生成AIスクールに補助金・助成金・給付金は使える?対象者と使えない人を実体験から解説
僕は飲食店を経営しながら、売上データの整理、広告分析、文章作成、業務改善などに生成AIを活用しています。
今では、生成AIは単なる便利なツールではありません。日々の仕事を効率化するために欠かせない道具です。
そんな中で生成AIスクールを探し始めたとき、最初に気になったのが受講料でした。
「生成AIスクールの補助金や給付金を使えば、安く学べるのでは?」
僕自身、最初はこう考えていました。
実際、生成AIスクールの公式サイトや比較記事では、次のような表現をよく見かけます。
補助金対応コース
最大70%還元
教育訓練給付金の対象講座
リスキリング支援制度を利用可能
ただし、ここには注意点があります。
生成AIスクールで利用できる補助金・助成金・給付金が用意されていることと、自分が対象になることは別の話です。
2026年6月時点では、企業が従業員の研修に活用する「人材開発支援助成金」、一定の条件を満たした個人が指定講座を受講する際に使える「教育訓練給付金」、転職支援と一体になった「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」などがあります。
制度によって、対象者、申請主体、対象講座、支給条件は異なります。
会社員でも必ず利用できるわけではありません。
経営者、役員、個人事業主、フリーランスは、雇用保険や雇用契約を前提とする代表的な制度では対象外になりやすいのが実情です。
僕自身も経営者のため、補助金ありきで生成AIスクールを選んでいたら、判断を誤っていたと思います。
この記事では、生成AIスクールの補助金・給付金は誰が使えるのかを、公的情報と実体験をもとに整理します。
◾️生成AIスクールに補助金や給付金は使えるのか?結論まとめ
生成AIスクールの補助金・助成金・給付金は、誰でも利用できる制度ではありません。
✔ 補助金・給付金は誰でも利用できるわけではない
✔ 経営者・役員・フリーランスは対象外になりやすい
✔ 会社員でも雇用保険や講座など一定の条件がある
✔ スクール選びは補助金より「仕事に活かせるか」を優先することが重要
この記事では、制度ごとの違いや対象者を整理し、「自分が使える制度なのか」をわかりやすく解説します。
この記事で分かること
生成AIスクールで利用できる補助金・助成金・給付金の違い
人材開発支援助成金と教育訓練給付金の違い
経営者・会社員・フリーランスそれぞれの対象条件
補助金を基準にスクールを選ぶリスク
補助金対象として紹介される生成AIスクールの特徴

なぜ生成AIスクールの補助金・給付金を気にする人が多いのか

生成AIスクールを検討するとき、多くの人が最初に気になるのは受講料ではないでしょうか。
今でこそ僕は「生成AIスクールは、学ぶ目的から選ぶべき」と考えています。しかし、僕自身も最初は補助金ありきで比較していました。
生成AIスクールは、内容によっては数十万円以上の自己投資になります。
そのため、次のように考えるのは自然なことです。
補助金が使えるなら受講料を抑えたい
給付金の対象なら前向きに検討したい
利用できる制度があるなら活用したい
生成AIスクールの「補助金対応」という言葉だけで判断しない
生成AIスクールの補助金や給付金を調べると、公式サイトや比較記事で次のような表現をよく見かけます。
補助金対応コース
最大70%還元
教育訓練給付金の対象講座
リスキリング支援制度を利用可能
こうした案内を見ると、「自分も安く受講できるのでは?」と期待してしまいます。
ただし、制度が用意されていることと、自分が利用できることは別の話です。
問題は生成AIスクールに「補助金があるか」ではなく「誰が使えるか」
生成AIスクールで活用される制度には、企業が従業員研修に利用する助成金だけでなく、一定の条件を満たした個人が指定講座を受講する際に使える給付金もあります。
制度によって、対象者、対象講座、申請方法、支給条件は異なります。
だからこそ、スクール選びでは補助金ありきで考えないことが重要です。
まずは学ぶ目的と内容を整理し、そのあとに利用できる補助金・給付金があるかを確認する。
この順番を守ることが、生成AIスクール選びで失敗しないためのポイントです。
先に押さえておきたい補助金・助成金・給付金の違い

生成AIスクールで使われる補助金は、国の人材育成や生産性向上といった政策目的を達成するための制度。一方で給付金は雇用対策や生活支援を目的とした制度で、一定条件を満たせば直接支給される性質のもの。
生成AIスクールで使われる補助金は、国の人材育成や生産性向上といった政策目的を達成するための制度。
事業実施を前提に費用の一部を後から補填する仕組みです。
申請には要件確認や審査があり、誰でも自動的にもらえるものではありません。一方、給付金は雇用対策や生活支援を目的とした制度で、一定条件を満たせば直接支給される性質を持ちます。生成AIスクールを検討する際は、「給付」「補助」という言葉だけで判断せず、制度の目的・支給条件・支給タイミングを必ず公式情報で確認することが重要です。
出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
生成AIスクールで使われる助成金・給付金の正体

