は、裁判手続のプロフェッショナルです。

裁判所書記官には法律上の固有の権限があり、法廷立会いや調書作成、法令・判例の調査、弁護士・検察官・訴訟当事者等との打合せなどを通じて、裁判の円滑な進行を支える役割があります。公式サイトでも、裁判所書記官は「裁判手続のプロフェッショナル」と説明されています。

これ、かなりすごい仕事です。

裁判所書記官は、単なる事務補助ではありません。

裁判の進行を支える専門職です。

裁判官が判断に集中できるように、手続面を整える。
法廷に立ち会う。
調書を作成する。
記録を管理する。
当事者や関係者と連絡調整をする。
裁判が適正に進むように支える。

まさに、裁判の現場を動かす実務の中心にいる存在です。

僕が受験生だった頃、ここまで分かっていませんでした。

「裁判所事務官に受かったら、なんか凄い」
「法律系でかっこいい」
「周りからも評価されそう」

そんな浅い気持ちもありました。

でも、今なら思います。

裁判所事務官、そして裁判所書記官の仕事は、かっこいいから目指す仕事というより、人の人生に関わる重さを引き受ける仕事です。

そして、その重さがあるからこそ、やりがいがあるのだと思います。


4. 裁判所書記官になるには

では、裁判所書記官になるにはどうすればいいのか。

大まかに言えば、まず裁判所職員として採用され、一定期間勤務した後、裁判所職員総合研修所の入所試験に合格し、裁判所書記官養成課程で学ぶ必要があります。

最高裁判所の説明では、裁判所書記官養成課程に入所するには、裁判所の職員として一定期間勤務した後、入所試験に合格する必要があり、養成課程の期間は法学部卒業者等は約1年、それ以外の者は約2年とされています。

