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2000年6月20日(火)

【ホテルキャッスル:本田ほんだ ひとし菅野すがの 芳恵よしえ

「誰がチョコボール向井やねん!」
「えー、ここカットせんのかい」
 スクリーンに映し出された自分の姿を見つめながら富田とみた つよしは落胆の声を漏らした。ここは『熊本ホテルキャッスル』。現在ここの披露宴会場で本田 仁と菅野 芳江による結婚披露宴が執り行われている。2人とも元冒険者ということもあり、たくさんの冒険者達が参加しており、それに中学、高校、大学時の同級生や、親族を含めてたくさんの人達が集まってきている。また、菅野は先日まで人気タレントとしてテレビ等で活躍していたこともあり、テレビ局や報道各社の記者なども大きなカメラを携えてやってきているようで、かなり大掛かりな披露宴となっているのである。それもあり、盛大ではあるが粛々と式典が進んでいき、途中のお色直しにて第1部が終わるまでは教科書に書いたような真面目な披露宴が行われていたのである。そしてお色直し後の第2部はスピーチや出し物が行われる予定なのであるが、その最初の演目として、本田が菅野にプロポーズをした時のビデオが大画面スクリーンに放映されたのである。
「俺もいらなかったと思いますけど、まあ富田さんらしくで良いんじゃないですか」
「俺らしいってどういうことやねん」
 先程の映像について隣に座っている大塚おおつか ひとしが発した言葉を聞いて富田が突っ込みを入れる。本田がプロポーズした後は、某有名ロボットアニメの最終回を模した演出で大勢の知人にて祝福を行う。それに対して本田は笑顔でありがとうと述べたので本来はそこで終わりで良いはずである。その後の少しグダった部分を使う必要はなく、ましては先程のセリフを大画面で流す必要性は全くないのである。先程スクリーンに映し出された富田が発した言葉に、来宴者たちはざわつきと冷笑を起こしている。ただ、映像が流れてしまったものは仕方がないので、気持ちを切り替えることにした。
「では次に新婦の芳恵さんの友人達のスピーチです」
 司会のこの挨拶の後で、友人であり元町田ファンクラブのメンバーだった姫村ひめむら ありさ、後藤ごとう 瑠衣るい山之内やまのうち めぐみ田宮たみや 菜々なながステージに上がる。そして祝福のスピーチを述べるのだが、この4人は本田とも高校が一緒なので、途中高校時代の本田の話も挟みながら和やかで楽しいスピーチを繰り広げたのである。
「ありがとうございました。次は新郎の仁さんの友人、先輩、後輩代表のスピーチです」
 これを聞いた原田はらだ 公司こうじと大塚、そして中尾なかお 智史さとしは気合を入れた表情を浮かべてステージに移動し、大塚、中尾、原田の順番でスピーチを行うと、会場は大爆笑に包まれたのであった。

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