生成AIスクールで「補助金が使える」、「給付金対応」と言われる場合、多くは厚生労働省が管轄する制度を指しています。
結論から言うと、生成AIスクールで使われる代表的な補助金は、人材開発支援助成金です。
人材開発支援助成金とは(厚生労働省)

人材開発支援助成金は、企業が従業員に対して行う職業訓練や研修を支援するための制度です。
厚生労働省の公式ページでも、制度の目的は次のように説明されています。
事業主が雇用する労働者に対して、職務に関連した専門的な知識及び技能を習得させるための職業訓練等を計画的に実施した場合に助成する制度
支給対象になるのは「事業主」と「従業員」

ここで重要なのは、誰が対象になるかです。
人材開発支援助成金の支給要件を見ると、次の点が明確に定められています。
・申請主体は 事業主
・対象となるのは 雇用保険の被保険者である労働者
・事業主自身(経営者本人)の自己研修は対象外
これは、厚生労働省が公開している支給要件の公式PDFにも明記されています。
経営者・個人が対象外になりやすい理由
この制度の前提は、「雇用関係」です。
つまり、
・会社があり
・従業員がいて
・その従業員に対して研修を行う
という構造がないと、制度自体が成立しません。
そのため、
・経営者本人が学ぶケース
・個人事業主やフリーランスが単独で受講するケース
・副業や自己学習目的の受講
こうした場合は、原則として補助金の対象外になります。
この点は、雇用保険制度の公式説明からも確認できます。
◾️ここで愚痴を一言「言わせてください」…笑
いやあ、それにしても国は経営者には厳しいですね…笑
従業員の雇用を守る責務を果たすために、経営者自身の成長は当然必要。
そんな成長意欲のある経営者にとってもっと生きやすい環境を作って欲しいです。
教育訓練給付金とは?|個人が利用できる代表的な制度
補助金について調べていると、「教育訓練給付金」という制度を目にすることも多いでしょう。
教育訓練給付金は、人材開発支援助成金とは異なり、一定の条件を満たした個人が利用できる制度です。
生成AIスクールの中には、この制度の対象講座として紹介されているものもあります。
ただし、すべてのスクールや受講者が対象になるわけではありません。
ここでは、教育訓練給付金の概要と、対象になる人・ならない人を整理します。
一般教育訓練給付金とは
一般教育訓練給付金は、厚生労働省が指定する講座を受講した人に対して、受講費用の一部を支給する制度です。
対象講座を修了し、一定の雇用保険加入期間などの条件を満たしている場合、受講料の一部が支給されます。
生成AIスクールでも、一部の講座が対象として指定されているケースがあります。
ただし、「生成AIスクールだから利用できる」のではなく、指定講座であることが前提になります。
専門実践教育訓練給付金とは
専門実践教育訓練給付金は、より専門性の高い資格取得や高度な職業能力の習得を支援する制度です。
一般教育訓練給付金より支給率が高く、条件を満たした場合は受講料の50〜80%が支給対象となるケースがあります。
生成AIスクールでは、
・キカガク
・Aidemy
・スキルアップAI
など、一部の長期講座が対象として紹介されることがあります。
ただし、支給には修了や申請など複数の条件があるため、受講前に最新の制度内容を確認することが大切です。
教育訓練給付金の対象になる人
教育訓練給付金は、次のような人が対象になる可能性があります。
・雇用保険の被保険者である
・一定期間以上、雇用保険へ加入している
・厚生労働省指定講座を受講する
・制度ごとの申請要件を満たしている
会社員であっても、雇用保険加入期間や受講講座によっては対象外になる場合があります。
教育訓練給付金の対象外になりやすい人
一方で、次のような人は制度を利用できないケースが多くあります。
・雇用保険に加入していない人
・個人事業主
・フリーランス
・会社経営者
・指定講座以外を受講する人
僕自身も経営者のため、この制度の対象にはなりませんでした。
補助金・給付金を前提にスクールを探すよりも、「仕事で活用できる内容かどうか」を重視して選ぶほうが結果的に満足度は高いと感じています。
人材開発支援助成金との違い
混同しやすい制度なので、違いを整理すると以下の図のようになります。