ここで大事なのは、裁判所事務官に採用されたら終わりではないということです。

むしろ、そこからまた学び続ける道があります。

働きながら勉強する。
実務を覚えながら、法律も学ぶ。
日々の仕事をこなしながら、自分の専門性を高めていく。

これは簡単ではありません。

でも、だからこそ価値があります。

僕は、受験生の頃、合格することだけをゴールにしていました。

もちろん、まずは合格が大事です。

今、試験前の皆さんにとっては、目の前の一次試験、二次試験、面接がすべてに見えると思います。

でも、合格は人生のゴールではありません。

合格は、次のスタートです。

裁判所事務官という仕事は、採用後も成長していける仕事です。

そして、裁判所書記官という専門性の高い道にもつながっています。

これを知ると、今やっている勉強の意味が少し変わるはずです。

憲法を勉強する。
民法を勉強する。
刑法を勉強する。
文章理解を解く。
論文を書く。
面接で志望動機を考える。

それらは、単なる試験突破のためだけではありません。

将来、誰かの人生を支える現場に立つための準備でもあります。

そう考えると、今日の1時間の勉強にも意味が出てきます。


5. なぜ裁判所事務官は受かったら凄いと言われるのか

僕の周りでも、裁判所事務官は「受かったら凄い」と言われていました。

その理由は、いくつかあると思います。

まず、試験の難易度です。

法律科目の理解も必要ですし、教養試験もあります。
文章力も必要です。
面接でも、なぜ裁判所なのか、なぜ裁判所事務官なのかを問われます。

ただ「安定しているから」だけでは、なかなか説得力が出ません。

次に、職場のイメージです。

裁判所という場所には、独特の重みがあります。

市役所や県庁と比べると、日常生活で直接イメージしにくい分、少し遠い世界に感じる人も多いと思います。

だからこそ、受かった人に対して「すごい」という印象を持つのかもしれません。

でも、僕が一番大きいと思う理由は、裁判所事務官が求められる力のバランスです。

正確さ。
法律への理解。
事務処理能力。
コミュニケーション能力。
冷静さ。
誠実さ。
人の感情に流されすぎない力。
でも、人の痛みに鈍感にならない力。

このバランスが必要です。

ただ勉強ができるだけでも足りない。
ただ人当たりがいいだけでも足りない。
ただ真面目なだけでも足りない。

真面目さの中に、判断力がいる。
冷静さの中に、優しさがいる。
正確さの中に、人間への想像力がいる。

だから、裁判所事務官は深い仕事なのだと思います。


6. 今、勉強がつらい人に伝えたいこと

ここからは、仕事紹介というより、今しんどい受験生に向けて書きます。

今、勉強がつらい人。

焦っている人。

自分だけ取り残されているような気がする人。

模試の点数が伸びなくて、自信をなくしている人。

面接が怖い人。

恋愛もうまくいかず、仕事もうまくいかず、人生全体に自信が持てない人。

大丈夫です。

あなたが今しんどいのは、逃げていない証拠です。

本当にどうでもよかったら、悩みません。

本気だから怖いんです。

落ちたくないから不安なんです。

人生を変えたいから、苦しいんです。

僕自身も、決して器用なタイプではありませんでした。

何でもスマートにこなせる人間ではありません。

周りの人が簡単そうにできることに、時間がかかることもありました。

理解が遅いこともありました。

自信がなくて、周りと比べて落ち込むこともありました。

「自分は人より劣っているんじゃないか」

そう思ったこともあります。

でも、今なら分かります。

劣っていると感じた経験は、武器になります。

なぜなら、劣等感を知っている人は、人の痛みに気づけるからです。

遠回りした人は、遠回りしている人の気持ちが分かります。

不安で眠れなかった人は、不安な人に優しくできます。

何度も落ち込んだ人は、他人の失敗を笑いません。

公務員の仕事、とくに裁判所のような仕事では、そういう人間としての深さが大切になる場面があると思います。

もちろん、試験では点数が必要です。

きれいごとだけでは受かりません。

数的処理もやらないといけない。
法律科目も詰めないといけない。
過去問も回さないといけない。
面接カードも作らないといけない。

でも、点数だけで自分の価値を決めないでください。

あなたが今、泥臭く机に向かっていること。

それ自体に価値があります。


7. 直前期にやるべきこと

直前期は、全部を完璧にしようとしないことが大切です。

完璧主義になると、逆に手が止まります。

「ここもできていない」
「あれも覚えていない」
「この科目も不安」
「去年の過去問もまだ不十分」

そう思い始めると、何から手をつければいいか分からなくなります。

だから、直前期はやることを絞るべきです。

まずは、過去問で何度も出ている基本論点を落とさないこと。

難問を追いかけるより、取れる問題を確実に取る。

次に、間違えた問題を放置しないこと。

新しい問題集を増やすより、これまで間違えた問題をもう一度確認する。

そして、体調を崩さないこと。

直前期は、気合いで睡眠を削りたくなります。

でも、本番で頭が働かなければ意味がありません。

試験は、最後は体力戦でもあります。

特に5月に一次試験がある人は、ここからの数日、数週間でメンタルが揺れます。

「もう無理かも」と思う日もあると思います。

でも、その日も、少しだけやってください。

1問でもいい。
1ページでもいい。
10分でもいい。

ゼロにしない。

これが大事です。

やる気があるから勉強するのではありません。

勉強するから、少しずつやる気が戻ってくるのです。


8. 令和8年度の試験日程について

なお、令和8年度の裁判所職員採用試験について、公式サイトでは、総合職試験・一般職試験の第1次試験日が5月9日(土)とされています。申込受付期間や人物試験の日程なども公表されていますので、受験する方は必ず公式情報で最新の日程を確認してください。

試験日が近づくと、不安になるのは当然です。

でも、試験日が近づいているということは、ここまで逃げずに来たということでもあります。

途中でやめることもできたはずです。

でも、あなたはまだ向き合っている。

それは、普通にすごいことです。


9. 最後に――不器用な人ほど、公務員試験で強くなれる

僕は、公務員試験に向いている人は、最初から何でもできる人だけではないと思っています。

むしろ、不器用な人。

自信がない人。

周りと比べてしまう人。

恋愛も仕事も人生も、どこかうまくいっていないと感じている人。

そういう人ほど、公務員試験を通じて強くなれると思っています。

なぜなら、公務員試験は、天才だけの勝負ではないからです。

毎日少しずつ積み上げる人が強い。

派手な才能より、続ける力が大事です。

誰にも見られていないところで、今日も机に向かう。

眠いのに、もう1問だけ解く。

不安なのに、面接カードを直す。

落ち込んでも、翌日また過去問を開く。

そういう人が、最後に強くなります。

裁判所事務官という仕事も、きっと同じです。

派手なパフォーマンスではなく、正確に、誠実に、目の前の仕事を積み重ねる。

その積み重ねが、誰かの人生を支える。

だから今、あなたがやっている泥臭い努力は、無駄ではありません。

今日の勉強は、ただの点数稼ぎではありません。

未来の自分を作っています。

そして、いつか裁判所で働くことになったとき、今の苦しさが、きっとあなたの人間味になります。

「あのとき、自分も不安だった」
「あのとき、自分も逃げたかった」
「でも、踏ん張った」

そう思える経験は、強いです。

最後に、これだけは伝えたいです。

あなたは、今の時点で何者かになれていなくても大丈夫です。

華やかな実績がなくてもいい。
恋愛がうまくいっていなくてもいい。
周りより遅れている気がしてもいい。
自信がなくてもいい。

それでも、今日、机に向かう人は強いです。

裁判所事務官を目指す人。
公務員試験を目指す人。
人生を変えたいと思っている人。

あと少しです。

悔いのないように、最後までいきましょう。

泥臭くていいです。

かっこ悪くていいです。

周りより遅くてもいいです。

それでも、積み上げた人間は、最後にちゃんと強くなります。

あなたの努力が、未来のどこかで報われることを、心から願っています。


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