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#163仕事を「持つ」とは、自分の声を入れること



担当しているだけでは、まだ「持っている」とは限らない


最近、自分の中で「仕事を持つ」とはどういうことなのかを考えている。

仕事には、表面的には「担当」がある。

この商品を担当している。
この企画を担当している。
この数字を改善する責任がある。

でも、担当しているからといって、その仕事を本当の意味で「持っている」とは限らないのではないかと思った。

もちろん、責任は大切だ。

責任とはある意味、
「問題を解決するために、最後までやり切ること」だと思う。

課題を放置しない。
数字から逃げない。
必要なアクションを考える。
決めたことをやり切る。

これは仕事をする上で、欠かせない。

ただ、責任を果たすことだけでは、仕事はどこか義務のままになりやすい。

「やらなければいけない」
「改善しなければいけない」
「結果を出さなければいけない」

そう考えている時、たしかに仕事には向き合っている。
でも、そこにはまだ自分の声が入っていない気がする。

自分の声は、理想と対象が見えた時に入る


自分の声が入るのは、問題だけを見ている時ではない。

その問題を解決した先に、どんな理想を叶えたいのか。
誰の力になりたいのか。
その人たちは、今どんなことに困っているのか。
その困りごとに対して、自分には何ができるのか。

そう考え始めた時に、仕事が少しずつ自分のものになっていく感覚がある。

仕事の先には、お客様がいる。
同時に、一緒に働く仲間もいる。

お客様にもっと安心してもらいたい。
少しでも前向きな時間を届けたい。
一緒に働く仲間が、もっと自信を持って動けるようにしたい。
チームとして「これならいける」と思える状態を作りたい。

そういう理想や対象が見えてきた時、仕事はただのタスクではなくなる。

一人で背負うことが、仕事を持つことではない


もう一つ大事だと思うのは、仕事を持つことは、全部を一人で背負うことではないということ。

むしろ、自分一人では達成できないからこそ、いろんな人の力を借りる。

相談する。
一緒に考える。
得意な人に頼る。
相手の視点を借りながら、少しずつ形にしていく。

そのプロセスには、結果だけでは得られない楽しさがある。

目標に向かって、
誰かの困りごとを想像して、
自分なりの仮説を出して、
仲間と一緒に試して、
少しずつ前に進めていく。

その中で育つのは、単なる達成感だけではない。

「自分ならできるかもしれない」
「仲間となら、もっと遠くまで行けるかもしれない」

そういう感覚に近い。

責任だけではなく、声を入れていく

だから、仕事を持つとは、責任を背負うことだけではない。

責任は必要。
でも、責任だけでは少し足りない。

そこに、自分の声を入れること。
誰の力になりたいのかを考えること。
どんな理想を叶えたいのかを描くこと。
一人で抱え込まず、仲間と一緒に形にしていくこと。

それがある時、仕事は「やらなければいけないもの」から、
少しずつ「自分が引き受けたいもの」に変わっていくのだと思う。

まだ自分も、すべての仕事をそうやって持てているわけではない。

義務感で動く日もある。
目の前のタスクに追われる日もある。
自分の声が分からなくなる時もある。

でも、だからこそ問い続けたい。

この仕事を通じて、自分は誰の力になりたいのか。
この問題を解決した先に、どんな景色を見たいのか。
自分はここに、どんな声を入れたいのか。

仕事を持つとは、
ただ担当になることではなく、
自分の声を入れて、その仕事を引き受けていくことなのだと思う。

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