どちらも生成AIスクールで紹介されることがありますが、制度の対象や申請方法は大きく異なります。
そのため、「補助金対応」「給付金対応」という表現だけで判断するのではなく、自分が制度の対象になるかどうかを事前に確認することが大切です。
なぜ生成AIスクール公式サイトでは、補助金について分かりづらいのか
ここまで読むと、「なぜ最初に気づきにくいのか?」と感じる人もいると思います。
理由はシンプルで、補助金の申請主体はスクールではないからです。
・補助金を申請するのは事業主
・スクールは「研修を提供する側」
・スクール自体が支給・不支給を判断できるわけではない
そのため、多くのスクール公式サイトでは、
「補助金対応コースあり」
「条件を満たせば利用可能」
といった、抽象的な表現にとどまることが多くなります。
ここで条件を深く確認せずに「自分も使えるはず」と思い込んでしまうと、判断を誤りやすくなります。
生成AIスクールで補助金が「使える人」

ここまで整理した内容を踏まえると、生成AIスクールで補助金を使える人には、はっきりした共通点があります。
ポイントは、「個人が学ぶ」ではなく「会社が人を育てる」という前提です。
会社員(雇用保険に加入している)
もっとも補助金の対象になりやすいのは、雇用保険に加入している会社員です。
・雇用関係がある
・会社が研修として受講させる
・業務に関連したスキル習得である
この条件がそろえば、人材開発支援助成金の対象になる可能性があります。
これは、厚生労働省が示している「支給対象となる労働者=雇用保険の被保険者」という定義に沿ったものです。
企業の人事・研修担当者
もう一つ、補助金を使いやすい立場があります。
それが、企業の人事・研修担当者です。
・社内で生成AI活用を進めたい
・複数人にまとめて研修を受けさせたい
・DX・業務効率化の一環として導入したい
こうしたケースでは、補助金はコストを抑えるための現実的な選択肢になります。
ただし重要なのは、補助金ありきで研修内容を決めないこと。
制度に合わせて無理に選ぶと、実務で使えない研修になりやすい点は注意が必要です。
法人向け生成AI研修を導入する企業
人材開発支援助成金は、個人が自己学習のために利用する制度ではなく、企業が従業員に対して職業訓練を実施する場合に活用される制度です。
そのため、
社内DXを推進したい
AI活用を全社へ展開したい
業務改善まで伴走してほしい
という企業では、助成金対象となる法人向け研修を選ぶことで、研修費用を抑えながら導入できる可能性があります。
例えばデジハクAI研修では、人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)を活用した法人研修を提供しており、助成金申請のサポートまで含めて案内されています。
デジハクAI研修の料金や助成金、具体的なカリキュラム、他社の法人向けAI研修との違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。社内の生成AI活用や業務効率化を目的に、法人研修の導入を検討している方は参考にしてください。
▶︎デジハクAI研修とは?料金・助成金・カリキュラム・他社との違いを法人向けに解説
生成AIスクールで補助金が「使えない人」

一方で、生成AIスクールを検討している人の中には、制度上ほぼ対象にならない立場の人も多くいます。
ここを曖昧にしたまま話を進めると、一番トラブルになりやすそうですね。
経営者・役員本人が学びたい場合
まず、経営者や役員本人が受講するケース。
これは人材開発支援助成金の前提である「雇用する労働者への研修」から外れるため、原則として対象外になります。
僕自身も、ここに該当しました。
・会社はある
・でも学ぶのは自分
・従業員研修ではない
この時点で、補助金を前提に考えるのは現実的ではありません。
◾️ちょっと一言。
会社経営者はなんでも知ってそうに見られがちですが、そういうわけでもありません。
当然人間なので、得意、不得意あり、自分の弱い部分は誰か(次従業員や外部の人材)が補ってくれています。
ただ、うちみたいな中小企業(従業員が10人前後)だと、専門家がいるわけでもなく、ほとんどのことを自分でこなさないといけないので、同じように知らない人は多くいそうですね。(すいません、自分の無知さをちょっと擁護させてください!笑)

個人事業主・フリーランス
次に多いのが、個人事業主やフリーランスのケースです。
・雇用関係がない
・雇用保険の被保険者ではない
・申請主体となる事業主が存在しない
この条件では、人材開発支援助成金の対象になりません。
これは、雇用保険制度そのものが「雇用されている労働者」を前提としているためです。
副業・自己学習目的で学びたい人
・副業で生成AIを使いたい
・将来のためにスキルを身につけたい
・自己投資として学びたい
こうした目的自体は、とても健全です。
ただし、補助金制度とは完全に別の文脈であることは理解しておく必要があります。
補助金は、「個人の成長」を支援する制度ではなく、企業活動を支援する制度だからです。
なぜ「補助金」を軸に生成AIスクールを選ぶと失敗しやすいのか

