Photo by
ainokiseki
#毎週ショートショートお題「七夕の歩幅」
僕は、七夕に
「ろうそく貰い」の風習がある町に住んでいる
子ども達が
毎年、一軒一軒まわり
軒先で
歌う
すると
お菓子がもらえるのだ
昔は
ろうそくだったが
今は、お菓子になった
小6の七夕
母に呼ばれた
そこには
向かいのおばさんと
浴衣姿の小さな女の子が立っていた
「ありがとう
一緒に周ってもらえるなら助かるわ」
え?
「僕、約束が」と言おうとしたら
母が
「大丈夫ですよ。一回りしたら、うちで預かりますね」と。
そして
母は、僕に言った
「お孫さん
ママが、熱出して
預かったけど
足を痛めて
七夕に連れて行けないんだって
1周で良いから、周ってあげてね」
僕は、何も言えなくなった
七夕、楽しみだよ、な
「行こう」と声をかけて
女の子に手を出した
僕がゆっくり歩くと
「お兄ちゃん、
もっと速く歩けるよ私
赤ちゃんじゃないもん」
と彼女が言った
小さな歩幅の彼女が
凛々しくみえた
「子ども達いっぱい来るかな?」
あれから15年
小さかった、あの子は
隣で笑っている。
終
※今回のお題、歌の様にさらさら、とはいかなかったです〜>.<
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