「病院事務のAI副業」 - AIに正しく伝わる聞き方【実録vol.8】
vol.7で、こういうことがわかった。
AIの答えを決めるのは「質問・前提・条件」の3つだ。
ではそれを知った上で、実際にどう聞けばいいのか。
今日はそれを書く。
vol.7の振り返り
AIは「正しい答え」を探しているのではない。「もっともらしい答え」を生成している。
だから質問が変われば答えが変わる。前提が変われば答えが変わる。条件が変われば答えが変わる。
この仕組みを知った上で、「では具体的にどう聞けばいいのか」を考えた。
悪い聞き方3つ
① 曖昧な質問
→「マニュアルを作って」
この聞き方では、AIは一般的なマニュアルを生成する。何のための、誰が使う、どんな場面の、という情報がないから、当たり障りのない内容になる。
質問が曖昧だと、答えも曖昧になる。
② 前提を伝えない
→「もっと詳しく書いて」
何が足りないのか、どこが違うのか、という前提をAIに伝えていない。AIは「詳しく」という指示を受けて、自分の判断で加筆する。でもその加筆が求めていた方向と違うことが多い。
前提がなければ、AIは自分の判断で動く。
③ 条件がない
→「わかりやすくして」
「わかりやすい」の基準は人によって違う。読む人が誰か、どんな場面で使うか、どんな形式がいいか。条件がなければAIは自分の解釈で動く。
条件がなければ、求めている答えとズレる。
良い聞き方3つ
① 具体的な状況を伝える
「マニュアルを作って」ではなく
→「200床以上の病院で、電子カルテ障害が起きたときに、医事スタッフが一人でも対応できる手順書を作って」と聞く。
状況が具体的になるほど、答えが使えるものになる。
② 自分の目的を先に言う
「レセプト業務の説明を書いて」ではなく
→「医療事務未経験の新人スタッフに、レセプト業務の全体像を3分で理解させるための説明を書いて」と聞く。
目的が明確になると、AIはその目的に向かって答えを組み立てる。
③ 条件・制約を添える
「手順書を作って」ではなく
→「A4・2枚以内・箇条書き・Word形式で、現場スタッフがひと目で動けるレベルの手順書を作って」と聞く。
条件を与えると、AIはその枠の中で最善の答えを出そうとする。
実際に使ってみた:NG / OK 比較3セット
【比較①】曖昧な質問 vs 具体的な状況
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NG:
「医事システムのマニュアルを作って」
→ 出てきたもの:
障害レベルが「高・中・低」のふわっとした分類
連絡先が「ベンダーに連絡する」で終わり
紙運用への切り替え手順がない
レセコン・電子カルテ連携の話が一切出てこない
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OK:
「200床以上の病院で使う医事システム障害対応マニュアルを、現場の医事スタッフ向けに作ってください。
・障害レベルをLv.1〜3で定義する
・STEP別の対応フローを表形式で入れる
・紙運用への切り替え手順を含める
・A4・3枚以内・Word形式で納品」
Lv.1〜3の分類も、紙運用への切り替え手順も、現場で実際に経験したからこそ出てきた条件だった。知識として知っていたのではない。システムダウンの経験で必要だと体が覚えていた。
→ 出てきたもの:
障害レベルの分類表(Lv.1〜3)
STEP別の対応フロー表
紙運用への切り替え手順
緊急連絡先一覧
復旧後チェックリスト
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同じAIに聞いている。変わったのは聞き方だけだ。
【比較②】目的を伝えない vs 目的を先に言う
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NG:
「レセプト業務の説明を書いて」
→ 出てきたもの:
レセプトの定義から始まる教科書的な説明
読み終えても「で、何をすればいいのか」がわからない内容
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OK:
「医療事務未経験の新人スタッフが、レセプト業務の全体像を3分で理解できる説明を書いて。
難しい用語は使わず、最初にやることから順番に書いてください」
『3分で理解させる』という条件は、新人が入るたびに同じ説明を繰り返してきた経験から来ていた。何分あれば全体像が掴めるか、肌でわかっていた。
→ 出てきたもの:
「まず何をするか」から始まる実務ベースの説明
新人が読んだ瞬間に動けるレベルの内容
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目的が明確になると、AIはその目的に向かって答えを組み立てる。
【比較③】条件がない vs 条件を添える
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NG:
「もっとわかりやすくして」
→ 出てきたもの:
AIが「わかりやすい」と判断した方向に勝手に加筆
求めていた修正とは違う方向に変わっていた
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OK:
「箇条書きで5項目以内にまとめて。
専門用語は全部平易な言葉に置き換えて。
各項目は2行以内で収めてください」
『専門用語は全部平易な言葉に』という条件は、患者への説明で何度も痛い目を見てきたからだった。専門用語を使うと、相手はわかったふりをする。
→ 出てきたもの:
条件通りにコンパクトにまとまった内容
修正のやり直しが不要だった
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条件を与えると、AIはその枠の中で最善の答えを出そうとする。
今日の学び
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悪い聞き方:
曖昧な質問 → 答えが曖昧
前提を伝えない → 答えがズレる
条件がない → AIが自由に解釈する
良い聞き方:
具体的な状況 → 答えが具体的になる
目的を先に言う → 答えが目的に向かう
条件を添える → 答えの質が上がる
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AIが賢いかどうかの話ではない。
自分がどう伝えるかで、答えは全然変わる。
次回予告
この聞き方には「型」がある。
毎回ゼロから考えなくても、型を知っていれば使えるようになる。
vol.9では、その型を3つ紹介する。
正直な現在地
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収益:ほぼゼロ
クラウドワークス:登録完了・案件待ち
ココナラ:出品ページ公開完了
X発信:フォロワー少しずつ増加中
AIとの関係:聞き方が変わってきた
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まだ稼げていない。
でも聞き方が変わると、AIから引き出せる答えの質が変わる。それは実感している。
結果はまだこれからだ。
*「AIで副業」を考えてる人、一緒に試行錯誤しましょう。感想・質問はXのDMへ。*
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