生成AIスクールの補助金や給付金は、受講料を抑えるうえで有効な制度です。
ただし、補助金をスクール選びの最初の判断基準にすると、目的と学習内容がズレやすくなります。
理由①|補助金は「前提」ではなく「結果」
本来は、次の順番で考えることが大切です。
何を学びたいのか
仕事で何を改善したいのか
学習内容が目的に合っているか
利用できる補助金・給付金があるか
ところが、最初に「最大何%戻るのか」「実質負担はいくらか」を優先すると、内容よりも制度でスクールを選んでしまいます。
その結果、受講したものの仕事で活用できないという状態になりかねません。
理由②|制度に合わせると学びの目的がズレる
生成AIスクールの補助金・給付金には、対象講座、受講形式、申請条件などがあります。
一方で、実務で重要なのは次のような視点です。
どの業務を効率化したいのか
どの生成AIツールを使いたいのか
自分のレベルに合っているか
制度を優先すると、「今の仕事に必要な学び」ではなく、「制度の対象になる学び」を選んでしまう可能性があります。
理由③|支給条件を満たせるとは限らない
補助金や給付金は、制度によって対象者、申請方法、支給時期が異なります。
受講後や修了後に支給される制度もあり、条件を満たさなければ想定した金額を受け取れない場合があります。
僕自身も最初は補助金ありきで比較していました。
しかし、最終的には判断軸を切り替えました。
「補助金が使えるか」ではなく、「学んだ内容をすぐ仕事で使えるか」。
この視点で選ぶと、生成AIスクール選びで失敗するリスクを減らせます。
国や自治体が実施する「リスキリング系補助金」について

生成AIスクールに関連して、国や自治体が実施する「リスキリング支援」「DX人材育成補助金」といった制度が話題になることもあります。
ただし、これらは多くの場合、
・年度限定・予算上限あり
・地域や対象者が限定される
・募集期間が短い
・常設制度ではない
といった特徴があります。
そのため、「いつでも使える補助金」ではありません。
生成AIスクール選びをこうした制度を前提に考えてしまうと、
・タイミングが合わない
・対象地域に該当しない
・募集がすでに終了している
といった理由で、判断が崩れる可能性があります。
存在は確かにありますが、これを前提にスクールを選ぶのは現実的ではないという位置づけで考えるのが安全です。
それでも生成AIスクールで補助金を使う価値がある人・ない人

ここまで読んで、「じゃあ結局、補助金はどう考えればいいの?」と思っている人も多いはずです。
結論から言うと、補助金が向いている人と、あまり気にしないほうがいい人は、はっきり分かれます。
補助金を使う価値がある人
次の条件に当てはまる人は、補助金を前提に生成AIスクールを検討する意味があります。
会社員として雇用されている
企業側が研修として導入する意思がある
生成AIを業務全体で活用する予定がある
研修内容と実務が明確につながっている
この場合、補助金はコストを下げるための現実的な手段になります。特に、
社内DX
業務効率化
AI活用の標準化
といった文脈では、制度とうまく噛み合うケースも少なくありません。
ただし、それでも大事なのは、「制度に合うか」より「仕事に合うか」です。
補助金を気にしすぎないほうがいい人
一方で、次のような人は、補助金を軸に考えすぎないほうが安全です。
経営者・個人事業主
フリーランス
副業・自己投資目的
少人数で実務を回している
この場合、補助金を追いかけることで、
学ぶタイミングが遅れる
必要以上に制度を調べる
本質でない条件に振り回される
といった状態になりやすい。「補助金が使えない=学ばない理由」にはなりません。
よくある質問|生成AIスクールと補助金・給付金

Q. 生成AIスクールで給付金は使えますか?
A. 一部のスクール・講座では、雇用保険に加入している在職者であれば
教育訓練給付金(一般/専門実践)が使える可能性があります。
ただし、すべての生成AIスクールが対象ではありません。
Q. 生成AIスクールで補助金と給付金の違いは何ですか?
A. 補助金は「企業が従業員に受けさせる研修」が前提で、
給付金は「個人が条件を満たして受講した場合」に支給されます。
対象者・申請主体・支給タイミングが異なります。
Q. 生成AIスクールでフリーランスや経営者でも給付金は使えますか?
A. 原則として使えません。
教育訓練給付金・補助金はいずれも
雇用保険の被保険者を前提としています。
Q. 「補助金対応」と書いてある生成AIスクールは誰でも使えますか?
A. いいえ。
補助金が使えるかどうかはスクールではなく
受講者の立場・条件で決まります。
Q.生成AIスクールで利用できる助成金はありますか?
A.企業が雇用保険に加入している従業員へ業務に関連する研修を受けさせる場合、人材開発支援助成金を利用できる可能性があります。ただし、経営者本人や個人事業主の自己学習は原則として対象外です。
補助金・助成金・給付金の対象として紹介される生成AIスクール・法人研修

