厳島スケッチ・ウォーキング (前編)【800字】
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この島は自宅から車とフェリーで30〜40分の近場にあるので、僕にとっては日常の延長にあるウォーキングとバリエーション登山のコースだ。

季節ごとに年3〜4回以上は通っているので、これまでの人生で訪れた回数は軽く100回〜150回は超えているはずだ。
それでも、日常の《気枯れ》を祓って《ハレ》の世界に心身を遊ばせることのできる聖地であることに変わりはない。
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何より、そこを訪れるには海を渡らねばならない、というシチュエーションが特別感を演出する。

ペン、水彩
フェリーに乗って10分そこそこの船旅という手軽さが人を呼び寄せるポイントにもなっているのだが、波濤の先に海に浮かぶ朱色の大鳥居が見えてくるたびに何か神妙な気持ちにさせられるから不思議だ。
これを思いついた平清盛というのは、なかなかの演出家であったに違いない。

ペン、水彩
ただし、神社の創建そのものは飛鳥時代(推古朝、西暦593年)に遡り、平清盛による造営よりも遥か太古の昔から《神の島》と崇められていた。

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ま、難しいことはさておき、今日は春先の陽気につられて、のんびりと鼻歌を歌いながらスケッチ・ウォーキングに訪れた。
…が、紅葉の季節でもなく、桜には少し早いにもかかわらず、景勝ポイントはインバウンドの海外ツーリストたちの洪水で溢れかえっている。
とてもではないが心静かに散策やスケッチを楽しめる様子ではない💦

ペン、水彩
ウクライナは戦火の中にあり、中東上空ではミサイルが飛び交いホルムズ海峡は封鎖され、石油は高騰しているというのに、何処からやって来るのだろう?
空海も平清盛も予想だにしなかった事態である。