生成AIスクールで利用できる制度は、個人向けの教育訓練給付金やリスキリング支援制度だけではありません。企業が従業員研修として導入する場合は、人材開発支援助成金を活用できる法人向けAI研修もあります。
ここでは、補助金・給付金の対象として紹介されている生成AIスクールと法人研修を、学習目的や利用者の立場ごとに整理します。
生成AIエンジニア向けのおすすめスクール
・SAMURAI ENGINEER
・スキルアップAI
Dify・生成AIアプリ開発向けのおすすめスクール
・キカガク
・Aidemy
生成AIを仕事で活用したい人向けのおすすめスクール
・シゴトAI
法人向けAI研修・人材開発支援助成金を活用したい企業向け
・デジハクAI研修
補助金対象の生成AIスクールを選ぶときのポイント
補助金対象だからという理由だけでスクールを選ぶのはおすすめできません。
チェックしたいポイントは次の4つです。
✔ 本当に対象講座なのか
✔ 自分が制度の対象者なのか
✔ 学びたい内容と一致しているか
✔ 補助金がなくても受講したい内容か
僕自身も最終的には、補助金ではなく「仕事で使えるか」を基準にスクールを選びました。
生成AIエンジニア向けのおすすめスクール

PythonやAPIを使って、生成AIアプリやシステムそのものを開発する立場です。
RAG構成やLangChain、LLM設計などを扱い、エンジニア転職や、高度なAI開発スキルを身につけたい人に向いています。
SAMURAI ENGINEER|生成AIコース

概要
Pythonを用いた生成AIアプリ開発を中心に、API活用、LangChain、RAG構成など、実務レベルの開発スキルを学ぶマンツーマン型スクールです。未経験者でも、アプリ開発の一連の流れを段階的に習得できる設計になっています。
想定レイヤー
作る側(生成AIエンジニア)
主な学習内容
Pythonによる生成AIアプリ開発
OpenAI APIなどの外部API活用
LangChainを用いた処理設計
RAG(検索拡張生成)の基本構成
受講期間(目安)
4週間/8週間/16週間/24週間
受講料金(税込)
4週:198,000円
8週:298,000円
16週:498,000円
24週:638,000円
※入学金99,000円込み
利用できる可能性のある制度
経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」受講料(税抜)の50%が修了後に支給。
さらに、転職後1年間の継続雇用が確認できた場合、追加で20%が支給され、最大70%還元となる可能性があります。
制度利用の前提条件
雇用保険に加入している在職者
雇用主の変更を伴う転職を目指していること
※正社員・契約社員・パートは対象になる可能性がありますが、経営者・個人事業主は対象外です。
向いている人
生成AIアプリやAIエージェントを自分で開発したい人
エンジニア転職や技術系副業を視野に入れている人
マンツーマンで自分のペースで学びたい人
注意点
現職にとどまる予定の人は、補助金の追加支給(+20%)の対象になりません
雇用保険未加入のフリーランス・経営者は制度対象外です
補助金は後払いであり、転職実績がない場合は満額支給されない点に注意が必要です
スキルアップAI|Python未経験からはじめる プロンプトエンジニアコース

概要
生成AI・プロンプトエンジニアリングを軸に、LLMの仕組み、機械学習・深層学習、Pythonによる開発までを体系的に学ぶ長期講座です。複数のオープン講座を組み合わせた構成で、未経験からでも段階的に専門知識を積み上げられる設計になっています。
想定レイヤー
作る側(生成AIエンジニア/プロンプトエンジニア)
主な学習内容
プロンプトエンジニアリングの基礎と応用
大規模言語モデル(LLM)の仕組み理解
機械学習・深層学習の基礎知識
Pythonによる開発・実装
複数講座(Python入門、対話型生成AI、LLM利活用講座など)の統合学習
学習期間(目安)
約18か月
受講料金(税込)
638,000円
※専門実践教育訓練給付金などを利用した場合、
支給条件に応じて実質127,600円〜446,600円になる可能性があります。
利用できる可能性のある制度
経済産業省
第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)厚生労働省
専門実践教育訓練給付制度
受講料の50〜80%が支給対象となる講座に認定されています。
※時期によっては「最大70%還元」と案内されている場合があります。
制度利用の前提条件
雇用保険の被保険者であること
受講開始前にキャリア相談等で条件確認を行うこと
※転職意欲の有無は問われませんが、申請手続き・修了実績の報告が必要です。
向いている人
生成AI分野を基礎から体系的に学びたい人
将来的に生成AIエンジニア/プロンプトエンジニアを目指したい人
長期間かけて腰を据えて学習できる人
注意点
学習期間が約18か月と長いため、短期習得を目的とする人には不向きです
雇用保険未加入のフリーランス・経営者は給付制度の対象外です
給付金は後払いであり、条件・手続き次第で支給額が変動します
公式URL:https://www.skillupai.com/open/subsidy2023/np-to-prompt-engineer/
Dify・生成AIアプリ開発向けのおすすめスクール

コードを最小限に抑えつつ、生成AIを業務に組み込む役割です。
Difyやワークフロー設計、RAGを使った業務自動化などを通じて、非エンジニアでも実用的なAI活用を実現します。
キカガク|生成AIビジネス実践コース

概要
生成AIとRAGを用いた業務効率化や社内システム構築を、約2か月の短期間で学ぶ実践型コースです。前半で生成AIの基礎やプロンプト設計を整理し、後半ではRAG構成やワークフロー設計など、業務に直結する応用内容を扱います。
想定レイヤー
組む側(Dify・ノーコード・ローコード)
主な学習内容
生成AIの基礎理解とプロンプト設計
RAG(検索拡張生成)による業務データ活用
業務を前提としたワークフロー設計
ノーコードによる業務向けAIシステム構築
学習期間(目安)
約2か月
受講料金(税込)
264,000円
※専門実践教育訓練給付金を利用した場合、支給条件に応じて**受講料の最大80%(約211,200円)**が支給され、実質負担は約52,800円になる可能性があります。
利用できる可能性のある制度
厚生労働省
専門実践教育訓練給付金経済産業省
第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)認定
支給率は受講料の**50〜80%**で、上限金額の範囲内で支給されます。
制度利用の前提条件
雇用保険の被保険者期間が通算2年以上(初回受給の場合)
コース修了後に所定のレポート提出が必要
向いている人
生成AIを業務に導入し、社内システムや業務改善に活かしたい人
ノーコードでAIアプリを構築したい企業担当者
短期間でRAG構成や業務設計を学びたい人
注意点
事業主・雇用保険未加入者は給付金の対象外です
訓練期間が短いため、復習や実務への落とし込みを自主的に行う必要があります。
Aidemy|生成AI活用実践講座
概要
ChatGPTの基礎からプロンプトエンジニアリング、MyGPTのカスタマイズ、GPT ActionsやDifyを用いた業務向けアプリ作成までを学ぶ実践型講座です。最終的には、実務で利用できるオリジナルのLLMアプリを構築することを目的としています。
想定レイヤー
組む側(Dify・ノーコード・ローコード)
主な学習内容
ChatGPTの基礎理解とプロンプトエンジニアリング
MyGPTのカスタマイズ
GPT Actionsの活用
Difyを用いた業務向けLLMアプリ作成
実務を想定したAIアプリ設計
学習期間(目安)
約12週間
受講料金(税込)
272,800円(12週間プラン)
※給付金条件を満たした場合、
**実質負担は約54,560円〜**になる可能性があります。
利用できる可能性のある制度
経済産業省
第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)厚生労働省
教育訓練給付制度条件により
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
受講料の50〜80%が支給対象となる場合があります。
制度利用の前提条件
雇用保険に加入している在職者
転職を目指す場合はリスキリング補助金、
キャリアアップを目的とする場合は教育訓練給付金が適用される可能性申請にあたり、事前相談会への参加が推奨されています
向いている人
ChatGPTやDifyを実務に本格導入したい人
ノーコードで実用的なLLMアプリを作成したい人
業務効率化に直結するAI活用を学びたい人
注意点
API利用料やChatGPT Plusの費用は別途自己負担です
フリーランス・経営者など雇用保険未加入者は制度対象外です
給付金は後払いであり、条件や手続きによって支給額が変動します
生成AIを仕事で活用したい人向けのスクール

生成AIを「作る・組む」よりも、日々の仕事でどう使うかに重点を置くレイヤーです。
プロンプト設計や業務分解、AIに任せる部分の整理などを通じて、仕事の効率化を目的とします。
シゴトAI
概要
シゴトAIは、生成AIを仕事に活用するためのオンラインスクールです。単なるツール操作ではなく、
業務改善
キャリアアップ(転職)
ビジネススキルとの掛け合わせ
を目的とした設計が特徴です。
運営は株式会社AI Education(2025年設立)で、比較的新しいサービスながら、「実務で使えるAI活用」に特化している点が強みです。
シゴトAIは、以下のような「実務活用レイヤー」の人向けです。
ChatGPTを触ったことはあるが、業務に落とし込めていない人
プロンプトを自己流で使っているが、再現性がない人
AIを使って業務効率化・キャリアアップしたい会社員
つまり、「完全初心者〜中級手前」向け(実務活用フェーズ)の生成AIスクールです。
主な学習内容
カリキュラムは「AIスキル単体」ではなく、仕事×AIの設計に寄っています。
✔︎ビジネス実践
業務の分解・優先順位付け
AI前提の業務設計
意思決定・課題設定
✔︎マーケティング
市場・競合分析
SEOコンテンツ制作
リサーチ×AI活用
✔︎営業・ビジネス活用
提案資料作成
顧客対応の最適化
カスタマーサポート×AI
「どう使うか」ではなく「どう仕事に組み込むか」を学ぶ設計
学習期間(目安)
約1年プラン(買い切り)
ただし構成としては
👉 短期集中型(数週間〜数ヶ月で基礎→実務導入)
その後は
伴走サポート
LINE相談
で継続的に深めていく形式です。
受講料金(税込)
通常料金:約396,000円(税込)
講義動画見放題
キャリアアドバイザー伴走
LINE相談サポート
価格帯としてはAIスクールの中では中〜やや高価格帯
利用できる可能性のある制度(補助金)
シゴトAIは、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」対象講座
補助内容
最大70%還元
実質負担
約396,000円 → 約118,000円
条件(主なもの)
会社員(雇用契約あり)
転職前提のキャリアアップ
講座修了+転職後1年以上勤務
注意点:個人事業主・副業目的は対象外の可能性あり
向いている人
AIを触っているが使いこなせていない人
業務効率化をしたい会社員
転職・キャリアアップを目指している人
自己流から抜け出したい人
一言でいうと「AIを仕事で使える状態にしたい人」
注意点
① 新しいサービス(実績が少ない)
2025年開始のため、口コミ・第三者レビューがまだ少ない
② 無料講座では深い内容までは分からない
思考・概念中心
実務設計の深い部分は有料
③ 補助金前提だと対象者が限定される
会社員向け
転職前提
経営者・個人事業主は恩恵を受けにくい
④ 価格は安くない
約40万円
ROI(回収できるか)視点が重要
人材開発支援助成金を活用できる法人向けAI研修
個人向けの生成AIスクールだけでなく、企業が従業員向けに導入できる法人研修もあります。
社内DXや業務効率化、生成AIの社内定着を目的とする場合は、人材開発支援助成金の対象として案内されている法人向け研修を選ぶことで、研修費用を抑えられる可能性があります。
デジハクAI研修
デジハクAI研修は、企業の業務課題を題材に、生成AIの基礎習得から業務棚卸し、戦略立案、実装、社内定着までをマンツーマンで支援する法人向け生成AI研修です。
単にChatGPTなどの操作方法を学ぶだけではなく、実際の業務プロセスを見直し、生成AIを使った業務改善を実装することを目的としています。
主な研修内容は次のとおりです。
・ChatGPT、Claude、Geminiなど主要AIツールの基礎
・生成AIを活用する業務の棚卸し
・業務改革ポイントの特定と戦略立案
・Claude Codeを活用した業務自動化・効率化
・AIエージェントや自動化フローの実装
・成果測定と社内展開の設計
研修は全10回・合計10時間のオンライン形式で、専任講師がマンツーマンで伴走します。
利用できる可能性のある制度は、人材開発支援助成金の事業展開等リスキリング支援コースです。
資料では、中小企業が10名で受講した場合、通常1人あたり40万円の研修費用に対して最大75%の助成を想定し、実質負担額が1人あたり10万円になる試算が紹介されています。
ただし、助成金は申請すれば必ず支給されるものではありません。企業の条件や研修内容、申請手続きによって、助成率や支給額が変わる可能性があります。
デジハクAI研修では、提携社労士による助成金申請のサポートも案内されています。助成金を活用する場合は、研修開始の1か月半〜2か月前を目安に相談する必要があります。
向いている企業
・生成AIを社内へ定着させたい企業
・従業員のAIリテラシーを高めたい企業
・業務効率化やDXを進めたい企業
・AIツールを導入したものの活用できていない企業
・研修だけでなく実装まで伴走してほしい企業
注意点
人材開発支援助成金は、企業が雇用する従業員へ研修を実施する場合に利用できる制度です。
経営者本人の自己学習、個人事業主、フリーランスが個人で受講する場合は、原則として対象になりません。
プロンプト・業務活用型スクールが補助金対象になりにくい理由
プロンプト・業務活用型スクールが補助金・給付金の対象になりにくい理由は、スクール内容の問題ではなく、国の制度設計とのズレにあります。
生成AIスクールでよく使われる補助金(人材開発支援助成金など)は、
企業が雇用している従業員に対して、職務に直結する専門的な技能を一定時間の「職業訓練」として受けさせる
ことを前提に設計されています。一方、プロンプト・業務活用型スクールは、
・思考整理や使い方の習得が中心
・成果や研修時間を定量化しにくい
・個人の業務改善・スキル定着が目的になりやすい
といった特徴があります。
そのため制度上は、「職業訓練」ではなく「個人の実務活用・自己研鑽」に近い扱いとなり、補助金の対象として明示されにくいのが実情です。
なお、雇用保険制度自体が「雇用されている労働者」を前提としているため、経営者・個人事業主・フリーランスが対象外になりやすい点も背景にあります。
重要なのは、補助金の対象外=実務で価値が低い、という意味ではないということです。
プロンプト・業務活用型スクールは、「学んだその日から仕事に使える」という点では、むしろ個人や少人数の現場と相性が良いレイヤーだと言えます。
僕の生成AIスクール選び|補助金を使わずにスタートAIを選んだ理由

僕自身は、最終的に生成AIスクールの補助金・給付金を使わずに受講しました。
正確に言えば、経営者である僕の場合、雇用保険や転職を前提とする代表的な制度の利用条件に合わなかったためです。
ただし、結果として補助金を前提にしなかったことで、スクール選びの判断軸が明確になりました。
重視したのは、次の3点です。
学んだ内容をすぐに仕事で使えるか
自分の業務を効率化できるか
受講後も継続的に活用できるか
僕が選んだのは、スタートAIです。
スタートAIを選んだ理由は、生成AIの知識を増やすことよりも、仕事でどのように活用するかに重点が置かれていたからです。

生成AIスクールで学んだ内容を仕事にどう活かしているか
現在は、生成AIを次のような業務に活用しています。
売上データや広告数値の整理
Uber Eats・出前館の業態改善
ブランド名や商品説明のブラッシュアップ
メールや資料の下書き作成
法務・労務手続きに関する情報整理
スクールに通う前から、ChatGPTをはじめとする生成AIには触れていました。
しかし、正直に言うと、「使っている感覚」はあっても、業務全体の効率化には十分につながっていませんでした。
スタートAIで学んで特に役立ったのは、新しいテクニックだけではありません。
自分の仕事を細かく分解する
AIに任せる業務を決める
人が判断すべき部分を残す
この整理ができたことで、生成AIは便利なツールから、仕事を回すための実践的な道具に変わりました。
スタートAIの無料セミナーで学べた内容
僕が参加した無料セミナーでは、主に次の内容が紹介されました。
努力革命
AI時代に合わせて、仕事の進め方を変える考え方AI思考法
生成AIを文章作成ツールではなく、仕事の補助脳として使う方法一行プロンプトの実演
長文を作り込まず、対話しながら改善する進め方実務での活用事例
文章作成、資料作成、企画、リサーチなどへの応用
生成AIスクールの補助金・給付金は、条件に合えば受講料を抑える有効な手段です。
ただし、最も重要なのは、補助金が使えるかどうかではありません。
学んだ内容を仕事に落とし込み、継続的に使えるかどうか。
僕自身は、この基準でスタートAIを選んで良かったと感じています。

まとめ|生成AIスクールの補助金・給付金は「使えるか」より「仕事に活かせるか」で考える

生成AIスクールの補助金・助成金・給付金は、条件に合えば受講料や研修費用を抑えられる有効な制度です。
ただし、誰でも自動的に利用できるわけではありません。
2026年6月時点では、企業が従業員研修に活用する人材開発支援助成金、一定の条件を満たした個人が指定講座を受講する際に使える教育訓練給付金、転職支援と一体になったリスキリング支援などがあります。
重要なポイントは、次のとおりです。
制度によって対象者・対象講座・申請条件が異なる
経営者・役員・個人事業主・フリーランスは、代表的な制度では対象外になりやすい
「最大70%還元」と書かれていても、必ず満額が適用されるわけではない
スクール名や補助率だけでなく、学ぶ目的を先に整理する
生成AIスクールは、「AIを開発する」「業務に組み込む」「日々の仕事で活用する」のどこを目指すかによって、選ぶべき講座が変わります。
僕自身は補助金を利用できませんでしたが、実務活用を重視してスタートAIを選びました。

その結果、生成AIは便利なツールではなく、日々の業務を支える道具になっています。
補助金が使えるかではなく、学んだ内容を仕事に落とし込めるか。
この視点で選ぶことが、生成AIスクール選びで失敗しないためのポイントです。
免責事項
本記事は、筆者自身の実体験および、厚生労働省・経済産業省などの公的機関が公開している情報をもとに作成しています。
補助金・助成金・給付金制度は、年度・予算・制度改正・個別条件によって内容や適用可否が変わる場合があります。
本記事には一部アフィリエイト広告が含まれます。なお、内容は制度の概要理解や判断の参考情報を提供するものであり、特定の補助金の支給や利用を保証するものではありません。
実際の申請可否や手続きについては、必ず最新の公式情報や管轄機関、専門窓口にてご確認ください。
